告白、?
「……僕一ノ瀬さんのこと……」
あたしは成瀬くんに抱きしめられて頭が真っ白だった。
「え、あ……うん」
「……やっぱり……まだ言えないです……。」
「え?」
意識が半分飛びかけてて全く聞いていなかった。
「僕の気持ちが整理されたら、言わせてください。」
「え、う、うん!」
「……一ノ瀬さんは好きな人いるんですか?」
「えっ。」
「急にごめんなさい、そろそろ帰りますか?」
「う、うん。」
成瀬くんは何かを言いたそうだった。
にしても、凄くドキドキした。
───成瀬くんに送ってもらい家に着いた。
「成瀬くん、ありがとう。」
「こちらこそいつも迷惑かけてるのに、ありがとうございます。じゃあ僕はここで。」
成瀬くんが背中を向け、帰ろうとした。
「な、るせくん!」
やばいまた声裏返った!!
「どうしたんですか?」
「放課後さ、あたしに好きな人聞いてきたでしょ?
成瀬くんは好きな人、いるの?」
今ここでこれ聞く必要あったかなー!?(涙)
「……」
ほら成瀬くん困ってるー!!(涙)
「成瀬くん?」
「居ますよ。好きな人。」
「えっ。」
「僕の好きな人は一ノ瀬さんです。」
「え……」
成瀬くんが、あたしを好き?
「あ、えっと、その……」
「一ノ瀬さん、今のは気にしないでください」
そう言えばさっきも”気持ちが整理されたら、また言わせてください ”とか言ってたような……。
「き、急にごめんね。気をつけて!」
「ありがとうございます^^」
成瀬くんが後ろを向き、歩き出した。
『僕の好きな人は一ノ瀬さんです。』
「成瀬くんが……」
成瀬くんといるとドキドキするし恥ずかしい。
でも抱き締められたいって思っちゃう。
「これって、もしかして……」
あたしは慌てて部屋に向かった。
急いで私服に着替えベッドに寝っ転がった。
携帯を見てみると理花ちゃんから大量のメッセージが……。
「寝ちゃったから結局6限出なかったな」
理花ちゃんにそのことを謝ろうと思い、電話をかけた。
《プルルルル……》
『もしもし?』
「あ、理花ちゃん今日ごめんね」
『あ、凪絆か。大丈夫だよー』
「あの後寝ちゃいました(´>∀<`)ゝ」
『だと思った。メールやメッセージ送っても返事来なかったから何となく察した。』
「えへへ(´>∀<`)ゝ」
『成瀬とはどうなったの?』
「え、あ、さっき告白された。」
『え……くっついたの?』
理花ちゃんの口調が変わる。
「いや、成瀬くんが”気持ちが整理されたら、また言わせてください”って言ってたからさ。」
『そ、そっか。』
理花ちゃんが少し動揺してるように思えた。
「理花ちゃん?」
『あ……用事思い出したから切るわ。また明日』
「切れちゃった……どうしたんだろ。」
理花ちゃんとは高校に入ってから仲良くなった。
理花ちゃんはあんまり中学の時の話をしてくれない。
「なんか、あったのかな。」
胸騒ぎがした。まるでこのあと何かが起こることを予知するように。




