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未来への浪漫飛行

『未来への浪漫飛行』


 「・・・皆様・・・お忙しい中、このような場所に足を運んでくださり、まことに有難う御座います・・・」

そいつのスピーチは延々と続いている。もう二十分くらいは喋り続けているんじゃないだろうか。同じような事を何度も何度も繰り返し、勿体付け、オチ無し。

はぁ・・・長い。

喋っている方はさぞや気持ちが良いだろう。何か恍惚とした顔になってるし。

大体がこういうスピーチというものは、往々にして聞く側の気持ちを完全に無視している。これじゃただの自慢話だ。・・・まぁ、ここにいる人達は、そのくだらない自慢話を聞きに来ているようなものなのだろうが。

私はそんなスピーチの最中、会場の隅の隅、ステージから一番離れたテーブルの近くでそわそわしていた。腕を組んで、きょろきょろ・・・

何か気まずい・・・

「・・・それでは長話もここまでとさせて頂き、しばしの間、ご歓談をお楽しみ下さいませ」

そうこうしている内に、スピーチは終わったようだ。

会場内がざわつき始める。皆一様に、挨拶やら何やらでテーブルからテーブルへと移動している。その光景は、まるでアリの大移動だった。

しかし、ようやく終わった。いつ終わるのかも分からない読経を聞いている気分だったので一段落だ。

そいつは壇上から降りると直ぐに、近くに居た何だか偉そうな奴らと喋りだした。至極、機嫌が良さそうに見える。・・・何となく、ムカついた。

「なぁ・・・」

私は横に立っている少女に声を掛けた。

その少女はこの長話の事など気にも留めていないのか、涼しげな顔で私を見返してきた。

「私達は・・・なんでここに呼ばれたのかな・・・?」

小さな声で、そう聞いた。

「・・・依頼の報酬・・・の筈ですけど」

少女は答える。が、涼しい表情とは裏腹に、その言葉には私と同じ気持ちが窺えた。私達は二人とも、何故この場に自分達が招待されたのか・・・未だに分からないままだった。


 この会場に辿り着くちょっと前の話。

「ねぇ・・・やっぱり行かなきゃダメ?」

私はネクタイを締めながら最後の抵抗に出ていた。ネクタイを締めている事から分かるように、私はパーティーに行く準備をしている。

普段は滅多に着ないスーツ姿だ。

そんな着替えを済ませながらも、やっぱり行きたくない、という虚しい抵抗をしていた。駄々をこねるガキだね。

「はい」

きっぱり。言い切りやがった。

「旦那様・・・あまり我が儘を仰らないで下さい。私としても心苦しい限りですので」

せろりは言いながら、私のネクタイを綺麗に整えてくれた。

「わがままって・・・そんな」

言いかけて、止めた。これ以上言うと、自分という人間性を崩しかねない。

私は諦めてハンガーに掛けていた上着を羽織り、外出の準備をしているせろりに向き直った。

「せろりちゃん・・・は行く気満々なんだよね」

そのせろりの姿を、上から下までじっくりと眺める。

「はい・・・お父様の招待となれば、それを断るのはお父様の信用を裏切る事になりますので・・・」

出来れば旦那様も理解して下さい・・・

と、か細い声で呟いた。

そこまで言われちゃ、行かない訳にはいかないでしょう。まったく。

 だいたい、せろりちゃんはこのパーティの為に、何時間も前から身支度をしているのだ。普段は伸ばし放題の髪も綺麗にまとめ、髪の後ろの方で結ってある。金髪というのが何ともアレだが、まあ、結ばないよりは結んだ方が綺麗に見えた。

それに、使用人服で会場に行く訳にもいかないから、急遽用意したドレスでちゃんと着飾る事も忘れない。私が選んだ黒のドレスは、以外にも良く似合っていた。

せろりの格好は、その黒のシックなドレスとセットの手袋、白のヒールにネックレス、と、かなりシンプルな形になった。

でも、何かいい。

いいよ、何かこう・・・うん・・・いいよ。

むき出しの肩とか、Vネックから覗く控えめな胸とか、何かいいね。

ここまで来ると、金髪も悪くないな。もうエロ、だね。エロス。

すごく綺麗になった少女を見て、私は興奮していた。馬子にも衣装とまでは言わないけれど、十四、五のガキでもちゃんと着せればそれなりに見えるもんだ。

このパーティー自体何の事だかさっぱりだけど、せろりのこういう姿を見ることが出来たのは、幸運と言う他ない。

私はそれからせろりにコートを着せ、最後に一つだけ訊いた。

「・・・で結局、このパーティーの事は何にも分からなかったんだね」

コートの袖に腕を通しながら、

「・・・はい、すみません。何度もお父様に確認したのですが、・・・行けば分かるの一点張りで・・・」

せろりはどこか申し訳なさそうだ。

そんなに気を落とさなくてもいいのに。別に期待していた訳じゃないしね。

「・・・そうか。まぁ、お前のお父さんがそう言っているのなら仕方ないか」

にしても秘密にする意味が分からないけど・・・

それも行けば分かるらしいし。行くだけ、か。

「それじゃあ出ようか」

「はい」

「会場は、ここからどのくらいの場所にあるの?」

「車で二十分ほど、です」

「そうか」

言いながら、私は時計を確認する。

「じゃ、少し時間があるね。どこか寄り道しながら行こうか?」

気軽に、そんな事を口にしていた。

「・・・はい!」

この日一番の笑顔が、そこにあった。姿格好はいっちょ前のクセして、やっぱりまだまだ子供なんだな。無邪気に笑いやがって。

・・・けど、それがいい。

お前はいつもそうしていろ。

何を忘れても、笑顔だけは失くすなよ。

私は、そんな期待に満ちた少女を連れて家を出た。行きがけにアイスでも買ってやろうか、なんて幼稚な事も考えていた。

馬鹿だよね。こんな寒い時期にアイスなんて。

 

 程なくして、私の運転する車はそのパーティーの会場がある大きなホテルの前に到着した。隣町の大きなホテル。その入り口にこれまた大きな看板があった。

~芹沢技研による、未来への浪漫飛行~

・・・・・・・・・

どうやら私達の参加するパーティーの主催者は、かなりの変態らしい。

だって、こんなアホらしいタイトル、見たことないもん。


 「あ、旦那様・・・お口にソースが」

すかさず、私の口元が拭われる。

「ん・・・?ああ・・・悪いな」

もぐもぐ・・・

私は、年下の女の子に口を拭われながら、ほお張った料理を堪能していた。

傍から見れば、かなりみっともない光景だったかもしれない。

いい年の男が、少女に口を拭かせている。

まぁ、みっともないな・・・

けど気にする事もないだろう。知った顔が居る訳でもないし。


 私達は、まだパーティーの真っ最中。

ご歓談の時間らしいが、歓談しようにも知っている人間が何処にも居ない。

俗世間からかけ離れた生活を送ってきたせいか、こういった人の集まりなどは初めてなんだ。それに、このパーティーの趣旨が未だに掴めないし。

どういう風に振舞えばいいか、全く分からない。

だから私は隣のせろりと歓談することにした。

まあ、ある意味、現実逃避ではあるけれども。

だって、そうだろ?

知らない人と話すのって、やっぱ怖いじゃん。


 「・・・しかし、この肉料理は絶品だな」

私は口にしていた料理を絶賛した。

羊の肉だろうか・・・その肉を軽く炙ってソテーにしてある。羊独特の肉質もさることながら、それに合えたソースがまた絶妙なのだ。

「なぁ、せろり。この料理・・・家でも作れないかな」

隣の少女も、私と同じものを口にしている。

口に合っているのか合わないのか、特に何の表情も見せず、黙々と食べ続けていた。

「はい、作れますよ」

そっけなく、彼女は答えた。

「あ・・・ですが、羊の肉はこの辺りでは手に入り難いので、牛肉でよければ何時でも作って差し上げます」

そう言う少女は、少しだけ目を輝かせていた。

好きなんだろう、多分。料理が。

 私の体はこいつの飯で育っている、と言っても過言ではない。事実、毎日三食、せろりが飯を作っている。ちなみに私は料理が出来ない。生まれてからずっと、衣食住は人任せだったのだ。まぁ、いわゆるお坊ちゃま・・・てやつだ。

・・・・・・・・・

言ってて、自分で恥ずかしい。

「お、そうか。じゃあ今度作ってくれよ」

多分。

料理が好きなだけではないのだろう。

「はい、お任せください」

やっぱりちょっとだけ、嬉しそうだった。そんなセロリを見て、つられて私も嬉しくなった。

 多分、好きなのは料理だけじゃない。

けれど、それを口に出すことは、はっきり言って野暮だろう。

だって分かりきっている事じゃないか。

私はせろりが、せろりは私が、大好きなのだ。

その人の為に料理を作ってあげたり、それを食べさせて貰えることって、とても幸せなことだよね。

・・・・・・・・・

これも言ってて、やっぱり恥ずかしいな。

 そんな、穏やかで微笑ましい時間が流れていく。

それを・・・

「あ・・・」

ぶち壊そうとする奴が・・・

「見つけた・・・」


 「なあ、せろり・・・」

食事も終わり、食後の洋酒を飲みながら私はせろりに向き直った。

「はい、何でしょう?」

せろりは口元をナプキンで拭いている。その仕草が、何とも可愛らしかった。

・・・もう、我慢ならない。

「・・・抱き付いてもいいか?」

「・・・・・・え?」

一瞬空気が凍る。

せろりは、何を言っているのか分からない、といった表情をしている。

「あ、ああ・・・悪い・・・言い方がマズかったかな。・・・お願いします、抱き付かせて下さい」

と、言うが早いか、私は顔から少女の胸に飛び込んだ。

・・・無論、私は酔っている。そして本気だ。マジだ。

妄想でも何でもない、現実だ。リアルなんだ。

日頃から抑圧していた何かが、お酒の力で解き放たれてしまった。

まあ逮捕だな。うん、逮捕。はい、私は捕まりました。さようなら。

 「あ、あの・・・」

と、そこに刺客が現れた。

眼前にはせろりの胸が迫っている。

迫っていた!迫っていたはずなんだ!確かにそこにあったんだ!

それに顔を埋めて、ギュッてして・・・あぁ・・・もう・・・

・・・だったはずなのに。

あと少し・・・あと少しで、辿り着けたはずのチョモランマ。

その山が、何者かの声によって目の前から消えた。

「だ、旦那様・・・」

せろりは立ち上がり、私の椅子の後ろの方に来ていた。

「お知り合いの方が、いらしたよう・・・ですよ」

その声がちょっと上ずっていたので、何となくニヤついてしまう。

顔も少しだけ赤くなっていた。

ムフフ・・・

・・・しかし・・・何奴だ・・・私のお楽しみを邪魔する狼藉・・・

「・・・断じて許さぬ!」

私は声を張り上げ立ち上がっていた。

シーン・・・

一瞬、パーティー会場が静寂に包まれた。しかし、直ぐにまた人の話し声が会場にあふれ出す。

 いやぁ・・・お酒って怖いね。

何か、こう・・・すごく大きな気持ちになるんだもの。

すごく強くなってしまった、みたいなさ。そんな気分。

普段なら絶対にしないような事も、簡単にやってのけてしまう。

私の名誉を守るために言わせて欲しいんだけど。

本当の私は、こんなお騒がせ野郎じゃないよ。ほんとに。これは、酔った時にだけ出る、もう一つの人格なんだ。そう、別人格。龍精根の血に潜む、鬼だ。

私は下戸だから、すぐその別人格が出ちゃうんだよ。まったく。困るよね。

普段はクール&ダーティーな良識ある大人だよ。

もう・・・

多分、誰も信じてくれないと思うけど。


 私は焦点の定まらない目で、その無作法な狼藉者を睨みつけた。

その瞬間、全身の血の気が引いた。

酔いも、一気に醒めた。

「・・・・・・君は・・・ッ!」

言葉がうまく出てこない。そんな私の様子を確認して、

「やっぱり、あなたが勃起丸さんですね」

そいつは私の顔を確認するなり、名前まで言ってのけた。

 ちなみに、私の名前は一般人が知り得るような代物ではない。

完全に裏の世界の名だ。

だからこそ、知人が少ない。

だからこそ、このパーティーに知人が居ない。

はずなのに・・・

 初対面の人間に自分の名前を言われたのは初めてだった。

・・・いや、初対面では・・・無いのかもしれない。

何故なら・・・私はこの顔を知っている。

この、目の前にいる少女の顔を知っている。

「ああ・・・やっぱり」

少女は何故か、納得した様子だった。

「判りますよね・・・私が」

その表情は、このパーティー会場の和やか雰囲気とは一線を画す、とても暗いものだった。私は立ち尽くしてしまう。隣に立っているせろりも、何が起きているのか分からないようだった。戸惑いを隠せない。

「・・・紹介が遅れました」

そう言って、少女はぺこりと頭を下げた。

「私、このパーティーの主催者である、芹沢篤の娘。・・・芹沢雀と申します」

顔を上げて、私に微笑んだ。

その笑みが偽りである事など、手に取るように分かる。

だが、そんな事はどうでもいい。

「・・・君は、その・・・」

私は声を絞り出した。

その言葉の続きを彼女が拾い上げてくれた。

「はい、先日あなたに依頼された・・・」

その続きを聞く必要は無かった。もう確信している。

「自殺した・・・人間です」


 そう・・・

芹沢雀と名乗ったこの少女は、先日私が自然に還した少女と瓜二つだった。

いや、同一といった方が正確だろう。

長く艶やかな黒髪といい、きめ細かな白い肌といい、釘付けになるほどの美しい顔立ちといい、何もかもが同じだった。

身に着けている服が、制服とドレスで印象が違うが、間違いなく同じ顔だ。

それほどまでに、目の前の少女と首を吊っていた少女は酷似していた。

 「どういうことだ・・・」

ようやく、落ち着いてきた。だけど、まだ混乱している。

あの時、確かにこの少女は死んでいたはずだ。首を吊って何時間が経っていたのかは分からないが、間違いなく死んでいた。

首を吊っていただけでも死亡は確定している。それに加えて、私はこの少女の胸に刃を刺したはずだ。間違いなく貫いた。その感触を今でも憶えている。

その少女が・・・死なない筈が無い。生き返る可能性など、無だ。

「心中お察しします・・・」

と、少女が呟いた。

「混乱するのも当然ですよね・・・」

当たり前か・・・

ぼそり、と零した。

「私の口から、事の経緯を説明するのは難しいので・・・」

少女が言いかけた瞬間、

パッ・・・と会場内の照明が消えた。

辺りが真っ暗になり、会場にどよめきが起こった。

「・・・ああ、ちょうど良かった。とりあえず、お二人は席に着いて待っていて下さい・・・多分、説明するよりも直に見た方が早いです」

そう言って、私とせろりを席に促した。

まだ、何も掴めていない。何を見るのかも分かっちゃいない。

だけど、この場は問い詰めるよりも言う通りにした方が良いと思った。

 席に着く。次いでせろりが座った。二人とも無言だった。

「じゃあ、私はここに・・・」

少女は、私の隣に空いていた席に腰を下ろした。

 数秒の沈黙が流れる。

私はその沈黙に耐え切れず、

「すずめちゃん・・・だっけ?」

少女に問いかけた。

「・・・はい?」

「君に聞きたい事があるんだけど・・・」

「ええ・・・何ですか?」

それが、突拍子も無い話だということは十分に認識している。

でも確認せずにはいられない。

「・・・君、幽霊じゃないよね?」

「・・・・・・・・・」

また沈黙。

・・・え・・・まさか・・・ほんとに・・・?

だってそうだろ?

死んだ人間が目の前に現れたら、幽霊かお化けだと思うだろ?

それに私の仕事柄、死人に恨まれるような気がしてならないじゃない。

逆恨みもいい所だけどね。まったく。

「・・・・ふふっ」

突然、暗闇の中から笑い声。

「・・・・・・?」

「・・・勃起丸さんって、意外と子供なんですね」

そう言って、少女はまた笑った。

「そんなに気になるなら、確かめてみます?」

 暗闇がかすかに動く。

少女が動いたのかな、と思った瞬間には、

「・・・・・・・・・!」

ギュッ・・・と、私の手が握られていた。温かくてやわらかい、少女の手だった。

ちょっとびっくりしたけど、それだけで私は十分に確認できた。

ああ、この子はちゃんと生きてる、てね。

それで、先の言葉があまりにも不躾だった事を本当に後悔した。

確かに・・・私は子供、だよね。ほんと、未熟者です。

その手を握っただけで、十分に認識したし、ある程度の混乱は解消したよ。

まぁ、それでも半分くらいだけどね。

確かに、この子が生きているのは分かった・・・分かったけど。

だとしたらあの時の少女は一体・・・

・・・双子か姉妹か?

そう・・・思ってたら、不意に、握られた手が彼女の方に引き寄せられた。

「・・・・・・ん?」

そして、次の瞬間には、

ふに・・・

「・・・・・・・・ッ!!!」

ま・・・まさ、か・・・・・・これは・・・!

ふに・・・ふに・・・

何か、私の手にあ、当たっていないだろうか?

こう・・・何というか・・・ね、あれだよ・・・・・・あの、極限に柔らかい奴。

「・・・どうですか?・・・ちゃんと動いているでしょう。私の心臓」

少女は私の心境を知ってか知らずか、至極普通にそう聞いてきた。

「・・・え?心臓?・・・あ、あぁ・・・うん動いてる。確かに動いてるよ」

動揺している。声の上ずり加減が半端じゃない。

しかし・・・

まさか、こんな場面で女性の胸を触れるなんて・・・

それになんだ、この柔らかさ・・・反則じゃないか。

・・・ちゃんと聞こえますか?私の心臓の音・・・・・・だって?・・・はぁ?

心臓の音なんて聞こえやしない。聞こえる訳無いだろう?

だって、自分の心臓の音がうるさくて仕方ないんだから。

「も、もうわかったよ・・・」

ばっと手を離した。これ以上触っていたら、人の道を外れる。

すでに醜態を晒した気がするが、それでも、しらふで犯罪めいた事をしたくはない。

「そうですか・・・?だったら良かったです」

すずめという少女はそれでも平然と笑っているようだった。

男に触らせるか?普通・・・

私は興奮した気持ちを抑えながらも、その温もりと感触が残った手をにぎにぎしていた。

 「あ、そろそろ始まるみたいです」

少女のその言葉どおり、真っ暗だったステージにスポットライトが当てられる。

パッと無人の壇上が暗闇の中、浮かび上がった。



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