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俺のデバフは理を破る!〜俺が強い?違うなテメェ等が弱くなったんだよ!〜  作者: 鋼夜
二章 魔族侵攻編

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十デバフ

更新しました。

少し忙しくなってきたので次回更新は謎です。

 僕は無力だった……。


 召喚された十二人の勇者の中で、一番の能力を与えられた僕は、心の何処かで驕りががったのかもしれない。


 僕なら皆んなを救える。


 決して楽な道筋では無いだろうけど、僕ならアトラスの人を守れると思った。


 でも、そんな自信は八将貴であるグラには只の強がりに見えただろう。


 僕自身も確かに強がりだなって自覚をしている。


「タクヤ君、そろそろ元気を出して先に進みましょう」


「そうだよ! タクヤ君……私達が力不足で負けたなら次は勝てる様にもっと強くなろうよ?」


「そうですよ。何時迄も下を向いてたら皆んなを救って地球に帰るなんて出来ませんよ……」


 僕のパーティーメンバーが励ましてくれる。


 皆んなが言う事は分かってるんだ……何時迄もこんな風に、うじうじしててもしょうがない事も分かってるよ。


「……ゴメン、僕はリーダー……いや勇者失格かもしれないね」


 何でこんな事を言うんだ。こんな事言ったってパーティーの皆も気を使って励ましの言葉を言うだけなのに……。


「そんな事ないわ。タクヤ君は良くやってくれてるよ」


「「そうですよ!」」


 やっぱり彼女達はそう言うだろうね。


 今の僕に彼女達の優しさは辛い……。


「フンッ、予想通りこの程度の勇者であったか。まぁ、期待半分程度であったからな……」


 ベルザ王が態々僕に文句を言いに来たのか、部屋に現れた。


「そうですね。ベルザ王は最初から僕達に期待をしてませんでしたよね……」


 そうだ、この人は最初から僕に期待をしていなかった……。


「そうじゃな、貴様には期待してはいなかった。……しかし、人族の魂を使って呼び出した勇者には希望が有った」


「何が言いたいんですか?」


 僕にその希望が無かったって言いたいのかな?。


「勇者と同じ様に強いだけの者なら神子にもいる。だがな、強さだけでは勇者とは呼ばれないのだよ」


「…………」


「暗闇の中で希望を皆に魅せ、其れに向かって恐れず進む者が勇者なのじゃ」


 それなら、やっぱり僕は勇者の資格は無いと思う……だって負けてしまったからだ……希望を魅せる人が暗闇に負けて良い筈がない。


「お前は何に対してそんなに凹んでいるんだ? 貴様はグラに恐怖した訳では無いのだろう? 貴様が恐怖しているのは負けた事によって起こりえる未来に恐怖しているだけだ」


 確かに、そうかもしれない。


「この世界の人の為にも僕達は敗北をする訳にはいかないんです……そうじゃないと、沢山の命によって呼び出された僕達は……」


 何の為に此処にいるのか分からなくてなってしまう。


「……まぁ、答えは直ぐには見つからないかもしれない、だが、リリーナの小娘が貴様達に救援を出してきた。この国を早々に出て、アガスト王国に迎え。実際に最前線の現状を見れば、また考え方も変わるかもしれんぞ?」


 この国はグラが別の場所に移動した為、現状の戦力でもどうにかなるのだろう。

 そんな中、確かに僕達が此処にいる必要性は無いですね……。


「……分かりました、向かいます」


 僕達は晴れぬ心のままアガスト王国に向かった。

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