番外編
前々から予告していたとおり、お気に入り件数が200件超えたので記念SSです。
しょぼいとかいわないで…!!
いつもいつもありがとうございます!これからもどうぞお付き合いよろしくお願いします。
01 黒翼とわたし
「つか、黒翼とかさぁ、わたしが結婚するのはダメだって言う割には、王太子に口説かれるの認容してるよね。なんで?」
「見てて面白いから」
「はぁ?」
「というのは半分冗談で、だって、お前、あのボンボンと結婚する気なんてさらっさらないだろ?だから別にとやかく言わなくても大丈夫だなぁと」
「じゃあわたしが王太子と結婚したいって言ったら?」
「連れ去って俺らだけしか見えなくしてやるよ」
今日の学習内容
黒翼はヤンデレでした。
+ + +
02 白飛とわたし
「白飛ってさぁ、光の精霊じゃん?ふつう光の精霊ってさー、もっとこうやわらかい感じじゃないの?」
「リリーナってよく思うけど、馬鹿でしょ?」
「馬鹿とはなによ、馬鹿とは」
「だって馬鹿じゃなかったら、そんなこと言わないと思うけど。この間も変なこと黒翼に言って、連れ去るとか言われてなかった?」
「うっ」
そんなことない、と言いたいけれど、言えないのが悲しいところだ。
「ま、でもそんなリリーナだから可愛いのかもね。馬鹿な子ほどかわいい、なんて人間もたまにはいいこと言うよね」
今日の学習内容
白飛はあんまり優しくない。
+ + +
03 風華とわたし
「ねぇ、気になってたけどさ、風華って女なの?」
「あらぁ、どうしてそんなこと聞くの?」
「いや、だって風華以外で女の精霊って見たことないなぁって思って」
「ふふふふふ」
「ふふふふ、ってナニソレ。いや、だからさ、わたしは風華の性別が知りたいんだけど…」
「世の中、知らなくていいことってあるわよね?」
今日の学習内容
好奇心猫をも殺すっていうのは本当です。
+ + +
04 柊青とわたし
「柊青とさー、緑藍って若干キャラかぶってるよね」
「どこが?」
わたしの言葉に柊青がにこり、と優しい笑顔を浮かべた。
頭のなかで警鐘が鳴り響く。やばい、やばい、やばすぎる…!
わたしの冷や汗に気が付いたのか、柊青は先ほどとは異なるやわらかい笑顔を見せ、わたしの頭をよしよし、と撫でた。
今日の学習内容
柊青に逆らうのは無謀です。
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05 緑藍とわたし
「緑藍ってあんまり話さないよね」
「…そうか?」
「うん。あんまり緑藍がしゃべってるイメージってわたしにはないかも」
「ふむ」
緑藍は少し考えるように視線をさまよわせた後、わたしをギュッと抱き込んで満足そうに笑った。
「しゃべるよりも、リリーナの体温を感じていたいな」
今日の学習内容
緑藍はタラシです。
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06 炎樹とわたし
「なぁ、俺さぁ、なんか出番少なくね?」
「え?そう?」
「そうだよー。だって、本編で俺あんま活躍してねーし、しかもこのオマケSSに登場すんのも最後だし」
そういって、しょぼん、と項垂れる炎樹。うん、かわいい。
「でも、ほらヒーローはいつもいちばん最後に登場するのがお約束だから!」
わたしの言葉に目をきらきらさせ始める炎樹。まさか、遅れて登場するのは悪役の務めだとは到底言えない。
今日の学習内容
炎樹は単純でかわいらしい。