優維と理花《2》
「それはできません。」
成瀬くんは険しい顔をした。
「な、んでよ!前は普通にあわせてくれたじゃん!」
「……前とは違うんです。優維には凄く感謝してる。でも今の僕は昔みたいに2人をくっつける気はない。」
「なんで?凪絆のせい?」
「理花、貴方優維に何て言ったか覚えてますか?」
「いつ?」
「『受験勉強に集中したいから別れて欲しい』って言ったんですよ?」
「うん。」
「ここの学校に来るなら勉強しなくても余裕で入れたくせに何で受験勉強なんか?」
「……高校に入れば人格とかじゃなく普通の男子を好きになって付き合えると思ってた。でも、実際まだ優維が好きだったからさ……。」
「優維は結構根に持つタイプなので説得なら大変ですよ。」
「あわせてくれるの?!」
「別に行為的に会わせるわけじゃないです。優維が出た時に話せばいいじゃないですか。」
「……いつでるの?」
「さあ?」
「なにそれ。」
「いや、優維かなり傷ついてましたよ?」
「……私帰る。HRまで時間あるし先生には今日休みだって言っといて。それじゃ。」
そう言って理花ちゃんは帰ってしまった、
「成瀬くん、今までの話って本当なの?」
「本当です。優維はもう……理花のこと良くは思ってないみたいです。」
「やっぱり、振られたから?」
「優維によると振られたあと、学校では勉強するわけでもなく休み時間は女友達と話していたそうです。授業中は一応ちゃんと受けてたそうですが……。」
「勉強するって言ったのに……」
「それで優維は自分と付き合ってるのが嫌になったんじゃないかな、と思ったらしくて。」
「それは誰でも思うよ!」
「それっきり優維は理花のこと、嫌いになっていったそうです。」
中学までの2人の話を聞いて、昨日成瀬くんが
”気持ちが整理されたら”って言った理由がわかった。




