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俺のデバフは理を破る!〜俺が強い?違うなテメェ等が弱くなったんだよ!〜  作者: 鋼夜
三章 遥かなる旅路編 〜四神の章〜

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神話創生 アトラス歴1461年【539年前】3-1

更新です。


 アトラス歴1460年──。【城塞都市イエルバ】は魔王サラサ・クロムウェルにより陥落。そこに住まう人は全て殺された……と敗北した人類は発表する。

 確かに虐殺は行われたが、実際の所は最後迄抵抗した敵の兵士達であり、降伏した住人に対しては不自由を強いられる事になってはいるが、虐殺されると言った事は無かった。


 では何故、人類側はこの様な発表をしたのか? それはある勢力による思惑が働いていたからだった……。




◆ナギside◇


 俺は一人の仮面の女と一緒に妖精亭で飲んでいた。


「えへへ〜! 今日もカケルさんとイチャイチャ出来て良かったです!」


 イチャイチャした覚えは無いんだが?

 まぁ、コイツの正体は一年前に死闘を繰り広げた【地神】西宮 白虎(にしみや しらと)だ。

 今、白虎は完全に俺の味方になった。まぁ、夜になると色んな意味で襲われそうで毎日が正直怖いが……。


「何か、お前の仮面姿に違和感を感じなくなってきたな……」

「ぐふふ! つまりまた夫婦として絆が深まったって事ですね?」


 言ってる意味が分からん。


「それにしてもお前が言う通り神永教会(しんえいきょうかい)ほぼ(・・)黒だな」

「ですね!」

「あぁ、俺の……俺達の目標は神永教会を潰す方針で動くぞ」


 一年前、白虎から得た情報に俺はある種の既視感を覚えたのが始まりだった。




〜1年前〜


「なぁ、聞きたい事があるんだが、どうしてお前達はそんなに魔族を憎むんだ?」


 今まで疑問だった事に対してちゃんと向き合う事にした。


「どうしても何も……魔族って悪ですからね!」


 これだ……。

 さも当然の様に言うが前々からずっと疑問だった。

 何で異世界から来た白虎達がよく知りもしない相手である魔族=悪と断じれるんだ?


 俺はこの疑問に一つの解答と思われる物を持っていた。


「なぁ、お前が魔族を悪と思った時に誰かと会話してたか?」


 俺は以前【人心掌握】と言うスキルを持っていた勇者と戦った。

 そいつの能力に掛かると疑問に疑問と感じなくなる。

 ある種の洗脳スキルだった。


 そして白虎達にそんな考えを植え込んだのは恐らく類似したスキルの持ち主だろう。


「確か、神永教会の教皇クロード・プロヴィナス・カザマ様に魔族は悪い奴等って言われましたね」

「神永教会って何だ……って言うかカザマ? 教皇は日本人か?」

「えっと……神永教会を創設したのが、かなり昔に呼び出された風間って勇者らしいですよ? それの名残りなのか教皇に就任する者はカザマを襲名するらしいです。年齢も確か二六歳と、かなり若かったですね」


 その歳で教皇か……恐らくスキルで成り上がったタイプか?


「そうか……まぁ俺の事が好きなら、そんな男の言葉に惑わされるな。お前はこれから魔族達が住む土地で俺と一緒に生きていくんだから魔族と仲良くしろよ?」

「は、はい! 旦那様がそう言うなら頑張って仲良くします!」


 コイツのキャラは一体何なんだ……黙ってれば眼鏡が似合う美人なんだが……喋ると残念過ぎる。

 取り敢えず、コイツの為に変装用の仮面も用意しないとな……。


「ところで魔将さんの本名を聞いても良いですか?」


 そう言えばまだ名乗ってなかったな。


「夕凪翔だ。まぁ、仮面を着けてる時はナギって呼んでくれ」


少し逡巡するが俺の仮面姿を見た後、


「えっと、それじゃナギさん。話しは変わるんですけど、イエルバでの戦いは魔王の勝利で決着が付いたみたいですよ?」

「分かるのか?」

「はい、私が作った土の偵察機、通称ツーちゃんが確認しました」


 そう言うと小石サイズの土人形が白虎の周りに現れた。


「因みに、イエルバでナギさんの存在に気付いたのもこの子のお陰です」

「あの時、コイツに俺の存在が見破られてたのか……」

「はい! 今はそれを操る私がナギさんの味方なのです。大船に乗ったつもりで居てくださいね! 青龍ちゃん以外なら余裕で倒せます!」


 白虎の強さを知ってるだけに説得力がヤバイな。


「頼りにしてるぜ。──さて、イエルバで魔王が勝ったんだったら、俺達は大人しく帰るぞ」

「はーい! これから私達のラブが始まりますね」

「……」


 俺は最後の言葉をスルーして帰路についた。


「あぁ〜〜! 置いて行かないで下さい!」




〜そして時は戻る〜


「神永教会が発表した【イエルバの悪夢】も捏造だったな」


 魔王が行ったイエルバ占領は【イエルバの悪夢】と呼ばれ、神永教会の教皇が一年前に声明を発表した。

 俺達はそれが真実かどうか徹底的に調べた。結果は半分真実で半分捏造だった。

 捏造部分はかなり誇張されて発表されてるし、イエルバから無事に逃げ切った者達の殆どが謎の死を遂げていた。


「まぁ、魔王ならこれくらいの事気にしないか……。──さて、それじゃ明日も修行があるし帰って寝るぞ」

「もうダーリンったら! 修行か情報収集ばっか! 私にもそろそろ飴を下さい! 具体的言うとキッスしたいです」

「……近いうちにな」

「言質とりましたよ!?」



 まぁ、白虎は放っておいて明日も一日頑張るか!

何時も見て頂きありがとうございます。

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