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お兄ちゃんが欲しいっっ♥  作者: ハイドランジア&シーク
【第一章:腐女子との出逢い】
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女子嫌い

「そ、そんなんじゃないよ……」


「だったらどうしてボクを避けるの?」


 それは至極真っ当な問いだった。


 おそらくは彼女が倒れた有心を

 保健室まで運び込んでくれたのだろう。


 せめて顔を見て礼を言うくらいはしなければと思ったが、

 身体がそれを拒む。


 せめて、せめて……と思い、

 有心は布団の内側から言葉を紡ぎ出した。


「僕、は……女子が嫌いなんだ」


 怯えながら、しかし確実に言った。


 有心は女子が嫌い。


 それは公言しないまでも、

 クラスでは暗黙知となっていることだった。


 それくらい有心の女子嫌いは分かりやすい。


「…………」


 だからこそ誰も有心に触れようと、

 近付こうとすらしなくなった。


 男子は男子で有心の発言のせいで

 有心をホモだと思い込んでいるので

 やはり近付こうとしない。


 そうして有心は着実に孤独への道を歩んでいった。





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