二十四デバフ
更新遅くなりました。
中々時間が取れなかったり、取れても疲労でダウンしていたりと執筆が出来なかったりするので次回の更新はまた少し間が空きます。
戦場では一人の戦女神が一人の鬼を圧倒していた。
視界が使えないと言うハンデを負いながらも剣を使ってジークの攻撃を全て無力化する姿は、正に彼女の二つ名でもある剣の戦女神そのものだった。
「■■ッ!」
ジークは何時迄も衰えない速度でリリーナに攻撃を振るっていく。
──しかし
「甘いです」
その攻撃は悉く当たらなかった。
偶に当たる事はあるが、もしもジークに理性があったならば、全ての手応えが薄い事だろう。
「──剣神結界・剣神乱舞」
剣神結界特性である、自身の意思に関わらず敵に向かって最適化された剣を振るう。そして、これに自身の意思を乗せ、明確に攻撃を加えていく。
ジークは一瞬で身体に無数の傷が刻まれた。だが、理性が失っているジークでも本当に危険な攻撃は回避をし、自身が動けなくなる様な致命的な傷を負わなかった。
しかし、幾ら致命傷が無いとは言えリリーナの攻撃を浴びせられているのだ、動けなくなるのは時間の問題であった。
そして、その事はリリーナやジークを操っているシャーリーも気付いている。だから、防御最優先のアガスト王をほぼ放置してリリーナに向かって、シャーリーは自身のナイフを投擲している。
「いい加減当たって! このクソ女!」
シャーリーは自分達を追い詰めている原因のリリーナに思わず悪態を付いてしまう。
「……」
リリーナは飛来する物体も意に介さず、最小限の動きでナイフを弾いた。
そして返す刃でジークは斬られていく。
その一連の動きはとても流麗で無駄の無い美しい剣技だった。
──暫く戦闘が続くと、ジークの能力が切れたのか、それとも単純に力を使い果たしたのか紅色に染まっていた見た目は普通の状態になっていた。
そして前のめりにジークは倒れた。
「ジーク!?」
その姿を遠目で見ていたシャーリーはジークが既に事切れていた事に気付く。
そして、リリーナも同様にそれを感じ取った。
「ハァ!」
リリーナは躊躇なく倒れたジークの首を刎ねる。
そして、その足は止まらずに今度はシャーリーに向かって距離を詰めて行く。
「ヒィッ! 来るな!」
シャーリーは残り少なくなった投げナイフを全てリリーナに投げつける。
その全ては先程の焼き直しかの様に弾かれ、距離を詰めてくる。
残り三歩。
残り二歩。
残り一歩。
そして、リリーナの攻撃射程に入ったシャーリーはその首をあっさりと刎ねられた。
剣に付着した血を剣を払って落としたリリーナは、先に戦ったジークやグラとの事を思い出し、今倒したシャーリーと比べてしまった。
「八将貴と言っても強さにかなり差があるのですね……」
「すまぬな……全く役に立てなかった」
戦いが終わると、幻惑が解けたのかアガストがリリーナに詫びをいれにきた。
「いぇ、シャーリーがいる以上は仕方がありません。ですので、グラが出てきた時はアガスト王に戦って頂きたいです。私ではグラに勝てませんしね……」
再び戦っても剣が腐食させられる未来しか見えないリリーナはアガスト王にグラの相手を任せる事にした。
何時も見て頂き有り難うございます。




