マッドな13人!
特にないのでどうぞ!
ここはどこだ?俺はさっき死んだはずだ。享年27歳。あまりにも短い人生だった。
もっとゲームをしてたかった。もっと女の子になりたかった。もっとあの13人にダイブしたかった。
「はーー、こんな後悔俺らしくもない。ところでここはいわゆるあの世なのか?「違いますよ」そうかそうか。ってなるか!誰だ!女神とでも言うつもりか?」
「そうですよ。すごいですね。当てるなんて。後ここは現世と霊界の間ですね」
「ふむふむ。となるとここはずばり転生するための場所とみた!」
「おおお、すごいですね。正解ですよー、はい、拍手ー、パチパチパチパチ」
「と言うことは、俺は俺のアバターもとい娘の中から一人選んで転生するってことか?」
「惜しい!惜しいですねー。正解は貴方の使ってた全てのアバターを切替可能にする、という特典付きの転生です」
「それだと俺に利益がありすぎないか?なんか指名とかあるのか?」
「まあ、指名みたいなのはありますけどそんなに酷なものではありませんよ。サイ◯ー人を全員倒してこい!とかワン◯ースを見つけてこい!とかそんなものではないので安心してください」
「ちなみにその指名とやらは言ってもらえないのか?」
「まあまあ、落ち着いて頂いて。念願の女の子になれるからってはしゃぎすぎですよ」
「ああ、すまん。こちらも人生の目標を達成できて浮かれてしまった」
「では順を追って話しますね。まず、ここの世界、名前は【オースティン】なんですけど」
というとおもむろに地図を出し、こちら側に出した。
「ここの一番右が人外魔境ウェルト、その下にあるのがオークとゴブリンの街オーブ、でウェルトとパンデミックの左にあるのが人間至上主義の聖王国クリモナ、ウェルトとオーブとクリモナの上にあるのがマゼル、オーブとクリモナの下にある海に隣接してるのがスロース、でクリモナとスロースの左に位置してる大陸一番の大きさを誇る帝国ゴルバリア、その隣の小国の集まりが連合国マルザ、で一番左にでっかく位置してるのが貴方に行ってもらう最果ての地ギャルザールね。で、この大陸をまとめて第三の大陸ウルティと言って、私はそのウルティを管理してるティリスと言うわ。よろしくね」
「ちょっと待て、この大陸以外にも大陸があるのか?」
「ええ、まずこの大陸の上にある大陸がサルサ姉様が管理してる大陸は第二の大陸ガルト、その上にあるのがマルス姉様が管理している大陸第一の大陸フェイトで、私達姉妹神の上が主神イーリスお母様。ここまでいいからしら?」
「大丈夫だ、問題ない」
「で、ここからが本題なんだけど貴方にはこの大陸を面白くしてもらいます」
「ふんふん、は?」
「だから面白く「いや、聞こえてるから。その意味がわからないだけだから」なるほど、私自身面白いことが大好きでね、この大陸もそういうつもりで管理してたんだけどね。結論、全然面白くなくてねー。戦争の一つも起きやしないし、人間の祭りも面白くないしで。だから貴方を呼んだ」
「うん、わかったよ。で結局アンタを面白くさせるってことでいいのかな?」
「ええ、それで合ってるわ。頑張って頂戴ね。次に、アバター13キャラ切り替わるとは言ったけどそんなこと女神である私でも無理なの。だから代償として貴方としての自我は転生一日経った時には消えます」
「なんだそんなことか。そういうことだったら構わないよ。あの子達の自我が残るのであれば構わないよ」
「いいの?記憶はあの子達に受け継がれるけど貴方の自我は消えるのよ?怖くないの?」
「怖くないと言ったら嘘になるけど、俺の目標は女の子になることだからその一日で目標は達せられるからいいよ。でも、わがままを言える立場ではないけど最後にあの子達に合わせてくれないか?後俺が消えた後13人同時にいるようにさせてあげてくれないか?」
「どっちもOKよ。今呼ぶ?それとも私の話を聞いてからにする?」
「じゃあ、そっちの話を聞いてからにするよ」
「じゃあ、後は貴方達が持ってるアイテムも全部持てるようにするのと、貴方の召喚獣、ドグマもこのことを全部記憶に植え付けるぐらいかな。あ、後能力も全部引き継げるけど向こうと違って神威魔法なんて打ったらこの大陸消し飛ぶから撃たないでよね?」
「わかってるよ」
「これで私の話は終わりよ。じゃあ、あの子達を出すわね」
「おお、みんな、初めまして?貴女達の親?の多田才人です」
「お父様!」「パパ!」「お父さん!」「父上!」「お父さんにゃ!」「お父さん!」「ちち!」「父様!」
「父上!」「父様!」「お父様!」「父ちゃん!」
「「「「「「「「「「「「「ん?誰?」」」」」」」」」」」」」
「あー、みんな落ち着いて。左から順にみんなの姉様、冬華、次女のフィリア、三女のオルフェ、四女のフェイ、五女のレーナ、六女のハノワ、七女のミカエル、八女のマルル、九女のアイリス、十女のカノン、十一女のマイ、十二女の咲夜、末っ子のアリシアだ。で、どこまで伝えた、神様?」
「とりあえず、貴方がプレイしてたVRMMOのこと、貴方が造りの親であることは伝えた」
「なるほど、みんなこれから言うことを冷静に聞いて欲しい。まず、これから俺と君たちとでこの神様の支配領域に転生することになる。その際に俺という意識は1日で消える。その代わりにみんなとしての自我は保たれて全員がその場に権限できる。ここまで質問は?」
「はい」
「冬華」
「では何故お父様は私達をここに集めたんですか?」
「それはこれから話すから今は別の質問を頼む」
その答えにみんなありませんと答えたので俺は説明を続ける。
「俺がみんなを集めた理由はみんなに最後の言葉を伝えるためだよ」
「一人一人いろいろな特技、不得意なことあるけどみんながみんな誰かの弱点を補えるからちゃんと喧嘩せずにやっていって欲しい。後、君たちが持ってるマッドな部分はさらけ出して、それは親としてのお願いかな。あとは一人一人の個性を大事に、時には助けあっていって欲しい。まあ、困ったことがあったら冬華、君が助けてやってくれ。じゃあ、神様もういいですよ。みんな元気でね」
「わかったわ、じゃあ、送るわね、いってらっしゃい」
そうして才人は送られていった。
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