――1ヶ月後――
お待たせしました♪
外伝です&次の予告です♪
奏ちゃんは一週間後に目を覚ました。まさか、予想もしていなかった展開になったがどうやら奏さんは悪魔(仮)だった頃の記憶を忘れてしまったようだった。
先日の戦いのことを言ってもなにを言っているのかわからないです。の一点張りで、それどころか自分の指輪が魔法少女の証し、とか言って自分は正真正銘の魔法少女です、と言い出した。
さすがの僕達もこれには頭を悩ませたが、その前に復讐確認テストの点数がヤバくて奏さんの事なんて構っている暇はなかった。だって追試だってよ。テスト勉強しなかった僕がいけないのだろうけどさ。
「ただいまー」
「ただいまです」
スーパーの袋を持った僕と奏さんは家に帰宅しキッチンへと荷物を置きに向かう。
奏ちゃんは、悪魔だった頃は実は変える家がなかったらしく毎日が野宿だったみたいだ。なので、奏ちゃんといまじゃあ仲良く暮らしていた。
「遅い!」
「……おかえり」
リビングでは相変わらずのんびりした二人がいる。
そんな二人の前に茶色い袋を持って行く。
「おうおうおう、これなんだと思う?」
「そうせエロ本でしょ?」
「……ウォーリーをさ○せ?」
「ちがーう!」
チンプンカンプンな答えを言う二人はほっとき茶色い袋から勢いよく品物を取り出した。
そこには『恋愛フラグの立て方 vоl2』と書かれていた。
あぁ、たしかに迷ったさ。これを買うことによってまた酷い目に会うんじゃないかってね。けれど、これ一冊しか売ってなかったんだ。迷ってる時間なんかないじゃないか。奏さんも待たせているし。そして何よりも、もし買わなくても勝手にフラグが経ってしまうんだったら買わなきゃ損じゃないか。
その結果、目について五秒あまりで買ってしまった。
「ちょっと貸して」
「あぶっ……」
アイシャが僕の手からフラグ本を奪い取りパラパラと適当にページをめくりだす。
「見て見て、この人獣フラグ。動物が人間になるんだってよ」
そこのページには猫耳をつけ尻尾を生やした人? が描かれていた。
うわっ、絶対フラグ立てたくねぇ種類だ。その隣のBLフラグと書かれた裸の美男子のフラグなんて最高レベル危険フラグでしょ!
もしこれを買っていなかったら……そう考えるだけで体全体に鳥肌が立つ。
「神和住くーん、モモにご飯あげていいですかー?」
キッチンの方で買ってきた食品などを整理していた奏さんがリビングへと猫の缶詰めを持ってやってきた。
モモとは、つい二週間ぐらい前に突然庭にやってきて住みついてしまった猫のことだ。
今じゃすっかり家族の一員となり首には『モモ』と書かれた首輪までしている。
「うん、いいよ」
「おーい、モモー、ご飯だぞぉ。早くしないと私が食べちゃうよー?」
リビングからベランダにいく扉をあけてモモを呼ぶ。
やっぱり奏ちゃん可愛いなぁ~。食べないのにーああやって猫を急がせるあたりが。
「待って、待って、待ってー!」
僕がのんびりと平和だなと感じていると、外から聞き慣れない声が聞こえてきた。
「モモー?」
いまだにやって来ないモモを不思議にベランダで座りこむ奏ちゃん。
待て? 今のは気のせい? それとも――
「ねぇねぇ、見て、忍者フラグに生徒会長フラグだって」
急いで笑って読んでいるアイシャから本を奪い取りさっき見ていたページを開く。
「………………まじ……かよ……」
「……見て」
フラグ本を地面に落し、テディコが指さす方向には――
「……神……和住……くん……」
奏さんが震えながらこっちを見てくる、その隣には白いピョンっと生えた二つの耳、背中にはストライプの尻尾そしてこの語尾。
「あ、神和住旦那だニャ。いつもありがとニャ」
『……………………』
全員が固まる。モモはその光景を不思議そうに眺めて、僕は、
「うそだああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ」
後日その叫び声は町全体に聞こえたという。
はい! というわけで次は人獣フラグというわけです!!!(パチパチパチ)
人獣はね、好き嫌いが分かれると思うんですよ、なので出来る限りみんなが好んでくれるように書いていきたいと思います♪
ちなみに、神山まやみかは猫を五匹飼っています(笑)
それとですね……感想も評価一度しか書いてもらっていない……、おねがいですから評価をおねがいします!
書いている小説がどの程度みなさんに思ってもらっているか知りたいのです!
よろしくお願いします!
では、今日にでも新章作りますのでお楽しみください。