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俺のデバフは理を破る!〜俺が強い?違うなテメェ等が弱くなったんだよ!〜  作者: 鋼夜
二章 魔族侵攻編

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十九デバフ

更新です。

次回更新も数日中です?

 ──アガスト軍が降伏をせずに、魔王軍に攻撃をしてきたとの報告がファリスに届けられた。


 魔法を一発放って帰るつもりだったのに、敵が攻勢に出てきた所為で、私はカケルさんの元に帰るタイミングを見失ってしまった。


 何で私の邪魔ばかりするんですか? サラシナさん……。

 リリーナさんも、もしかして私の邪魔をしてるんですか? だとしたら、排除したくは無いですけど、排除せざるを得ないですね……。


 嗚呼、早くカケルさんに会いたいです。


 私がカケルさんに思いを巡らせていると、天幕にジェリスが再びやってきた。


 ──そして、


「魔将殿、最初の一撃"だけ"と言う話しでしたが……敵陣営に再び魔法を打ち込んで下さると助かります」


 ハァ〜、正直、私にばかり頼らないで欲しいのですが……。

 それに、私に頼って良いのはカケルさんだけなのですよ?。


 まぁ、でもアガスト軍が勝つと私とカケルさんの未来は閉ざされちゃうから……仕方ないですね。


「分かりました」


 そして、私は再び戦場に戻る事になった。



 ──戦場に戻ると敵側からは大きな魔力反応が有った。だけど私は、その反応を気にもせず、自分の仕事だけをする事にして詠唱を始めた。


「あれ程の魔法をこんな短時間で作り出すとは……これが魔将様の実力か」


 兵士達の言葉通り、上空には私のファイヤーボールが大きさを増していく。その光景に魔王軍からは再び驚嘆の声が上がっていた。


 ──完成したファイヤーボールを今度は敵に倒す為に撃ち放った。


「それでは、今度こそサヨナラです」


◆◇◆


 あの黒のローブを来た奴が例の魔法使いね……。


 戦場は既に敵味方入り乱れて戦いが起こっている。そして、敵陣営の後方には遠目からでも分かる特徴、例の魔法使いが現れた。


 敵の魔法使いは詠唱を始めたのか、早い速度で強大な魔力反応が集まるのを感じた。


「タクヤ君! 黒の魔法使いはかなりの実力者だわ……戦場に現れて直ぐに、あれ程の魔法を作り出すなんて。タクヤ君、もしも私がダメだった時の場合はお願いね」


「分かりました……僕もクラウ・ソラスを直ぐに顕現出来る様にしておきます」


 私が失敗したとしても、タクヤ君が直ぐにフォローをしてくれると信じて、私も呪文詠唱を続ける。


 しかし──後から現れた敵の詠唱の方が早かったのか、敵の方が先に堕ちる太陽(フォーリング・サン)を出現させており、アガスト軍を空から照らし出していた。


 私は敵が火の魔法を使うと予想していたので、此方は既に氷の封印指定魔法を先に詠唱して動いている。


「─────」


 詠唱の完了まであと少し……。


 私がそんな風に思っていると、黒の魔法使いは魔法を落とした。


「敵が魔法を放った! ユイさん! 後どれ位ですか!」


 タクヤ君達が心配の声を上げているが、今は詠唱の大事な場面、そんなのに構ってられる程余裕がない。


 それに敵の魔法は規模は大きいけれど、着弾には時間が掛かる。


 だから、その間に完成させる。


「──────」


 身体から魔力が次々に吸い上げられていく……直ぐに膝をつき、休みたい衝動に駆られるが、そうもいかない。


 今、この右手には私の魔力をほぼ注ぎ込んでいる。それを無駄にしない為にも何としても詠唱を完成させる。


 逸る思いはあるが、着実に呪文を唱えた。


 そして、


「──完成したわ……必ずあの魔法を止めるね」


 完成の報告を聞いた皆んなの表情は焦りから希望のある顔になった。


 私はそうして迫ってくる敵の魔法、堕ちる太陽(フォーリング・サン)に向けて手を翳し、呪文を唱えた。


地獄が凍る地獄(コキュートス)!」


 ──直後、相反する強大な魔法はガラスを引っ掻く様な音と共に対消滅を起こした。


◆◇◆


 ──ファリスは自身が作った魔法が、敵の魔法によって消滅させられた事実に少なからず動揺していた。


 そんな……今の魔法は何ですか? 私の魔力を大量に込めたファイヤーボールが、一つの魔法で対消滅したのですか?。


 嘘……そんな……人族にそんな事出来る人が居るの? あんなのが居るのに、私は本当に魔王軍に入って正解だったの?。


 私は何時の間にか親指の爪を齧りながら思考を巡らせていた。


「今のは……地獄が凍る地獄(コキュートス)ですか。人族には魔将殿以外にもアレ程の魔法を使える者が居たのですね。──ですが、恐らく次は打てないでしょう」


 ……そうなのですか? なら、次は念入りにやれば良いだけですね。


「そうですか、ならもう一回やれば問題無いんですね」


「お願い出来ますか?」


 私は頷く事で返答すると、再び魔法を唱える為、手を空に翳し詠唱した。

 念の為、今度は連続魔法も起動してやります。


「────」


 今度こそ終わりですね。


「安心して死んで下さいね、サラシナさん。私がカケルさんを、ちゃんと幸せにしますから」


 私が作り出した魔法に味方も引き攣った顔をしていたが、私にはどうでも良い事。


堕ちる太陽群(ファイヤーボール)


 気にせず次の魔法を落とす為、掲げた手を静かに振り下ろした。

何時も見て頂き有り難う御座います。

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