神話創生 アトラス歴1460年【540年前】2-6
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◆ナギside◇
「さて、風神── 青龍の事を話せ」
「話せと言われても、強い……って感想しか言えないし……だから貴方が聞きたい事に答えるわ」
そっちの方が助かると言えば助かるな。
「だったら、青龍の武器と能力……それとその能力でどんな事が出来るかを詳しく頼む」
「そうで……すね。──能力は魔将さんも察してると思うけど、風を操るわ。まぁ、その規模は操るなんて優しい物じゃなくて神を冠している通り災害を簡単に起こすわよ」
俺の知ってる神スキルって言うのがリリーナとイケメン位だし、リリーナに関しては近接に関してはヤバい強さってのは分かる……んだが、イケメンはコイツらと同じ事が出来たのかね?
「そして、武器は召喚時に身につけてた日本刀をそのまま使ってるわ」
「はっ? 何でそんな物持ってんだよ……銃刀法違反仕事しろよ!」
「彼女は古流剣術道場の師範レベルだし……それに登録された刀なら帯刀すること事態は別に違反ではないですよ?」
「そうなんっすか……それに師範クラスって、そいつ一体何歳だよ……?」
「私と同じで18歳ですよ? って言うよりかは同じ学校に通ってる親友だし!」
「親友なのかよ!? それに18歳で師範レベルって……」
剣の天才って奴か? 年齢的にも多分ヤベェ使い手なんだろうな。
「そして、彼女は古流剣術に風神の力を乗せて攻撃します。刀を振えば断てぬ物は無いって感じですね! しかも、空を自在に飛び、不可視の斬撃も飛ばしてきます」
空も飛ぶのかよ……。制空権を取られるのは不味いよな。
俺も未来の魔王みたいにオリジナル魔法作るべきか? 幸い俺の修行時間は幾らでもあるしな……。
「青龍ちゃんの事は大丈夫ですか? 私としては貴方には敵対して欲しくないのですがね……」
「何言ってんだ? お前はもう俺と一連托生だぞ? 俺の正体知ってるんだから一生俺に付いてこさせるからな?」
そんな事を何も考えず言ってしまった後にヤバいと気付くが既に手遅れだった。
「ここここれははは!! 求婚ですね! 勿論お受けしますしお供します! えぇえぇ! 一生着いて行きますとも! それじゃ私達の未来の為に玄武をまず倒しに行きましょう!! 今すぐ!!!!」
壊れやがった……。
「落ち着け……それと玄武なんだが、魔王に任せるつもりだ」
俺達が玄武を倒すと魔王の成長イベントが減ってしまう……今後の事を考えればアイツにはドンドン強くなって貰わないとイカンしな。
「そうですか……でも玄武は条件さえ整ったら私でも危なくなる相手になりますよ? 魔王はどれくらい強いんです?」
「俺より少し弱い程度かな?」
肉体能力だけならな。
「水神・水軍圧倒の攻略に時間が掛かるとフィールドの水場が活性状態に変わります。──そうすると水神・洪水神話と言う切り札を使ってきます。これを使われたらほぼ詰みですね。因みに四神はこの手の切り札を全員持ってますので参考までに覚えておいて下さい!」
切り札か……。
まぁ、魔王も頭良いし何とか出来るだろ……信じてるぜ。
◆魔王サラサside◇
な……んだこれ?
魔王サラサは、あらゆる方向から自身に向かって来る大津波に魔法を唱える暇も無く呑み込まれていた。
「かはっ!」
津波によって上下左右の感覚が無くなる程に揺さぶられる。
「ガボッゴホッ!」
「死ぬ前にさっさと降参して俺の物になっちまえよ……」
薄れかけてくる意識の中、水神の声が妙に頭に響いた。
(ふざけるなよ……我は物じゃない……貴様等の様な奴に好き勝手させてたまるか!)
そんな感情が沸々と湧いてきても、今の自分には何も出来ないでいた。
魔法を詠唱する為の言葉も水中では唱える事が出来ない。
(考えろ! この状況をどうにかする方法を考えるんだサラサ!)
自身を叱咤する様に奮い立たせ、今出来る事を模索する。
しかし、当然ながらこの状況に晒されてる現在、どんどんと自身の体力は削られている。つまりは悠長に模索する時間もそこまで無いだろう。
そしてそんな事はサラサ自身が一番わかっている事だった。
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