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俺のデバフは理を破る!〜俺が強い?違うなテメェ等が弱くなったんだよ!〜  作者: 鋼夜
一章 出会い編

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十四デバフ

更新です。


 乗船予約を終わらせた俺達はアガスト王国行きの船に乗り込む。


 そして、俺達は新たな敵と戦う事になった。


 その敵とは……。


「ゔぉぇぇぇぇぇっ!!」


 俺は異世界の船旅を舐めていた。


 船ってこんなにも揺れるもんなのか?


 地球に居た時に乗った船は、こんなに揺れんかったわ。


「ゔぉぇぇぇぇぇ!!!」


 俺の横ではロリも吐いていた。


 お前も乙女なんだからさ……こう、何て言うの……慎みって奴を持てよ?


「翔さんも更科さんも大丈夫ですか? 今、お水持って来ますね!」


 そう言ってファリスは、俺たちの為にパタパタと音を立てて走って行った。


「本当、あの娘は元気で良い娘やな……」


 ──ってかこの位の揺れならファリスでも大丈夫なのな。


「海ってこんなにも荒れてるものなのか?」

「本来、この辺の海域はもう少し穏やかなのですが……現在は魔王軍が海の魔物をかなり放ってるらしく、海流にまで影響が出てるそうです……」


 影響出てても君達は大丈夫そうじゃん!


 これじゃ、地球人が繊細なのがバレるだろ。


「……そうか、それでアガスト王国にはどれぐらいで着く訳よ?」

「この海の荒れ方ですと、明日位迄かかるかと思います」

「…………」


 ここの魔物は絶対に許さねぇ。


 この海を荒らしてる魔物は見つけたら絶対に刺身にしてやる。


 覚えてろよ。


「取り敢えず何かあったら教えてくれ、其れ迄は俺とロリは其処の影で休んでるわ」

「はい、何かあったら呼びますね」

「「よろしく……」」


 俺とロリは陽の当たらない場所でシートを引いて横になる。


 あぁ〜、マジで気持ち悪い……。


 ロリも船酔いが酷すぎて何時も通りとはいかなそうだな。


「んじゃ、おやすみ。何かあったら言えよ?」


 俺はロリにそう声を掛けてから寝る事にした。


「おやすみ……」


 ロリも直ぐに寝る様だ。


 良く寝るんじゃぞ、寝る子は育つ……むしろ育って!


「俺も寝るか……」



 私が水を取りに行って戻ってきたら、何で二人は寝てるんですか?

 何で、更科さんは翔さんに寄り添う様に寝てるのでしょうか……。


「翔さん……」


 私がこんなに良妻賢母アピールをしているのに、翔さんに通用しないのは更科さんと既に恋人同士だからなのですか?


「……このお水どうしましょ」


 勿体無いので、取り敢えず飲み干してしまいましょう。


「一気飲みして気持ち悪くなってしまいました」


 私も少しだけ横になろっと……。


 翔さんの隣り空いてますし、少しだけ横を失礼しますね。


 ふぁ〜、何かカケルさんの横は落ち着きますね……。


 直ぐにでも寝ちゃいそうです。


「お休みなさいです」


 私はそう言うと眠りについた。



 俺は現在ナルゥ大迷宮40層を攻略していた。


 未だ夕凪と出会えていないが、奴は間違いなく此処にいる筈。


 ──だから俺は会えるまでここに通うつもりだ。


 あの男はクズだから、きっとこの迷宮のお宝とやらを狙って攻略しているのだろう……。


 いい加減鉢合わせても良い位には潜ってるつもりだが、俺は相当に運が悪いのかもしれない。


 俺の鍛錬に付き合ってるからか、一緒に居る我が友もかなり強くなっていた。


「ロビン! 俺たちはかなり強くなったと思う。そしてそれは今、眼の前で倒れているドラゴンウォーリアで証明された」


 俺は足下でミンチ状になっているドラゴンウォーリアだった者を見つめ、相棒であるロビンに問いかけた。


「晴彦、我々はかなり強くなっていると思う。このドラゴンウォーリアは竜種であり、普通ならこんな簡単に倒せる物では無いのです」


 ……やはり、俺たちはかなり強くなってしまったようだ。

 だが、そうなると夕凪はもっと強くなって、奥の階層で戦ってるのか?


「ロビン、夕凪が今の俺達より強い可能性は有るのか? とてもじゃないが今の俺たちより強いとは思えないが……」

「彼も勇者です。晴彦より強い可能性は幾らでもあります。だからこそ、我々は引き続き鍛錬をしましょう」

「そうだな……その通りだ」


 うむ、やはりロビンに聞いて正解だ……。


 俺たちが強くなってるのに、アイツが強くなってない保証なんか何処にも無いじゃないか。


「今はタダ突き進もう!」


 俺達は更に奥の階層へと進んでいく……。



 最近の俺はどうした、モテ期が来たのか?


 ロリが横で寝てるのは知ってるから良いが、ファリスは何やってんの?

 此処、船のデッキの影とは言え、外だからな。


「んっん……翔さ、ん」

「本当に寝てるのか?」


 そして。ファリスよ乳が俺の右腕に当たってるぞ。

 ……意外とデカいなオィ、取り敢えず一揉みしておくか?


「失礼します」


 そう言って、俺はぺぇに手を伸ばし、その胸に触れる手前でファリスが目を覚ます。


「おはようございます」


 クソがぁぁぁぁ! 揉み損ねた。


「起きたか? 丁度ファリスを起こそうとしたんだが……ところで俺たちが言えた事じゃないがどうしてこんな所で寝てたんだ?」


 全力で今の行動を誤魔化すことにした。


「はい! お水を一気飲みしたら気持ち悪くなってしまいまして……」


 気持ち悪くなるまで飲んだのか。


 まぁ酒飲みとかって後先の事なんて考えないで飲むしな!


 それと一緒だろ。


「あぁ、そう言えば、水を取って来てくれてたな」

「はい」

「……悪い、もしかして勿体無いから二人分飲ませちまったか?」


 水も地球みたいにタダじゃ手に入らないしな……。


 ──だとしたらファリスには悪い事をしてしまったな。


「気にしないで良いですよ! それより体調は良くなりましたか?」


 マジで良い娘だな。


「あぁ、お陰様でな……ってかロリも良い加減に起きろ」


 隣に寝ているロリを軽く揺さぶる。


「ん〜、朝? コーヒー入れるわね」


 ロリを起こすと、アホな事を言ってきた……コイツ寝ぼけてやがる。


「いや、朝じゃねぇし、コーヒーも要らんわ」

「…………」

「どうしたファリス」


 そんな、俺たちのやり取りを見てたファリスがこちらをジッと見つめてきた。


 何だ?

 俺の顔には目と鼻と口しか付いてないぞ?


「何か、更科さんと翔さんの距離感が凄く近づいてません?」


 うむ。


 俺にそのつもりは無いが、ロリが最近グイグイ来るのは俺も気になる。


 まぁ、誘拐事件とかあったしな……。


 コイツも女だ……多分まだ怖いんだろ。


「そ、そうかしら?」


 ロリよ、何故ちょっと嬉しそうにする……。


「まぁ、翔には色々助けられてるしね! 私も少しは受け入れてやろうと思っただけよ!」


 受け入れてくれてるのに、俺はよく蹴られてるの? 納得いかないんだが。


「……よし!」


 ファリスはファリスで謎の気合入れてるし!


「そう言えば、リリーナは何処に居るんだ?」


 俺は姿が見えないリリーナを探した。


「呼びましたか?」


 デッキの影の入り口の方からリリーナが俺達の前に現れた。


「何だ、其処にいたのか?」

「はい、三人が無防備に寝てましたので流石に見張りとして立ってました」

「「「すいませんでした!!」」」


 俺達三人は、リリーナに頭を垂れて謝罪した。


 そんなやり取りをギャアギャアしていると、


 グギギギギィィィィ。


 そんな音と共に船はかつて無い程大きく揺れた。


 そして、突如揺れる船に何の準備も出来てない俺達はあっさりとバランスを崩す。


「いったぁぁぁ……」

「きゃっ!」

「何事ですかっ!?」


 ロリは尻餅を突き、ファリスは物にしがみ付き、リリーナは涼しい顔で仁王立ちしていた。


 俺? 俺は地面に顔面を強打したぜ。


「ファリス! これは一体何が起こってるんだ!」


 俺は痛む顔面を摩りながら、こういう事に詳しいファリスに聞いてみた。


「そ、それどころじゃないです!」


 ですよね! 流石にゴメンね大変な時に……。


「リリーナは分かるか!?」


 それならば次はリリーナ先生だ!


「恐らく、この辺の海域を荒らしてる魔物に遭遇した可能性があります!」


 マジ? 刺身チャンスが早くも来ちゃった?


「よし、なら俺達でやるぞ! 刺身にして醤油で食ってやる」


 ところで、醤油は異世界にあるんだろうか……?


 コーヒーも有るしワンチャン有るな。


 後で誰かに聞いてみよう。


 俺達は甲板まで出ると、そこには天を突く程に巨大な"タコ"が暴れていた!


「この大きさ……やばい、船を壊されるのは不味いぞ!!」


 俺は真っ先にデバフを掛ける。

 喰らえよ! センスコラプス!×100


「デバフは掛けたが、この巨体だとそれだけで武器になる! 早々にやるぞ」


 俺の言葉に全員が応え、動こうとはするが、船の揺れがエライ事になっている所為でロリは戦力外! ファリスも何かに捕まってないと動けない程だ……。


 そして俺はデバフ掛けた時点で役目は終わった!


 この状況で動けるのは一人だけ。


 ならば、


「リリーナ、俺達は船上での戦いは役に立ちそうに無い! 悪いが頼めるか?」


 この揺れでも問題なさそうなリリーナしか、真面にに戦えないのって不味いよな……。


 そろそろ真面目に俺も攻撃手段を増やす為に他の魔法も覚えるか……。


「では、行って参ります。……剣神結界」


 リリーナが剣の結界を張り、弱体化したタコ野郎に突撃していく。

 タコの足を足場にして、切り刻みながらもリリーナは前進して行く。


「流石だなリリーナ」


 まぁ、分かっていたけどデバフが掛かった状態ならばリリーナの一方的な戦いにもなるよな!


「グギャァァァァ!!!」


 タコは断末魔なのか、大きな叫び声をあげていた。


「フハハ、圧倒的じゃないか! 我がパーティーは!」


 まぁ、リリーナ以外は見てるだけだけどな。

何時も見て頂きありがとうございます。

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