二十三デバフ
更新です。
次回更新は9/15〜17日になります。←時間と気力が取れないのでもう少しお待ちください。
「──此処まで敵が迫って来ていると言う事はナナミさんは恐らく……」
私とアガスト王は兵士の伝令によって此方方面が抜かれそうだと知らされ急ぎ向かっていた。
しかし、報告があった場所より、こちら側にかなりの量の敵が入り込んでいた。
「剣の聖女よ此方には余達がきて正解だったな。相手は八将貴二人だ」
「その様ですね」
視界の先には暴れ狂っている、憤怒の二つ名を持つ男と幻影の二つ名を持つ女の二人が人族を虐殺している。
「私が幻影をやります」
「それでは余が憤怒だな」
私とアガスト王はお互いの顔を見やり、静かに頷くとそれぞれの敵に向かって走った。
・
・
・
相手は幻惑を使う能力者、視覚は頼れない。
──だから私は今迄の自分の経験と技を使う。
「剣神結界!」
スキルを使い眼を閉じる。
これにより私は視覚情報を捨て、そのリソースを残りの感覚に集中する。
「セイッ!」
「チッ! 視界を塞ぐとか勘弁して欲しいわね……」
私の剣はシャーリーに掠った様だ。
見えてはいないけど、今迄の鍛錬の賜物か確かにそこに居ると確信出来る。
そして、その場所に的確に剣を振るう。
「貴方に聞きたい事があります。此方に女性の勇者が来た筈です。彼女はどうしましたか?」
「あぁ、何か幸薄そうな女勇者がいたね。まぁ、ジークが叩き潰したよ。気になるなら、この先に原型を留めてない死体ならあるさ」
「そうですか……」
やはりナナミさんは殺されてしまいましたか……やはりあの時止めるべきでしたね……。
「仇討ち……と言う形になってしまいますが、此処で貴方達は討ちます。私なら貴方相手に有利に戦えます」
「確かに私とお前では私が不利だね。だけど、お前の相手は私だけじゃないよ?」
シャーリーの言葉と共に、乱入者が現れた。
その乱入者とは。
「ジーク!!!」
「■■■■!!」
離れた場所でジークと戦ってた筈のアガスト王とジークの二人だ。
「フフフッ、此処まで互いの相棒が近いんだ……私の相手は大暴風に変えさせてもらうよ、アンタはジークと戦ってな! でもね、ジーク相手に視界を捨てて何時迄も戦えるか見ものだね」
「くっ……ですが、私のやる事は何も変わりません」
「■■■ッーーー!」
ジークの咆哮と共に強烈な殺気を纏った攻撃が繰り出される。
「殺気が全て攻撃に乗ってますよ! そんな動きでは私は倒せません」
繰り出された攻撃は刃を斜に構えて力を受け流す。そして、バランスが崩れ身体が流された所に一閃を叩き込んだ。
ブシュッ! っと鮮血が飛び散る。
「■■■■■■!?」
「アガスト王、今の貴方は防御に専念して下さい。今の貴方では同士討ちする可能性が有ります」
ジークの攻撃を流し、カウンターを繰り出しながらアガストに忠告をする。
「ぬぅ〜、スマぬ……本来なら余がジークを倒さねばならぬのだがな」
「気にしないで下さい」
私は視界を潰しても敵の動きは読めます。
例え読み違えたとしても、剣神結界で最適化された私の動きはジークを上回ります。
私を倒すなら、圧倒的な手数で戦斧を振り回すアガスト王。
絶対的な防御で、そもそも私の剣が通じないアーチェさん。
感覚を全て破壊するカケルさん位でしょうか? 一撃だけが怖い相手等全く怖くありませんね。
「さて、貴方達に私の剣舞を見切れますか?」
何時も見て頂き有り難う御座います!。




