九デバフ
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次回更新は1〜3日以内です。
カケルもファリスも結局帰ってこなかった……。
ファリスは恐らくカケルを助けに行ったのでしょう。だけど、この状況で帰って来ないって言う事は、つまりそう言う事だと思う。
生きて捕虜になってるならまだ良いけど、殺されてない事を信じたい。
リリーナも私と同じ事を思ってるのか、その表情は暗かった。
「ねぇ、二人は戻って来ると思う?」
「分かりません。今回は八将貴が複数人で現れる位です。恐らくはカケルさん側にも現れ、戦闘が有ったと推測できます」
それで帰って来れなかったってとこね……。
「今回の戦い、両陣営に甚大な被害が出てます。一見痛み訳に見えますが、防衛陣地が壊滅し、ハルケ平原迄の道のりを丸裸にされた私達人族の敗北ですね」
確かに……ファリスもカケルも居なくなった逢いの絆も事実上の壊滅状態だし。
「今の戦力でどうするのかしらね」
「そうですね……一応、考えは有りますがアガスト王と相談ですね」
「何、元気無くしてるんだ?」
私達がしょぼくれてると背後から声を掛けられ、背後を振り向くと、そこにはルーチェさんが居た。
「ルーチェさんですか……。申し訳ありませんルーチェさんが来る迄、守りきれませんでした」
リリーナがそう言って頭を下げたので、私も倣ってルーチェに頭を下げる。
「謝らないでくれよ。むしろ、謝るのは私の方だよ……私の鎧と武器を運ぶだけでもかなり移動に制限が掛かってしまうからね。もっと早く来れれば良かったんだけど……」
あの装備じゃ、そうなるわよね。あの鉄の塊を馬とかで運ぶのは大変そう。
「でも、それはしょうがないです。次のハルケ平原防衛での活躍を見せて下さい」
リリーナがそう言うと、ルーチェさんは頬を掻きながら「が、頑張るよ」と言っていた。
「そう言えば話は聞いたよ。最強君と魔女ちゃんが行方不明になったんだって? そうなると人族側がかなり不味いね。他の勇者とか呼べないの?」
「実は丁度それを考えてました。そして、フォーストクライム王国に居るオオガミさん達に来てもらおうと思います」
「グラにやられた奴を頼って大丈夫なのか?」
ルーチェさんはいまいち大神拓哉達のパーティーを信用していなさそうだ。
「彼等は、カケルさんがもし居なかったら今代の勇者で最強だったと思います。技量や経験不足は有るかもしれませんが、現状を考えると遊ばせておく訳にはいきません」
そうよね、ハルケ平原は確か、色んな国に通じる所だから、再び取られる訳にはいかないでしょうしね。
「まぁ、そうだね。貴方達二人はアガストの所に一度戻って体制を立て直してきな。使えるなら、その勇者達を連れて戻って来い」
ルーチェさんの言葉にリリーナは頷いて応えた。
「ミカ、それじゃ一度戻りましょう。カケルさんとファリスの事はルーチェさんに任せましょう」
「あぁ、もし見かけたらアガスト王国に戻った事も伝えておくよ」
二人で話しをどんどん進めてるけど……正直、私は此処で二人を待ちたい。
でも、情勢を確認する為に一度王都で情報を集めた方が良いかもしれないわね……。
「分かったわ、一度戻りましょう。ルーチェさんももし二人が来たらちゃんと伝えて下さいね?」
私は念入りにお願いした。
「分かってるよ。此処は任せて安心して戻りな〜」
その言葉を聞いて私はリリーナと目を合わせてお互いに頷くと、リリーナが乗る馬に乗せてもらって私達は王都に向かった。
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