表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
俺のデバフは理を破る!〜俺が強い?違うなテメェ等が弱くなったんだよ!〜  作者: 鋼夜
三章 遥かなる旅路編 〜絆拾いの章〜

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

134/213

神話創生 アトラス歴1490年【510年前】2-3

更新です。


次回の更新ですが戦闘描写が色々と時事な為、配慮の為今暫くお待ちください。(2024.1/28追記)


 ベスティア砦の堅牢な壁上で、勇者は静かに魔族領を見つめていた。


「…………」

「──ヨヤミ殿、今日もお疲れ様です」


 勇者の視線を向けた先には前勇者の子孫、アベルが立っていた。


「アベルさんですか」

「もしかして緊張してるんですか?」

「そりゃ、緊張もしますよ」

「安心して下さい。何かあれば私をはじめ、サナタ司令官が貴方を守る様に動きます」

「…………」


 アベルの言葉にヨヤミは複雑な表情をしていた。


「嫌です、か?」

「そんな事はないです。ただ、俺の為に命を投げ出す様な事はしないで欲しいと思ってる」

「勇者は人族の希望。貴方の為に命を掛けられるのは光栄な事なのです。それに、ヨヤミさんなら前勇者である母を超え、魔王を倒せると私は思ってます」

「──確か、青龍さんだっけ? 偉大な人って云うのは良く聞いてます」

「えぇ、私は母との記憶は無いのですが……それでも誇らしく思えます」

「青龍さんはこの世界で居場所を見付け、それを守る為に命を賭けた。とても素晴らしい方なんですね」

「私や父、それに民を守る為、魔王相手に最後迄勇敢に戦ったそうです」

「……俺は……死にたくない……」


 ヨヤミの悲痛な叫びは、誰もが想い願う感情だ。


「私も死にたくはありません」

「……そうです、よね」


 死はこの世界では当たり前の様に起こる事。その実感がヨヤミを包み込む。


「恐怖は誰にでもある感情です。ましてやヨヤミ殿は勇者……我等の希望を勝手に背負わせているのです。その心に押しかかる重積は私達には計り知れないでしょう」

「……」

「だからこそ先程も言った通り、我々は命を賭けて貴方を生き残らせます。それが異世界から勝手に呼び出した貴方に私達が出来る唯一の事です」

「……其処まで云われたのに泣き言を言ったら男が腐る、か──いいよ、俺はやる。此処に居ない親友に笑われたくないしな……」


 二人が仲間同士の絆を深めていると伝令兵が駆け寄ってくる。


「伝令! 西側の防壁に魔将が現れました!」

「……来たか」

「そうですね」


 ヨヤミとアベルは直ぐに現地に赴く事となった。




◆ユウナギ・カケルside◇


「出てこい勇者よ! 魔将が貴様を討ちにきた!」


 俺の周りでは既に超越者達が取り囲んでいる。


「魔将よ、貴様は中立的な奴だと思っていたのだがな……残念だよ」

「俺は中立だよ。だからこそ勇者が邪魔でな……死にたくなければ大人しく勇者を殺させろ」


 とんだ道化だな俺は……。

 まぁいい。さて、どうやって勇者が来る迄繋ぐか?

 あまり殺し過ぎると人族と魔族の戦力比に差がつきすぎる。


「勇者様を貴様に殺させる訳にはいかない! 皆の者、魔将に突撃せよ!」


 始まったか。


 仕方ない……暫く遊ぶとしよう。


氷焔螺旋・魔焔砲(ブレイズキャノン)


 俺は黒き熱線で周辺にいる兵士達を牽制した。


「舐めるな! 天雨弓(てんうきゅう)!」


 敵の司令官と思われる女が天に向かって数多の矢を放つと、それは直ぐに雨となって俺に降り注ぐ。


「そちらも俺を舐めるな」


 熱線を頭上に向けると矢の雨は俺に触れる事無く灼かれる。


「この大道芸……貴様は神子だな?」

「だからどうした?」

「ふっ、どうもしないさ……ただ──」


 一瞬にして女との距離をゼロに迄縮めると、女らしいその細首を掴み持ち上げる。


「弱いな」

「ぐぅ、はぁ……は、なせ!」


 メキメキと俺の指に骨が軋む感触がする。

 このまま少し力を入れれば、この首は胴体から切り離せるだろうが、そんな事はしない。


「いいとも、離してやるさ」


 首を離すと同時に回し蹴りを女に軽く叩き込んでやる。


「ぐはぁー!!」


 女は凄い勢いで吹き飛ばされた。


「他の奴等はどうした? 見てるだけなのか?」


 俺の動きに一切ついて来れないからか、周りいる超越者達からは絶望の感情が見てとれた。


「想定以上に貴様等は弱いな……この程度では魔王の足元にも及ばないぞ?」

「── 重力増加(グラビティ)!」


 そんな言葉が戦場に響くと、突如として俺の身体は重くなった。


「皆さんお待たせしました!」


 勇者がご登場の様だ。

何時も見て頂き有難うございます。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ