表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
お兄ちゃんが欲しいっっ♥  作者: ハイドランジア&シーク
【第一章:腐女子との出逢い】
13/147

如月清花

「そうは言いますが如月先輩――」


「自己紹介が遅れましたね、私は三年の如月清花。


 着物を着ているのには訳がありまして、

 そちらはあまり気にしないでいただけると助かります」


「は、はぁ……まあ」


 あまりに似合いすぎて

 指摘という行為すら思い付かなかったが。


「ところで如月先輩はどうしてこんなところに?


 誰かにご用でもあったんですか?」


 詞が質問を投げかけると清花は静かに首肯した。


「あぁ、

 化学室にノートを置き忘れてしまいまして。


 それを取りに行ってきた帰りですよ」


 そう言うと、

 清花は小脇に挟んでいたノートを掲げて見せた。


「しかしまあ――


 本当に困っていることができたなら

 相談していただきたい。


 力になりますよ」


 クラスは一組だと告げると、

 彼は着物の裾を翻して颯爽と去って行った。


「それじゃあ私も帰ろうかしら」


 と、清花に続いて詞も有心の元を離れてしまい、

 ついには一人きりになっていた。


「なんか、静かだな……」


 キャラの濃い二人と僅かながらも時を過ごしたせいか、

 誰とも言葉を交わせない一人に

 一抹の淋しさを覚える有心。


「ま、まあだからってセンパイに

 凸撃されるよりは数倍マシなんだけどさ」


「――呼んだ?」


「ぅああっっ!!


 い、いつからそこに……」


 唐突に現れて、

 ふふと微笑む一人の女子生徒


 ――言うまでもなく玉響に有心は腰を抜かしかけた。


「ついさっきだけど? 


 それよりも――」


 逃げるが勝ちとはよく言ったもので、

 有心は彼女が言い終える間に駆けだしていた。


 しかし当然のごとく迫り来る凄まじい足音。


 少しずつ距離を縮めてくる

 彼女の執念に有心は背筋を震わせ、

 駆けた先にあった空き教室に逃げ込んだのだった。




評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ