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投稿できず、すみませんでしたorz
「……何が、遠慮しておきますよ」
一哉が扉を閉めて一息ついていると、後ろからぬるっと手が出てきた。
ゆっくりと肩から首へ滑るように移動する。
息のかかる近さから、相手がすぐ後ろにいることが知れる。
「格好つけちゃってさぁ…」
首にあった手が、今度は首元を後ろから抱き締めるように移動する。
「…私だって」
ささやかな膨らみが背中にあたるのを感じた。
「自分で何とかできたんですけどおおおおおおおおおおおおおおおお!!!!!」
「いたいいたいいたいいたいいたいいたいいたいいたいいたい!!!!!秋さん!死んじゃう!!死んじゃうからあああ!!!」
「一哉は、殺しても、死なない、から、大丈夫」
「大丈夫じゃないから!大丈夫じゃないから!雪!」
「仲良しだねぇ」
「違うと思います。アルさん」
上の階からアルとひなのの声が聞こえる。
「この前、アルさんに同じ助け方してもらったときは嬉しそうな顔してた癖に!」
理不尽だと秋に訴えると、さらに強く首を絞めにかかってきた。
「アルはいいのよ。アルは」
「理不尽!!」
贔屓だ、不平等だと騒ぎながらも、段々と強くなる秋の腕と格闘していると、こちらをみていたアルと目があった。
助けてもらえると顔を輝かせる一哉ににこやかに手を降るだけのアル。
違う、その笑顔は嬉しいし手を降ってくれたことも嬉しいが、違う、今求めているのはそれじゃない。とショックを受ける一哉の顔が面白かったのか、アルが吹き出し、クツクツと笑いはじめてしまった。
「何余所見してんのよおおお!!」
「してなっ!ぎゃああああ!!」
「かわいいねぇ」
「違うと思います。アルさん」