三十四デバフ
更新です。
次回更新は仕事の都合上年明けてからになると思います(余裕があれば更新はします)。
「敵の魔物使いが見つかりませんね……」
ジェリス殿から聞いていた特徴の女が未だ見つからない。
「敵側に魔物が居る以上、間違いなくこの戦場には居る筈なのですが……」
まぁ、恐らく私の隙を伺っているのでしょう。先程から色んな攻撃を受けているのですからね。
「相手がやろうとしている事は奇襲って所でしょうね」
ですが、奇襲をする為には私より後ろにいる味方を突破しないといけない為、そちらも難易度が高い気もしますね。
魔物使いはどうやって私を止めるつもりでしょうか? 勝負はほぼ決しているので出来る事なら降伏をして欲しいものです。
「また、正面からの攻撃ですか……無駄ですよ」
私がそんな事を考えていると、唐突に殺気を感じる。それとほぼ同じタイミングで私の両眼が痛みと共に光が失われる……。
「一体どうやっ……て、此処まで……」
◆◇◆
敵軍の隊列に混ざれた……。
奴等が使役してた中型サイズの魔物を私が使役し直し、それの体内に入って接近する。身体が小さい私だからこそ出来る手段でもあった。
正直、体中がベタベタして嫌だけど、殺されるよりはマシだ……。だからこの方法を採用した。本当に嫌だけど!
そうして、敵の隊列に混ざった私は少しずつあの女に近づき、仕上げとして正面から最後の獣魔突撃をさせる。それと同時に私を偲ばせた獣魔を突撃させると同時に私は飛び出し、並行して呼び出した獣魔を敵の真っ只中で暴れさせた。
私は体内に入ってた所為で涎まみれになった衣服を一枚脱ぎ、あの女の顔に投げつけた。
湿り気を帯びた服は女と私を遮るカーテンの役割だった。そして私はその勢いのまま女に近づき、指で眼球を抉った。
「一体どうやっ……て、此処まで……」
「人間その気になったら何でもやるって事よ! ……そして、これでアンタは実質戦闘には参加出来ないわね。このまま生け捕りにして敵の情報を吐かせてやる」
その後、私はそのまま獣魔を暴れさせて敵を制圧していく。
当然その間も獣魔使役で数を増やすが、この戦いで数もかなり減らされた為、戦闘前と後でも私の使役獣魔総数はそこまで変わらないものとなった。
「……数をそんなに増やせなかったわね。何にせよ、こちら側は勝利したし他の援護に向かわなきゃ……でも、誰の所に行けばいいのかしら?」
情報が無い為、仕方ないから適当に援護しにいくか? と考えていると、
「ミカ! 無事だったのですか?! それに……まさか勝利を収めてるとは思いませんでした」
リリーナが焦った様子で私の方に駆け寄ってきた。
「何とかね。でも正直危なかったわ……。それよりリリーナの所も無事に終わったって事?」
「私の所はまだ大丈夫でしたが、戦況的に敗走するでしょう……。そして、アガスト王の所も同じで、今頃は撤退を開始してる筈です。ですので、私はこれからオオガミさんに撤退を指示してそのまま支援しようと思います」
「だったら、私も行く。現状だとアイツがやられるのは不味いでしょ?」
恐らくリリーナもそう言う考えの元動いてると判断した私は一緒に行動することにした。
「良いのですか? でしたら直ぐに向かいたいと思います」
私はその言葉に「あぁ、暫くお風呂に入るのは先になりそう」と小さく呟くと、他の兵士達に指示を飛ばしてるリリーナに向かって溜息を吐いた。
何時も見て頂き有難う御座います。




