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枕の下に 希望の上に(11)

掃除の灰神楽

重曹を水に入れて

スプレーの容器の中

混ぜ合わせる

吹きかけて拭き取る

日差しに光るシンク

向こう側に

ピントが合う窓硝子

模様が消えた鏡



拭き忘れた場所は

気温も相まって

白く浮かび上がる

綺麗でありながら

汚れのように見えてしまう

まるで

世界のようだった



布切れ一枚

持たぬ僕等は

汚れていないのに

汚れだと言う

どうにかしなくちゃいけない

馬鹿みたいに考えている

意味や価値を

問いながら

意味や価値を

忘れて行く

本末転倒を

首からぶら下げて

何処へ歩いて行くのか



厚手の布巾で

水の入った容器の中

平泳ぎをさせた

軽く絞り拭き取る

溶ける水玉模様

少し力を入れて

ついでに汚れも拭く

白い姿は消えた



漸く終わった掃除

気温も相まって

汗が浮かび上がる

Tシャツの汚れ

本当に不要な物だろう

まるで

世界のようだった



清水一杯

持たぬ僕等は

汚れているのに

汚れていないと言う

どうにかしなくちゃいけない

馬鹿みたいに問わない

意味や価値を

見ながら

意味や価値を

捨てて行く

本末転倒で

首を切られて

何処へ歩いて行くのか



後ろ姿は

消えてしまった

指針も持てない人間が

増えている理由だ

見つからないんじゃない

見つけられなかったのだ

生まれて十年で

何かを見つけた人は居る

そして 今 形にしている

見つけられなかった自分を

何故 いつまでも

大切にしているのか

それは非効率であり

あなたの人生に

見合った自分じゃないだろう

仕事や社会問題と

同じなのさ

その姿は

出来ていない側の姿なのだ



布切れ一枚

持たぬ僕等は

汚れていないのに

汚れだと言う

どうにかしなくちゃいけない

馬鹿みたいに考えている

意味や価値を

問いながら

意味や価値を

忘れて行く

本末転倒を

首からぶら下げて

何処へ歩いて行くのか



清水一杯

持たぬ僕等は

汚れているのに

汚れていないと言う

どうにかしなくちゃいけない

馬鹿みたいに問わない

意味や価値を

見ながら

意味や価値を

捨てて行く

本末転倒で

首を切られて

何処へ歩いて行くのか


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