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俺のデバフは理を破る!〜俺が強い?違うなテメェ等が弱くなったんだよ!〜  作者: 鋼夜
二章 魔族侵攻編

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二十デバフ

更新です。

次回更新も数日中です。

 この光景は何だ?。


 ユイさんが敵の魔法を相殺して消し、全員が安堵の表情を浮かべて喜んでいる筈だった……。


 ──しかし、僕達の反応は実際には喜びとは真逆の反応だ。


「そ、そん、な……今、魔法を相殺したばかりなのに、直ぐにまた同じ魔法を……それも複数発放つなんて、非常識過ぎる魔力量よ」


 僕のパーティーメンバーは今の状況で戦々恐々としていた。


 皆んなの指揮が下がっている……。

 アガスト王やリリーナさんにも焦りの表情が窺えた。

 サラシナさんは皆んなとは少し違う感じだが、それでも険しい顔をしていた。この状況……彼女も不味いと思っているのだろう。


 僕はやれるのか? あの魔法をユイさんみたいに……それ以上の事が出来るのだろうか。


 イヤ、出来る出来ないじゃない……今やらなきゃ皆んな死んでしまう!。


 僕は何時の間にか右手を前に差し出し、神域領域に干渉していた。


「顕現せよ! 大いなる闇を振り払う一条の光! クラウ・ソラス!」


 僕は、顕現したクラウ・ソラスを右手で握る。


 ──まだ足りない。


 今度は左手を前に差し出し、再び神域領域に干渉する。


「顕現せよ! 我が力と成りて我と共に歩め! 出でよ! 神剣エクスカリバー!」


 続けて出したエクスカリバーを左手で握った。


 エクスカリバーの加護効果で僕の力は大きく向上した筈! ドーピングみたいな手段で力を上げてるから反動は怖いけど……今はそんな事を言ってられない。


「僕は……必ずアレを止める……! 薙ぎ払えクラウ・ソラス!」


 右手のクラウ・ソラスを堕ちる太陽(フォーリング・サン)に向かって振り抜いた。


 その刹那、光は空気を裂き、一筋の閃光が駆け抜けた。


 ──キィィィィーーーン!。


 甲高い音が響く戦場、敵味方が撃ち鳴らす剣撃より、大きな音が響いた。


「まだだ! 僕の体力が続く限り、この剣を振るう!」


 ──キィィィィーーーン!。


 二撃目を振るう。


 ──キィィィィーーーン!。


 三撃目を振るう。


 ──キィィィィーーーン!。


 ──ドォォォォォン!!!


 四撃目を振るった時、太陽の一つが消えた。


「まだっ! 敵が作った魔法は後二つ! 必ず壊す!」


 僕は再び剣を振るう。


 ──キィィィィーーーン!。


 僕に、もう迷いは無い。


 やっと気づけた、この状況になって本当に大切な物が分かった……。

 結局は僕は勇者ごっこをしてただけだった。

 それだけの信念だから、僕はベルザ王やグラに恐怖したんだ。


 人類の未来に恐怖したんだ……。


 その重荷を背負わされる自分の不甲斐無さに恐怖したんだ……。


 でも、仲間の命、僕の命……これを脅かされるなら……それを守る為には、どんなに怖くても戦わないといけなかったんだ!。


 ──キィィィィーーーン!。


 この世界の人はずっとそうしてた……ずっと、人々のその生き方を見ていた筈なのに、僕は気づけないでいた。


 ──キィィィィーーーン!。


 最前線の人達は、家族や友人、愛する人を守る為に戦ってる。


 本当に其れだけの事だったんだ……。


 この世界に生きる人々が本当の"勇者"だったんだ。


 だから僕は、勇者を守る勇者になる!。


 ──キィィィィーーーン!。


 ──ドォォォォォン!!!


「次で最後だぁぁぁぁっっ!」


 僕は負けない! 全ての人を守り、そして最後に地球に帰る為に!。


◆◇◆


 嘘だっ! 何でナンデなんで! あんなの聞いてない!。


 ドォォォォォン!!!


 ──次々と破壊されていくファリスの魔法は、その最後の一つも破壊された。


「あの男が……私の、ワタシの邪魔をするのか」


 私の遠い視線の先……光刃を放つ男は魔法を破壊しても尚止まらず、魔王軍に攻撃していた。


「あれはまさか、グラにやられたと言う勇者か?」


 アイツが、カケルさんがよく言ってた、ハーレムパーティーの勇者なんですね……。


 聞いてない、聴いてない、効いてない、キイテナイ、きいてない! こんな事が出来るなんて、私は聞いてない!。


「キ……ッ……ナイ」


「魔将殿? 大丈夫ですか、顔色が悪い様ですが……」


「ウルサイ……私は、あんなのが居るなんて聞いてないよ」


 お前は魔王の右腕なんだろ? 何の為に諜報活動をしてんだ……。


 もうイヤだ、無能達に足を引っ張られるのは……。


 ハァ……早くカケルさんに……逢いたい。


 逢いたくて胸が張り裂けそう……。


 逢いたい逢いたい逢いたい逢いたい逢いたい逢いたい逢いたい逢いたい逢いたい逢いたい逢いたい逢いたい逢いたい逢いたい逢いたい。


「……魔将殿はお疲れの様ですね。魔王城に戻り、お休み頂く事を提案します」


 この状況で、そんな事出来る訳がないだろ……。


「本来、魔将殿には牽制の為の一撃だけと魔王様から伺っております。ですので魔将殿はもう、十分以上に役目を果たしております」


 ……そう言えばそうだった……なら、もうカケルさんに逢いに行っていいの?


「私はもう、戻っていいの? カケルさんの所に行っていいの? 嘘だったらコロスよ?」


「はい、戻って頂いて大丈夫です。ここには八将貴も複数名居ますので御安心を……」


 私とカケルさんの幸せが掛かってるんだ、本当にしっかりしてほしい。


「なら、私はカケルさんの元に戻りますね……フフフッ。あぁそうだ、魔王、様から戻る時は此処に居る誰かを使えって言ってましたので手配の方をお願いしますね」


「分かりました。直ぐに手配をしましょう」


 早ク帰りたイ。

何時も見て頂き有り難う御座います。


書いてて思った

主人公君が空気になってるなぁ!。

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