優維と理花
「理花……さんが私を、好き?」
「え……あ、ごめん……」
「いや、その……あの……。私、も実は好きでした。
でも、その……。」
「でも?」
「私の本来の役目は優哉の幸せであり、私が誰かと付き合うことではない……。」
「……それでも!」
「……考えさせてください。」
「……うん。」
僕はその時、出るのが嫌だったから別に付き合っても構わなかった。
幼い時から優維にはお世話になってるし幸せになって欲しかったから。
数日後、優維は理花に応えを出した。
「私でよければつき合ってください」と。
そこから優維と理花は付き合った。
正直その時の僕は主人格を優維に代えようかなとも思っていた。
女の子を抱きしめるのも、キスするのも、初めての行為も全部、優維が理花にあげた。
周りからも羨ましがられるカップルとして見られた。
でも現状が変わったのは中3の受験前だった。
「優維、話がある。」
「どうしたんですか?」
「受験勉強に集中したいからさ、別れて欲しい。」
「……え?」
「高校まで待ってて欲しい。」
「……うん。」
理花からの突然の言葉で優維は変わってしまった。
もう誰も好きにならない。優維はずっと言っていた。
そして高校入学後、理花と同じクラスになった。
席も近くて、正直僕は戸惑っていた。
「って言うのが、今までの僕と理花の出来事。」
「理花ちゃんと優維さん付き合っていたんだ……」
「……最初は優維が消えたと思ったから凪絆と成瀬をくっつけようと思った。でも、優維が居るなら話は別。だから優維にあわせて!!」
「……それはできません 」
成瀬くんは険しい顔をした。




