十七デバフ
更新です。
次回更新は明日か明後日です。
「貴殿等がフォーストクライムからやってきた勇者殿か……」
この人がアガスト王か……ベルザ王の時にも思ったけど、王様と呼ばれる人って、其処に居るだけで存在感が凄い。
「はい、此方の最前線では戦力を求めていると伺いましたので、微力ながらお手伝いをと思っております」
「あぁ、早速役に立ってくれたぞ。正直、先程の魔法で此方の軍はかなり士気が下がっていてな……お前達、勇者の援軍が到着したと聞いて兵達の士気が多少戻った」
「そうでしたか、それで僕達は何をすれば良いでしょうか」
「逆に聞きたい、何が出来る?」
質問を質問で返されてしまった。
「先程見えた魔法、僕や此方にいるユイさんなら抑える事は可能だと思います。そして、そちらのユキさんは誰よりも早く動けます。最後にミユキさん、彼女はどんな怪我も回復させる事が出来ます」
これってリリーナさんからアガスト王に説明してないのかな? 彼女なら僕等の能力を把握している筈なのに……。
そう言ってリリーナに視線を向けると、
「私から説明しても良かったのですが、最初の時から、皆様も成長していると思いまして、黙っておりました」
成る程、そう言う事なんですね……。
「ですが、私の予想以上に成長している様ですね……先程の魔法を抑える事が出来ると言うのでしたら、そちらの対応はお二人にお任せします」
「分かりました」
いきなり大役を任されてしまった。正直不安だけど……此処まで来たんだ、やれる事はやろう。
「さて、今の話しを聞いて頼みたい事がある」
早速仕事かな?。
「今、負傷兵達が結構いてな、それの治療をミユキとやらに頼みたい。そして、最優先でルーチェと言う女を治してもらいたい」
治療……確かにミユキさんにしか出来ない事だ。
「分かりました、早速案内して貰えますか?」
ミユキさんがそう言うと、アガスト王が手を軽く上げ合図を出した。そうすると、案内役らしき人がミユキさんを連れて部屋を出て行ってしまった。
「勇者達には八将貴、並びに先刻現れた黒衣の魔法使いの対応をしてもらう事になる。そして、その対応には当然ながら余も対応する」
噂通り、最前線で戦う王様なんだ……。
「そして、お前達のフォローは逢いの絆のリリーナとサラシナがする」
逢いの絆? リリーナさんが作ったパーティーかな?。
「改めて、逢いの絆所属、更科美香。知ってるとは思うけど、能力は獣魔使役……現在の保有獣魔は4357体、先日の八将貴との戦いでかなりの数が、やられてしまったけど直ぐにどうにかするわ」
えっと……確か魔物を手懐けるスキルだったよね? それにしても4357体なんて凄まじい数だ、彼女だけで一つの軍隊なのでは?。それに、八将貴と戦った? 彼女が? 俄かに信じられない……確かに大量の獣魔で押せば戦えるのかもしれない、けど八将貴は魔物何かと次元が違う強さだ。
「私も改めて名乗りますね。ファーラスト王国で剣の聖女と呼ばれているリリーナ・フォン・ローゼンボルクです。現在は逢いの絆に席を置いて魔王軍と戦っています」
「逢いの絆って言うのはリリーナさんがリーダー何ですか?」
パーティーなのに二人しか居ないのが気になってしまって聞いてしまった。
「……いえ、リーダーは夕凪翔さんです」
それって……能力が残念でも明るく振る舞ってた彼だよね?。
「そのユウナギさんは、もしかして死ん」
「死んでないわよ!」
僕の言葉は最後迄言う前に更科さんに否定されてしまった。
その更科さんは下唇をキツく噛み締めて何かに耐える様にしていた。
「その、ゴメン……無神経だったね」
この反応……何かあったんだろう。リリーナさんの顔を伺っても似た様な反応が見て取れた。
「……良かったら僕達のパーティーに来る? 皆んなで協力したら、きっと何とかなるよ」
そう言葉を紡いだ瞬間、空気が凍った気。
「私の居場所は逢いの絆だけよ……次にそんな下らない事言ったら、殺すわよ?」
更科さんの足元からは魔物が這い出そうとしていた。
「ご、こめん。無神経だったよ」
「良いわ、私も少し気が立ってしまっただけだから……」
「喧嘩は充分か? 余としては殴り合いをして貰っても良いんだぞ?」
「いぇ、大丈夫です」
何で味方同士で戦う様な事をしないと行けないんだ……やっぱり、僕はこの人も苦手かもしれないな。
何時も見て頂き有り難うございます!
チマチマと更新を続けて参りました!皆様のお陰で無事に総PVも15000を超えました!。今後も頑張りますので宜しくお願いしますm(_ _)m




