神話創生 アトラス歴1460年【540年前】2-7
更新です。
戦闘描写難しい……。
もう少し成長したら戦闘シーンを書き直します。
◆魔王サラサside◇
考えるんだ! どうすればこの状況を打開出来る?!
焦りばかりが先行し、サラサは思考の迷路を走っている。
「ほら、さっさと降参しないと死ぬぞ?」
そんな事は分かっている。
しかしこれと言った打開策は相も変わらず見つからない。
何故、水神が荒れ狂う水の中で何事も無い様にいるのか? そして、何故、こんな広範囲な技を単独である自分に使っているのか? 何故、こんなにも早く戦いを終わらせたいのか? 答えは簡単である。
単純に消耗が激しいからだ。
水分身の操作は単純な命令だけで敵を攻撃するが、この技は荒れ狂う水流操作に神経を注ぐ事になる。
水流を常に生み出す操作、水流を繊細に操る操作、水流が自分に来ない様にする操作。
もしも、雨が降っていたり、近くに海や湖があるのならば、それを操作するだけで済む為、消耗はもうすこし少なく済むが、今はそれが無い故に水神は全てを自身が生み出すしかなかった。
だから、サラサはこの時間制限のある攻撃をただ耐えれば良いだけだ。
この猛攻をダメージを最小限に抑えるかが鍵だった。
しかし──言葉にしてみると簡単そうではあるが、この攻撃でサラサの体力は著しく低下している。
地神が言っていたほぼ詰みと言ったのは、実際に他の【四神】意外で耐えられた者が居ないからだった。
しかも、正確に言うと他の四神も耐えると言うよりかは、自分の切り札等を使って抵抗した結果だった。
「──ハァハァ……まだ降参しないのか? 面倒な女は嫌なんだがな」
(なんで一方的な展開なのに、コイツは肩で息してるんだ? ……もしや、この力は消耗が激しいのか? ──だとしたら! 意地でも耐え抜いてやる)
此処に来て魔王は正解の選択を選んだ。
(本当に危険な攻撃だけ避けて、他の攻撃は受けてやる)
水中で無駄に動いて体力使うより、ダメージを負ってでも体力温存に切り替える事にした魔王。
これによって勝利への天秤は魔王へと傾き出した。
◆北川玄武side◇
早く……早くこの女の動きを止めないといけない……。
俺は集団戦で本領発揮する人間なのに、一つの個体として完成されてる魔王を長期間相手にするのは無理だ……。
だから俺は切り札で一気に体力を削りとって降参を迫る事にする。
実際に水神・洪水神話を喰らってる今、魔王は俺の攻撃に成すがままだった。
それなのに……それなのに仕留めきれない。このま迄は俺の精神的疲労がマズイ……。
「──ハァハァ……まだ降参しないのか? 面倒な女は嫌なんだがな」
俺の言葉を聞いても魔王の表情がまだ諦めていない事が、俺の目からも手にとる様に分かってしまう。
「だったら! 死んでも知らねぇからな!」
俺は疲弊する身体に鞭を打って、魔王に更なる猛攻を仕掛けた。
上から水流を叩きつけ、横から水流で殴り、下からは水流で引き込ませ様としたりした。
しかし、結果は。
「──ハァハァ……まだ、だ」
再び水圧で押し潰そうとした時、
バシャン。
魔王を呑み込んでいた水流が弾けた。
「あぁ……」
時間切れだった。
◆魔王サラサside◇
「水神なんて呼ばれていても所詮は人間だったな。最初から我を殺すつもりで動いていれば勝てただろうに……」
「ハァハァ……糞! 何で俺がこんな状況に! ──おぃ誰か勇者がピンチだ! 早く俺を助けろ! 白虎! レイシア!」
しかし、誰も助けに来ない。
戦闘に巻き込まれない場所から遠巻きに見ていた兵士達も、どうして良いか分からないと言った状況だった。
「おいおい……見苦しいな。散々好き勝手上から目線で物を言ってたのに、劣勢になったら他人様に頼るのか?」
「五月蝿い! お前も対して強くもねぇのに魔王とか呼ばれて良い気になってんじゃねぇよ!」
「……そうだな。確かに我はまだ弱い。これからもお前達の様な強者と戦うと考えるだけで、心が折れそうだ」
この言葉は本心からの言葉だった。
「我は…….私は出来る事ならこれ以上は争いたくないんだよ」
「はっ! だったら大人しく人間様の玩具になってれば良いだろ? それが魔族として生まれたお前達の運命だよ!」
「……何でお前達はそこまで魔族を嫌悪する」
「理由? そんなのものはねぇよ! お前達は部屋の隅に現れるゴキブリに嫌悪しないのか?」
「……そうか、分かったよ」
「えらく、物分かりが良いな。だったら──」
水神は最後の言葉を発する事はなかった。
何故なら魔王によって頭部を潰されたからだ。
「──なら、私たち……我等が生き残る為に死ね……」
遠巻きに見ていた兵士達は人類の希望である【水神】の死に動揺し、混乱する。
「さて、次はお前達の番だ人間達よ……」
そして、魔王によるイエルバでの大虐殺が始まった。
何時も見て頂きありがとうございます。




