表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
俺のデバフは理を破る!〜俺が強い?違うなテメェ等が弱くなったんだよ!〜  作者: 鋼夜
二章 魔族侵攻編

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

74/213

四十四デバフ

更新です。

また仕事が急に慌ただしくなったので、少しだけ時間をいただきます。

多分28日位には更新出来ると思います。

 首都ブージンの防壁の上から目視で魔王軍が確認出来る所まで迫って来ていた。


 しかし、魔王軍はある一定の距離まで近づくとその歩みを止めた。そして、歩みを止めた軍隊の中から、代わりと言わんばかりに一人の美女が近づいてくるのだった。




◆魔王サラサside◇


「ふむ、全軍で攻めたらあっさりと陥落しそうな位、貧弱な守りじゃないか……」


 魔王である女がそう呟くと、近くにいた兵士達は、その通り! と言わんばかりに頷いていた。


「そうだな……。よし、全軍止まる様に指示を出せ。我の許可無く進んだ者は我が自ら処断する」


 指示を飛ばされた兵達は即座に軍の歩みを止め、次の指示を待った。


「さて、我が直々に勇者や神子達と遊んでくる。……楽しませてくれよ?」


 そうして魔王は首都ブージンの防壁へと歩みを進めた。



 最初は警告の為の矢が射られた。だが、それを無視して進んでくる魔王に、今度は大量の矢が女をを射殺す為に放たれる。


「こんなものか……」


 詰まらなそうに呟く魔王は飛んでくる矢を全て掴み取った。


「返すぞ」


 指で挟んだ矢を、手首のスナップだけで飛ばすと言う、巫山戯た攻撃だったが、たったそれだけの攻撃で数人の弓兵の頭が貫かれる。


「こんなのじゃ、魔法を使うまでも無いぞ……? 早く勇者達を出すといい」


 防壁迄まだ距離がある為、その言葉は届く筈が無いのだが、アガスト王國軍の兵士達は何を喋っているのか何となく理解した。


 少しすると防壁の扉が開き、勇者や神子、大量の兵士が既に武器を構え現れた。

 つまり、女を只者では無いと認識し、白兵戦を仕掛ける様だ。


「アガストか……」

「貴様は何者だ、八将貴の一人か?」


 魔王軍に対して情報があまり拾えてない人類は、強い奴は八将貴かもしれない程度の情報しかない。

 当然だが、八将貴が全滅している事を知る由もない人類だった。


 そして、そんな状態の人類は、今回も敵は八将貴だと判断し、精鋭であるアガスト達がやってきていた。


「……まさか、我の情報がこんなにも伝わってないとはな」

「何?」


 何故魔王の情報が無いのかは簡単な事だった……先に話した通り、情報収集能力が乏しい上に、彼女に会った者は須く死んでいるからだ。

 そんな残虐性が災いした故に知られていないのだったが、それでも自分は少し位は有名人だろうと自惚れてた為、ショックを受ける魔王。


「まぁいいさ……。それでは自己紹介といこうか。我の名前はサラサ・クロムウェル! 終焉の魔王也」


 その名乗りを聞くとアガスト側が驚いていた。

 まさか、大量に居る自軍の兵士を待機させ、単身で敵地に来る大将に驚かない者は居ないからだった。


「何故、魔王がこんな最前線に単身でいる!」

「最前線? 何を言ってる……。我にとってこんなのは最前線では無い、お遊びレベルの戯れ場所だよ」


 この言葉を聞き、命運を賭けた戦いだと位置付けていたアガストにとっては激昂するには充分な理由となった。


「貴様ぁぁぁぁ!!! 我等アガスト王国、ひいては人類を愚弄する気かぁぁぁ!」

「良い闘気じゃないかアガスト……。今、私を倒せれば人類の勝利だぞ?」


 クスクスと嗤いを堪える様に応える魔王に、我慢ならないと言った感じで、アガストが飛びかかってきた。


 ブォォォッン!?


 アガストが斧を振り回すと暴風が吹いたかの様な風切り音が辺りに響く。


 しかし、


「二つ名持ちの神子と言っても、この程度なのだな」


 魔王は期待外れな表情で、アガストの一撃を素手で受け止めていた。


「どうやら実力差があり過ぎる。……よし、ハンデだ魔法を使わないでやるよ! だが、それでも神子と勇者全員で掛かって来る事をオススメする」


 普通ならはコレを驕りと取るだろうが、アガストの一撃を涼しげな顔で止めた魔王に、誰もが驕りと取らず、全員が気を引き締める事となった。



 アガストが乱撃を打ち込むが、そのどれもが最小限の動きで躱される。そして、追い討ちと言わんばかりに神剣エクスカリバーを握った大神も、剣神結界を発動させたリリーナも、距離を詰めて魔王の首を狙う。


 しかし、その嵐の様な攻撃は魔王の圧倒的な技量による体術で流され、アガストと大神の刃は味方に向かう様に仕向けられた。


「っつ、すまぬ!」

「こちらこそ……」


 既の所でお互い攻撃を止まった。


「私達より戦いの技量は上です。同士討ちさせられない様に注意して戦いましょう!」


 魔王はリリーナの攻撃もアガストに向かう様にしたつもりだったが、失敗した。


(ふむ、間違えたか? いや、単純にこの女の剣技が私の予想を上回ったか……。まぁいい、それならもう少しだけ本気出すか)


 リリーナの剣に多少の違和感を感じていると、遠距離から上級魔法の魔力を感知した魔王は、感知した魔力に意識を向ける。


 それと同時に、


 ゴォォォォ! っと爆炎が魔王に迫ってくる。


「上級魔法のフレアドライブか……だが甘い」


 魔王は拳を強く握ると、迫る炎に拳を叩き込んだ。すると、殴られた炎は掻き消され、霧散する。


「どうした? 単発の上級魔法位では我は止まらないぞ」


 何でも無い様に喋っている間も、大神達前衛は追撃加えていく。そして、加勢するように更科美香が使役する獣魔達も魔王に攻撃を仕掛けるが、全ての獣魔が手刀で首を薙ぎ払われ、絶命させられていた。

 圧倒的な戦いに、アガスト達の後ろにいる兵士達は、この戦いを見ている事しか出来ないでいた。

 中には勇敢にもアガスト達に加勢する者も居たが、その悉くが獣魔達同様に首を撥ねられ、その生を終わりとする。


 両者目立ったダメージが無い為、戦いの天秤は均衡を保ってる様に見えるが、魔王の匙加減で直ぐに傾く事は、この場にいる誰の目にも明らかだった。

何時も見て頂きありがとうございます!

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ