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俺のデバフは理を破る!〜俺が強い?違うなテメェ等が弱くなったんだよ!〜  作者: 鋼夜
一章 出会い編

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二十五デバフ

 ナルゥ大迷宮にて二人の汗臭いオッさんが前人未到エリアの記録を大幅に更新していた。




◆橘晴彦side◇


 流石におかしい。


 俺とロビンはナルゥ大迷宮の99層まで来ていた。次はいよいよ最終階と言われてる100階だ。


 80階辺りで薄々気付いていたが、実は夕凪はこの迷宮には居ないんじゃないか?


 俺はロビンに相談したら「勇者を倒せる程の勇者なら、もっと先の階層にいても不思議じゃない」と言われた為、渋々とだが突き進んでいた……が、やはり此処には居ないと思う。


 まぁ、折角此処まで来たんだ。今はそんな事を気にしたってしょうがない。


 この階層迄、苦労して来た所為か俺達は滅茶苦茶に強くなった。今の俺の拳は一撃でゴーレムの装甲を爆散させる程の威力を秘めており、相棒のロビンだって剣でゴーレムを両断出来る程に成長していた。


 そんな俺達の前にとうとう100階に行く為の扉が現れる、。


「とうとう夕凪に会えなかったな……」

「すまないな晴彦……。私が余計な事を言った所為で、こんな階層まで来てしまった」

「いや、こちらこそすまない。心友であるロビンは此処まで付き合ってくれたんだ。感謝こそすれ、文句を言うのはオカシイさ」


 だが、ここまで来たんだ。誰も攻略した事が無いと言うナルゥ大迷宮! 俺達が完全攻略してやる。


「さて、相棒。俺達で伝説を残そうじゃないか」

「あぁ、相棒。必ずこの剣と拳で勝利を掴もう」


 俺とロビンは互いに顔を合わせて大きく頷くと、二人で100階の扉を開けた。




◆夕凪翔side◇


 俺は戦いに勝利すると、フンスー! と鼻息荒くしてリリーナの方に向かっていく。


「リリーナ! 俺に何か言う事はあるか?」


 無いなら直ぐに揉ませて頂きます。


「ハイ。今の戦いを観ていた兵士達は此れで翔さんを侮る事はしなくなると思います。……翔さんは神子二人を相手にして圧倒的勝利を収めたのですからね!」


 …………もしかして、俺の為を思ってこんな事したのか? ん〜、善意でそう言う事やられると怒るに(パイ揉みの刑)怒れないんだよな。……まぁ仕方ない、今回は許してやるよ。


「お疲れ様。大変だったわね? まさかリリーナ級を二人相手にするなんてね。まぁでも、此れでリリーナの言う通り、貴方を馬鹿にする糞野郎共は居なくなるでしょ」


 ロリも俺の事を心配してくれたのか……ありがとう。口は悪いけどな。


「流石カケルさんです! カッコ良かったですよ!」


 ファリスも素直に褒めてくれる。でも、客観的に見たとして、今の戦いは本当にカッコ良かったのか? 疑問に残る所だが、まぁ良い……。


「あぁ、三人共心配してくれて有り難うな」


 まぁ三人は何だかんだ俺の事を認めてくれてる様で嬉しいぜ。


 さて、脳筋二人が目を覚ますまで暫く待つか。



「ガハハ! 流石に最強と言われるだけあるな! 余と不壊が手も足も出ずにやられるとは流石に思わなかったぞ!」

「そうだね、まさか私も装甲を弾き飛ばされるとは思わなかったよ」


 こんな、全力でやってやった感出してる二人に客観的に見た戦いの展開を伝えるのが辛いんだが、どうすれば良い……リリーナ?


 俺がリリーナに視線を向けると、俺の言いたい事を理解したのかリリーナが喋り出す。


「戦いが終わったのでお伝えしますが、翔さんの能力は対象の時間を遅くする能力です。ですので、今の戦いは私達から見るととても戦闘と呼べる物ではありませんでした」


 時間を遅くする? ……あぁ、スパイが居る可能性もあるし、それっぽい嘘の能力を教えてるのか。


「ほぉ、つまり余達の動きは知らぬ間に遅くされていたのか……」

「成る程ぉ〜。私の鎧も弾き飛ばされたのかと思ったけど、単純に外されただけなのね」


 何故ルーチェさんは今の説明だけでそこまで分かるんだよ? 超速理解すぎだろ。


「怒ってないんですか? ぶっちゃけると、お二人をかなり辱めた戦いでしたけど……」


 無礼な! その首叩き落としてやる! とか言われてもおかしくない戦いしたしな……。


「何故だ? 逆に余は嬉しいぞ。余達を相手にして手玉に取れる程の実力! 人類に取って、これ程嬉しい事はない」

「そうだね、確かに私達の状況を聞くと少し恥ずかしいけど、それとこれとは別の話だよ! 私はお前になら……お前達なら背中を任せられるよ」


 アガストさんもルーチェさんも好意的だな……。話の通じない脳筋とか思ってスイマセンです。


「そう言って貰えると、俺も戦った甲斐が合ったもんですよ」

「それはそうと、ルーチェさんは神託で何て言われたんですか?」


 ロリが話をぶった切ってルーチェさんに神託の事を聞いていた。確かに具体的な話しって聞けてないよな。


「んっ? 私が言われたのはハルケ平原に向かい、勇者達を援護しろって言われただけだよ」


 そんな、ふんわりとした指示しかしないのか神は……。詳しく話しを聞いてても神託の通りに動けば良い方向に話が転がる"かも"しれんってだけだしな。


 そう言えば神子なら神託を受けれるって事はファリスも聞いた事あるのかな?


「ファリスって神託とか聞いたことあるのか?」

「ん〜、夢の中で私は神だ! とか言ってくる人が10回位? もっと有ったかも……これを神託と言うならそうですね」


 有ったのかよ!


「それじゃ、神託自体は受けてたんだな……。何て言われたんだ?」

「覚えてないです!」


 話し聞いてくれなくて神涙目! 神が涙目になってそうなのを想像すると笑える。


「それに、自分の事を神とか言ってるとか怖いじゃないですか……ですので無視してました! それに夢の話しですし」


 急に対応が地球人的な感じだな! まぁ、確かに俺の夢に出てたとしても同じく無視するわ。


「……少し良いですか?」


 リリーナが遠慮気味に尋ねてきた。


「ファリスは10回以上も神託が有ったのですか? 私やルーチェさん、アガスト王でも2〜3回位なのですよ?」


 何それ、神様のお気に入りって事? そう言えば魔力とかも尽きないし……他にもスキルが一杯有りそうだし、ファリスってかなり謎に包まれてるよな。


「今迄スキルの事とか聞いて来なかったけど、ファリスってどんなスキルがあるんだ?」

「えっと……分からないです!」

「そんな筈はありません。アトラスで生きる人族は必ず【神石の儀(かむせきのぎ)】を受けている筈です」


 【神石の儀】? 何だそれ。


「それってどういう物なんだ?」

「翔さんや美香が召喚された時に、スキルを調べたのを覚えていますか? あれが【神石の儀】です」


 あぁ、あれか〜。石に触ると筆が勝手に動いて紙に文字を書く奴か。


「やったなぁ……アレがそうなのか」

「はい。【神石の儀】は十歳になった時、全ての人に義務として受けてもらっております。ですので知らないと言う事はあり得ません」


 つまり、人族なら受けて当たり前の義務をファリスは受けてないって事は……まさか……。


「なぁ、ファリス」

「何ですか〜?」


 これって聞いて良いのか? ん〜、でも聞かない訳にもいかないしな、


「ファリスって人族……だよな?」

「えっと、私は人族と魔族のハーフって聞いてます」


 すんなりと答えてくれたな。


 こんだけ簡単に話すって事は対した問題はなさそうか。


「成る程……ファリスは忌子だったのですね……」

「救世の魔女殿がまさかな……」

「忌子か……」


 神子三人の空気が一気に重くなったんだが、もしかして地雷踏み抜いたか?

何時も見て頂き有り難う御座います。

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