三デバフ
更新出来た!。
ドォォォォォン!!!!
轟音と共に戦は始まった。
「魔王軍が来たぞ!! 直ぐに応戦するんだ!」
兵士達は慌しく戦場へと赴いている。
「始まったか、リリーナは二人を頼む」
俺は二人の護衛を先程も話した通りリリーナに託した。
「分かりました。ですが、カケルさんはどうするんですか?」
「さっき、戦場を一望出来る場所を聞いたから其処で様子を見てくる」
コイツ等には戦って来るとか本当の事は言えない。
「大丈夫……なんですよね? 私の力は必要無いのですね?」
どうやらリリーナは気付いてるっぽいな。
まぁ、正直に言えばリリーナには付いてきて欲しいんだけど、ロリとファリスは防衛の要だ、二人がやられるのが一番不味い。だから護衛には神子であるリリーナが絶対必要だ。
それに味方の兵が減るのも今後の事を考えると無視出来ないしな。
だから、
「二人を優先してくれ」
俺の言葉にファリスとロリが反論してきた。
「カケルさん! 私達は仲間同士で助け合うって自分で言ったじゃないですか! 一人で行くなんて危険過ぎます」
「……ファリスの言う通りよ。私達は仲間でしょ?」
まぁ、コイツ等なら止めてくるよな。
「オィオィ、俺は別に戦いに行く訳じゃないから直ぐに戻るつもりだよ。心配しすぎだ」
嘘だけどな。
「本当なのね?」
ロリが少し泣きそうだが、まぁスマンな。
「本当だ。だからお前等はちゃんと味方の援護をしてろよ?」
「分かった。ちゃんと約束覚えてる?」
「あぁ、ちゃんと覚えてる。だからこそ直ぐに戻って来るさ」
俺は悲壮感を出さない為に軽く微笑んだ。それを見たからか、ロリは納得してくれた様だ。
「ファリスは俺を信用してくれないのか?」
「その聞き方はズルいです……絶対に直ぐ戻って来て下さいね?」
俺もこの聞き方はズルいと思う。でも、説得する為だからな、許してくれ。
「あぁ、分かった」
さて、二人は説得出来たな。
それじゃ行くか。
「それじゃ、リリーナは二人を頼んだぞ。それじゃ行ってくる!」
「「「行ってらっしゃい」」」
俺は後ろに仲間の声を受けながら目的の場所に走り出す。
◆◇◆
カケルは行ってしまった……。
様子を見て来るだけとか言ってたけど、きっと嘘、例え本当にその積もりだったとしても戦場に行けば、彼は兵士達を見捨てられない。
だから、きっとスキルを掛け続ける為に残る筈だ。
私はそれが分かってて彼を見送る事しか出来なかった。
彼はふざけたりするけど、きっと全てを助けて帰って来てくれる。
彼は本当の勇者なんだから。
「約束……ちゃんと守ってね」
◆◇◆
カケルさん……どうして私を連れて行ってくれないんですか?。
カケルさんは私を信用してくれてないんですか?。
何でサラシナさんに優しそうに微笑むんですか?。
その微笑みをどうして私だけに向けてくれないんですか?
ずっとカケルさんの近くに居たのは私ですよ?。
どうして私を見てくれないんですか……。
どうして……。
◆◇◆
これは不味いかもしれませんね。
ミカは精神的に強い人なので心配はしてませんが、カケルさんと別れてからファリスの様子がおかしいです。
やはり逢いの絆として動くべきでした。
ですが、此処の防衛を疎かにする訳にもいきません。全く儘ならないですね。
だけどカケルさんとの約束、何があっても二人を守ります。
フフフッ、私も魔族討伐を優先しないなんて変わったものですね。
◆◇◆
俺の予想を超えて戦場には敵が多い……が、確かに此処なら味方が居なくて敵だけを認識出来る。
グラらしき奴はまだ見えないが、取り敢えず陣地に近い奴から片っ端に弱体化させてやるぜ!。
喰らえ! センスコラ
「無駄だぞ」
俺は背後からの声に驚き振り返ると、そこには美女が立っていた。
「えっと……誰? それに無駄って言うのはどう言う事です?」
「クックックッ。相手に名前を聞く時は自分から先に名乗るものだぞ? 日本人は礼儀を重んじる人種だっただろ」
俺はその言葉を聞いて、一瞬で警戒レベルを最大まで上げた。
「何で俺が日本人って知ってる! 改めて聞いてやるよ、テメェは誰だ!」
「そう警戒するなよ勇者。まぁ良いさ、教えてやるよ」
俺はゴクリと喉を鳴らす。
「我は終焉の魔王サラサ・クロムウェル。神の世を終わらせる叛逆者だ」
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