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俺のデバフは理を破る!〜俺が強い?違うなテメェ等が弱くなったんだよ!〜  作者: 鋼夜
二章 魔族侵攻編

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五デバフ

体調はまだ悪いですが、取り敢えず更新。

一度書いてる途中で間違えて消してしまうと言うミスをしてしまった。

 魔王の脅威が一先ず去った俺は再び感覚崩壊を視認できる敵に掛けてみた。


「どうやら術は解かれたみたいだな」


 それにしても、魔王が俺の認識を妨げる力があるなら俺じゃアイツには勝てないんじゃね? だからと言ってグラに負けるイケメンが魔王を倒せる未来も見えんし……これ、人類詰んでね? まぁ、魔王の言ってる事を信じれば何世代か後なら勝てるんだろうがな。


「さて、味方が優勢になりつつあるかな? ……ん、あれは何だ?」


 俺は黒い霧が戦場を覆おうとしているのに気付いた。霧はどんどんと勢いを増し続け浸食し、あっという間に俺の視界は悪くなった。


「チッ! あの魔王、手は出さないけど容赦もしないつもりの様だ」


 どうする、これ以上援護するには完全に戦闘に巻き込まれる位置まで行かないといけないな。リリーナ達と合流して一気に行くか? いや、この視界だとファリスの超火力も味方を巻き込む可能性が高いし、ロリが指揮する獣魔も満足に戦えない筈だ。


「やっぱり、俺が直接行って援護するしかないか」


 俺は一人、アガストの兵士達が戦う戦場に突っ込んで行く。



 霧の中はかなり視界が悪く、10m先が何とか見える状態だった。その中で俺はどれくらいの時間戦ったのか覚えていない。ただ無我夢中で味方を助け、敵には感覚崩壊やファイヤーボールをぶつけていた。


「ハァハァ……何時迄敵は湧いて来るんだよ。良い加減諦めて帰れよ!」


 視界が悪い為、敵が後どれくらい居るのか分からない。


「あぁ不味いな、意識が途切れそうだ」


 これが魔力枯渇状態か? ファイヤーボールを打ち過ぎたか。だけど俺にはまだ、感覚崩壊が有る。


「勇者よ、相当辛そうにしているな? 諦めてさっさと死んでいいんだぞ?」


 俺の耳に男の声が響いた。


「何だお前、俺は死にたくないからこうやって戦ってるのにさっさと死ねとかふざけた事を言うなよ……」


 取り敢えずコイツにも感覚崩壊を掛けないとな。


 センスコラプス!。


 俺は何時も通り目の前の男に感覚崩壊を掛けていると63回目で頭に激痛が走った。


「あがっ! あたま゛が……」


「魔王様の言う通りだったな。勇者よ、お前の魔力は枯渇している。今、お前は私にスキルを使って私の時間を遅くしているんだろ? 但し、魔力不足で完全に遅くする事は出来ない様だな」


 何言ってるんだ? 感覚崩壊は魔力を消費なんてしない……本当にしてないのか? 今迄枯渇して無かったのは単純に消費魔力が無いに等しいだけであって、ちゃんと消費していたのか? だとしても、コイツには63回掛けたんだ……それだけ掛けたら大抵の相手はどうにか出来る。


「ハァハァ……そう言うのは俺を倒せてから言えよ」


「ほぉ、八将貴が一人"霧のバルバス"相手にして尚も強がるか」


 はっ? 何で八将貴がいるんだ、しかもグラじゃ無い奴だと?。


「グラじゃないのか? 情報だとここに来ているのは破滅のグラしかは確認されて無い筈だ」


「ハッハッハッ! 魔王様はやはり全てを見通していたな! 教えてやろう、貴様等人類は我等八将貴全員の情報を持っていないんだろ? だから情報を持ってる奴が分かりやすく動けば其処にしか目が行かない。そして、人族が情報を把握してない我等は容易に貴様達、勇者に近づけた訳だ」


 確かにグラが動いたって事しか人族は把握してなかった。


「ハァハァ……つまり、此処にはお前とグラの二人が来ているって事か……」


 ヤバいな。


 この防衛陣地守り切れないかもしれない。


「クククッ、認識が甘いな。誰が二人だけと言った? この戦場には八将貴が三人来ている。魔王様は一気にアガスト王国迄攻め込むつもりだ」


 なん……だ……と。


 幾ら何でも魔王の奴本気過ぎるだろ。この戦い本当に人族は勝てるのか?。


「あぁ、かなりヤバいっ状況て事は分かった。お前を倒してもまだ他の八将貴が此処に居るって聞いて辟易としてるよ」


 何にせよコイツを殴り倒さないと俺は生き残れないって訳か、あぁシンドイ。


「私を倒す? クククッ面白いな。グラが戦ったと言う勇者は弱くてつまらないとか言っていたが、貴様は楽しめそうだ、それでこそ勇者であるべき姿だ! さぁ、殺し合おう!」


 殺し合いとかマジで勘弁して下さい。


 俺の視界には弱体化させたにも関わらず、かなりの速度で動いて来るバルバスの姿があった。


 早いな、だけど魔王みたいな瞬間移動したみたいに動かないならば俺からしてみたら殴り合いの喧嘩をしてる様なもんだ。


 バルバスは剣を上段から振り下ろしてくる。俺はそれをバックステップで後ろに飛び、振り下ろし直後にフロントステップで離れた距離を再び詰め、顔面に右ストレートを叩き込んだ。


「ガハッ! やるな! やはり人族からも"始まりと終わりを統べる者"と大層な二つ名で呼ばれてるだけあるな」


 呼ばれて無いです。むしろ脚色されて呼ばれてました。しかも、此処に来る直前では二つ名長くね? って事からか"総べし者"とか縮められてたわ。


 まぉ、そんな事はどうでも良いわな! それより会話をしてると頭痛が酷い。


「さっきからガタガタうるせぇな頭が痛ぇから一々叫ぶなよ。お前は黙って戦えないのか?」


「…………」


 黙れって言われて素直に黙るとか可愛いかよ! まぁ、でも痛いのはマジだから黙ってくれて助かる。


 バルバスは無言で剣を振り回し俺はそれを何とか躱しながら隙を伺う。


 それにしてもどうするか……。さっきはアイツの油断から上手い事顔面に叩き込めた。だが、顔面に叩き込んだからか、はたまた喋らなくなった影響なのか、その油断も無くなった所為か今は全く殴れる気がしねぇ。


 もしかしてだが喋ってくれてた方が俺の攻撃チャンスって有った?。


「…………」


「なぁ、俺が悪かったから無言で剣を振り回すのやめない?」


 まぁ、隙が無いなら何が何でも作ってやるよ。


「お前だって何も言えないでやられたく無いだろ。俺にやられたとしても印象が何も無い男で、記憶にも残らないぞ」


 八将貴ってだけで印象しかないけどな!

だけど、お前達はその肩書きにプライド有るだろ? だから煽り倒してやるよ。


「それに、八将貴って言う割には動きも対した事ないし、魔力が枯渇してる俺に手こずってる様じゃ他の奴等も余裕そうだな、ツマンネー相手だわ」


「グググッ、貴様は我等を愚弄するか! 許さぬぞ! その首を切り落として家畜の餌にしてくれるわ!」


 俺も嫌だし、与えられた家畜も嬉しくないだろソレ……。まぁ、煽り耐性やっぱり無かったなコイツ、このまま激昂して大振りになってくれれば儲けものだな。


「そう思うならもっと本気でやれよ。そんなノロマの攻撃じゃ俺どころかそこらの兵士にも勝てないんじゃねぇーの?」


「絶対に許さんぞ! 殺す!」


 絶許を頂きました。だけど、攻撃が大振りになってきたな……まだ隙と言える物は無いが、確実に動きが雑になった。


 そして、頭痛も少しだけ楽になったから追加でデバフを5回掛けてやった。その甲斐あってか動きは更に隙を見つけやすくなった。


 まぁ、また頭痛が酷くなったが勝つ為には必要な事だからな。


 それじゃ、反撃だ。


◆◇◆


 私は魔王様から頂いた勇者の情報から、戦場を霧で覆い"始まりと終わりを統べる者"を炙り出す事にした。


 認識発動タイプの能力なら、この霧の中に直接飛び込んでくるだろうと予想したからだ。そして、戦場を暫く観察していると、ある一角で我等の軍勢に対抗している者達がいた。更に観察していると周囲に火球をバラ撒きながら味方を救う男の姿が見えた。


 その姿は近づく兵や魔物を遅くしており、その体を火球で焼いている。


 私は兵士達を遅くしている男を見て、情報に有った勇者が釣れた事を確信した。


「あの男がそうか、成る程確かに時間操作系の能力の様だな」


 私は注意深く確認していると、男は能力の使い過ぎか、明らかに魔力枯渇の症状が表情から確認出来ていた。


 あれならば、もう時間操作は使えなくなるだろう。


 そう判断した私は勇者に近付いていき、声をかけた。


「勇者よ、相当辛そうにしているな? 諦めてさっさと死んでいいんだぞ?」


 私が話し掛けると勇者を此方に視線を向けて来る。


「何だお前、俺は死にたくないからこうやって戦ってるのにさっさと死ねとかふざけた事を言うなよ……」


 まぁ、誰しも死にたく無いのは当然であろう。


「あがっ! あたま゛が……」


 ん? もしや私に時間操作を施そうとしたのか? まだそんな魔力があったとはな……だが、これで終わりだろう。時間操作系の能力等、どれ程の魔力を使うか等想像もつかない。


「魔王様の言う通りだったな。勇者よ、お前の魔力は枯渇している。今、お前は私にスキルを使って私の時間を遅くしているのだろ? 但し、魔力不足で完全に遅くする事は出来なかった様だがな」


 魔王様の言う通り動くだけで、この戦いの天秤は魔王軍に傾いている。この勇者も所詮は魔王様の掌で踊っているだけにすぎない。


「ハァハァ……そう言うのは俺を倒せてから言えよ」


 だが、戦意だけは衰えていない様だな。面白いじゃないか。


「ほぉ、八将貴が一人"霧のバルバス"相手にして尚も強がるか」


「グラじゃないのか? 情報だとここに来ているのは破滅のグラしかは確認されて無い筈だ」


 ジェリスの情報を元に魔王様はこれも予想していた。流石魔王様だ。


「ハッハッハッ! 魔王様はやはり全てを見通していたな! 教えてやろう、貴様等人類は我等八将貴全員の情報を持っていないんだろ? だから情報に有るグラが分かりやすく動けば其処にしか目が行かない。そして、人族が情報を把握してない我等は容易に貴様達、勇者に近づけた訳だ」


「ハァハァ……つまり、此処にはお前とグラの二人が来ているって事か……」


 まだ勘違いしているな。


「クククッ、認識が甘いな。誰が二人だけと言った? この戦場には八将貴が三人来ている。魔王様は一気にアガスト王国迄攻め込むつもりだ」


 そして、二人は本陣に向かっている……まぁそこ迄教えてやる義理は無いがな。


「あぁ、かなりヤバいっ状況て事は分かった。お前を倒してもまだ他の八将貴が此処に居るって聞いて辟易としてるよ」


 それでもまだ衰えぬ戦意、これこそが勇者だな。


「私を倒す? クククッ面白いな。グラが戦ったと言う勇者は弱くてつまらないとか言っていたが、貴様は楽しめそうだ、それでこそ勇者であるべき姿だ! さぁ、殺し合おう!」


 私は返事を待たずに勇者に切り込んだ。


 だが、その攻撃は空を切り逆に反撃を喰らってしまった。


「ガハッ! やるな! やはり人族からも"始まりと終わりを統べる者"と大層な二つ名で呼ばれてるだけあるな」


「さっきからガタガタうるせぇな頭が痛ぇから一々叫ぶなよ。お前は黙って戦えないのか?」


 確かに勇者の言う通り慢心せずに行くべきだったな……。ならば此処からは本気で行く。


 私はその後、戦いに集中し勇者に攻撃を繰り出しているが、全て躱されてしまう。やはり、少しとは言え時間を遅くされたのは手痛かった。


「なぁ、俺が悪かったから無言で剣を振り回すのやめない?」


 戦いに言葉不要、先程貴様が吐いた言葉だろう!。


「お前だって何も言えないでやられたく無いだろ。俺にやられたとしても印象が何も無い男で、記憶にも残らないぞ」


 なのにペチャクチャと喋りおって! 私との戦いに集中しろ!。


「それに、八将貴って言う割には動きも対した事ないし、魔力が枯渇してる俺に手こずってる様じゃ他の奴等も余裕そうだな、ツマンネー相手だわ」


 なんだと、私がツマらないだと?。


「グググッ、貴様は我等を愚弄するか! 許さぬぞ! その首を切り落として家畜の餌にしてくれるわ!」


 私が勝利してその言葉、撤回させてやる!。


「そう思うならもっと本気でやれよ。そんなノロマの攻撃じゃ俺どころかそこらの兵士にも勝てないんじゃねぇーの?」


 ぐぁぁぁぁ! 許さんぞぉーーー!!。


「絶対に許さんぞ! 殺す!」


 私は先程よりも攻撃の手数を増やした。だが、勇者は私の動きを上回っていく。


 何故だ! 私が時間を遅くされたとは言え、先程迄は互角だったではないか! 何故勇者は更に速度を上げれたのだ! まさか、また時間を遅くしたのか? イヤ、そんなに強大な能力、今の勇者に使う力は無い筈だ!。


 その証拠に勇者は未だに魔力枯渇の症状が出ている……つまり、奴はスキル以外の能力も高いと言う事なのか……これが本当の勇者か。


「勇者よ名乗れ」


 名前を知らないままは失礼だ。


 ハズレを引いたグラには悪いが私はこの勇者と戦えて良かった。


「夕凪翔……異世界からきた勇者だ」


 ユウナギか……人族の希望よ魔族の絶望に何処まで抗えるか見せてくれ。


「改めて名乗ろう、私はバルバス! この名前、必ずやユウナギに刻み付ける!」


 私はこの戦いに負けるだろう……だが、それでも良い。


 戦の勝利は仲間が持ってくる。


 だから、今はユウナギとの戦いを楽しもう。

何時も見て頂きありがとう御座います!。

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