掃除の灰神楽
重曹を水に入れて
スプレーの容器の中
混ぜ合わせる
吹きかけて拭き取る
日差しに光るシンク
向こう側に
ピントが合う窓硝子
模様が消えた鏡
拭き忘れた場所は
気温も相まって
白く浮かび上がる
綺麗でありながら
汚れのように見えてしまう
まるで
世界のようだった
布切れ一枚
持たぬ僕等は
汚れていないのに
汚れだと言う
どうにかしなくちゃいけない
馬鹿みたいに考えている
意味や価値を
問いながら
意味や価値を
忘れて行く
本末転倒を
首からぶら下げて
何処へ歩いて行くのか
厚手の布巾で
水の入った容器の中
平泳ぎをさせた
軽く絞り拭き取る
溶ける水玉模様
少し力を入れて
ついでに汚れも拭く
白い姿は消えた
漸く終わった掃除
気温も相まって
汗が浮かび上がる
Tシャツの汚れ
本当に不要な物だろう
まるで
世界のようだった
清水一杯
持たぬ僕等は
汚れているのに
汚れていないと言う
どうにかしなくちゃいけない
馬鹿みたいに問わない
意味や価値を
見ながら
意味や価値を
捨てて行く
本末転倒で
首を切られて
何処へ歩いて行くのか
後ろ姿は
消えてしまった
指針も持てない人間が
増えている理由だ
見つからないんじゃない
見つけられなかったのだ
生まれて十年で
何かを見つけた人は居る
そして 今 形にしている
見つけられなかった自分を
何故 いつまでも
大切にしているのか
それは非効率であり
あなたの人生に
見合った自分じゃないだろう
仕事や社会問題と
同じなのさ
その姿は
出来ていない側の姿なのだ
布切れ一枚
持たぬ僕等は
汚れていないのに
汚れだと言う
どうにかしなくちゃいけない
馬鹿みたいに考えている
意味や価値を
問いながら
意味や価値を
忘れて行く
本末転倒を
首からぶら下げて
何処へ歩いて行くのか
清水一杯
持たぬ僕等は
汚れているのに
汚れていないと言う
どうにかしなくちゃいけない
馬鹿みたいに問わない
意味や価値を
見ながら
意味や価値を
捨てて行く
本末転倒で
首を切られて
何処へ歩いて行くのか