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異世界と宝石視索人の世界構成  作者: 歩経補
1.世界構成編
5/7

冒険の始まり1

地球。


それは、惑星であり、多種多様な生命の溢れる箱である。


ある時、こんな発言をしたものが現れた。


「この世界は誰が作ったの?」


・・・3人の人間を除いて、


その発言に対し即答できるものは存在しなかった。


ある者は「いつの日か記録を残すよ」といい、


ある者は「ヒミツだよ〜ん」といい、


ある者は「答えられんでござる」と言った。


世界の構築に関わる3人であるが故の発言に、


聞く全てのものが首を傾げるのは当たり前であった。



キーンコーンカーンコーンと音が響いている。


異世界ジュエルの冒険者学校。


ゲンシはこの学校に通っているフリをしており、


世界構成をした自分や、


周りの生きる者の為に、


環境チェックをしているところである。


「事前申請しだいで授業で受けられる項目は変更可能と。ok。あとは〜」


「ゲンシ君〜」


「!わっ?って、ミーさんか。驚いたぜ」


ゲンシに声を掛けたのはミリアンことミーさんといい、


猫耳の生えている獣人である。


「ムフーフゥ〜。今日もなんか怪しいことやってるにゃー?」


「ん?ま、まあヒミツだけどね。」


「ムフーフゥ〜。ヒミツかぁ。じゃあ仕方ないか。残念にゃ。」


この獣人の女の子は俺が通い始めた初日から、


たまに声を掛けてくるんだよなー。


どこぞから声を掛けてくるねん!ってタイミングだから、


毎度ビックリしまくりだよ。


「ところでミーさん。最近、冒険依頼の発注状況はどんな感じだい?」


冒険依頼。この世界にある冒険者の為の仕事の一つで、


難易度LV1〜100+αの品物調達、


難易度LV5〜100+αのモンスター退治、


難易度LV15〜100+αのダンジョン調査、


難易度LV30〜100+αの災害対応の順で難易度が分かれている。


冒険者になり始めたばかりの人材は品者調達から始まり、


中には危険な地域に行かなければならないことから、


依頼主からの適性検査を必ず受けて、


冒険者組合に書類提出し申請をしなければならない。


+αというのは、一種の注意喚起である。


この世界において、不確かな設定は確かに存在するようで、イルルハが言うには、過去の世界構築した存在がいたことによる影響を受けているらしく。


ゲンシに対して生存を妨げる可能性があることを最近発見したらしい。


そんなこんなで、+αと表記することを冒険者組合では必須としていた。


ゲンシはこの仕組みについて考え、顔パスの概念は危険だと判断した。


生きる者全てにおいて、


コンディションというものは存在する。


1秒単位で、変動していると言っても過言ではない。


適性検査を必ず実施することは、


時間の中に生きる者にとって、


その時点でのコンディションを確認し、


依頼達成までの可能性を示す基準になることを表す。


「ンフ〜。んとね〜冒険組合に登録された依頼は、全部で120件。地域10箇所の内、発注していない地域は3箇所で1の街、5の街、7の街からの発注確認は取れてないにゃ」


「1、5、7ね。了解。じゃあ、ミーさんは引き続き、発注依頼がされていない原因を探ってきてくれ」


「にゃにゃ〜(了解〜)」


その瞬間、ミリアンは颯爽と瞬間移動をしたかのように消え去った。


(瞬間移動かよっ!相変わらず便利だな)と思いを抱えるゲンシ。


「しかし、120件かぁ〜。中身開けるのが恐い件数だなぁ。・・・やるしかないけど」


そんなことを考えていたら頭に声が響いてきた。


「お疲れのようでしたら、休まれた方が良いですよ?只今の体調回復率は63.2%です。」


「63.2%か。意外と万全ではないみたいだな。万全にする方法を効率のよい3つに絞って教えてくれ」


イルルハはゲンシの深層心理の中にあるビジョンである。


理想通りの形を意識するだけで、存在させることができる為、今はゲンシの疑問や不満に思ったことに即座に反応しテレパシーにて、頭の中で会話が出来るのである。


テレパシーという手段は、第3者に会話を聞かれる可能性を考えた結果、ゲンシがイルルハに要望し、反映させている。


「はい。効率のよい3つを掲示します。


1.体の細胞レベルを世界にある素材を使い、手術を行い、疲労前の状態に戻します。


2.人間らしく、温泉に浸かり、新陳代謝を高め、睡眠わとります。


3.イルルハ特製栄養剤を摂取して頂くことにより、20%の疲労回復が見込めます。


以上が効率のよい方法です」


ゲンシは目の前に掲示されたウィンドウメニューの中でどれがよいかアゴに手を当てて考えている。


「手術はイメージ的に嫌だな。3の栄養剤って不味い?」


味はピーチ味という事を確認したゲンシはイルルハから栄養剤を受け取り「えいっ」と一気に飲み干した。


「・・・なんか、幾らか体が軽くなった気がするよ」


「それは良かったです。それとゲンシ様、只今、以前依頼されていた。モンスタ退治に対しての武器と防具性能の確認について、用意が整いました。さっそく装備し試してみますか?」

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