おはようから始まった、お散歩。
読んでいただきありがとうございます!
「おはよう…あれ?寝ちゃってるの?」
…スピースピー…
「じゃあ、行かなくていっか!私は勉強したいしね!」
…ん?…詩音?…僕はまだ寝たかったんだけど…何か、独り言みたいに語っているけれど、僕になにか言いたいのかな?
「目が開いたんなら、起きてるんでしょ?なに熟睡してんのよ。犬だったらもう少し警戒心を…」
警戒心ねぇー。この家に来てから、警戒なんてしなくなっちゃったんだっけ?だって、僕の天敵なんていないし、宿敵もいない…まぁ、強いて言えば…
あああああぁぁぁぁぁ!!!
お散歩。
忘れてた…どうしよう…さっきから、詩音が何か言っているなぁと思っていたけれど、お散歩のことだったのか…!?え、いや、んー。…吠えれば返事になるかな?
「ワン!!」
「はあ、やっと気づいたの?じゃあ、お散歩に行きますか。私も、運動しないといけないしね。」
良かった。気づいてくれた。これで、久しぶりにお散歩に行ける…あのまま気付いていなかったら、どうなっていた事か…あのまま、熟睡…!?それはまずかったな…
「ほら、リードつけるからおいで。」
「ワン!」
カチャカチャカチャ
「爪、長いのかな?今度お父さんに切ってもらう?」
え!?爪切りやだ。あれ、嫌い。お父さんにガッシリ固定されて、爪をパチンッって、切られるんでしょ? 少し動いただけでも、怒られるんだよ?あ、散歩に行くんだから、地面で削れるよ!それで、爪切らなくて済むよね?ね?済むよね?
「何…?嫌なの?散歩いきたくないの?何で、歩こうとしないの?うーん!!ほらっ、行くよ!」
散歩が嫌なんじゃなくて、爪切りが嫌なんだよっ!だから、反抗してるんだ!
「私の勝てると思わないでよぉー!!どりゃぁ!」
うわぁ!?リード引っ張らないでぇ!?首がしまる…
2分後…
奮闘のあと、結局僕は勝てずに、外に連れ出された。ま、散歩には行きたかったから良いんだけどね?
「ピー?どうしたの?何かやけにおとなしく歩いているけれど…」
僕はこれでも、6歳でお爺ちゃんに成り掛けているんだ…お年を召してしまった。んじゃなくて、何か今日はやけに周りが静かで、気になるんだよなぁ。いつもなら鳥は囀ずり、近くの犬が吠えまくって僕を威嚇してくるんだけど…あ!おばさんだ!!
「こんにちはー。今日はいい天気ですねー」
「あら、詩音ちゃんとピーちゃんね?こんにちは。」
「ワン!」
「相変わらず、可愛いわねぇ。」
おばさんも、相変わらずだね。そう言えば、お散歩に行くと毎回と言っていいほど、この人に会うんだよね。まさか、毎日、散歩しているのか…!?健康なお方だ…
「それじゃあ、また!」
「気を付けてね。」
おばさんも気を付けて!
……スンスン…雨の臭い?雨が降ってきそうな感じがする。詩音、傘持ってないよね?じゃあ、帰らなきゃ!
グイグイ
「?どうしたの?そっちはお家だよ?もう帰るの?」
「ワン!!」
「そっか、じゃあ、帰ろっか!」
良かった。分かってくれて、これで、『えー、まだお散歩しようよー』とか言われたら、困ったことになっちゃってたから…話がわかる人間は、好きだなぁ。猫とか、何考えてるのかわかんないし、勝手に、人ん家の庭に入って荒らしてくし…人は、優しい人が多いらしい。
「ただいま~!」
早く、戻ろうっと。疲れたし寝たいし。詩音、リード取って!
「あ、ちょっ待って、、足拭かなきゃ泥々だよ!」
ああ、確かに。泥々だぁ。汚なぁい。
ふきふき
「はいおけ!」
「ワン!!」
ただいまなのです!やっぱり、我が家が一番なのです!
ありがとうございました‼
( ^-^)ノ∠※。.:*:・'°☆




