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俺のデバフは理を破る!〜俺が強い?違うなテメェ等が弱くなったんだよ!〜  作者: 鋼夜
三章 遥かなる旅路編 〜絆拾いの章〜

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勇者召喚

更新です。


 絶望を象徴する石、死星石に魔力が注がれている。

 この絶望の石には、多量の資金や、膨大な魔力が投じられて精製されていた。


 死星石には秘密がある。


 此れに死者の魂……今回で言えば、人族の魂を喰わせる事によって、勇者を呼び出す為の媒体とする鉱石に昇華出来るのだ。──充分に魂を食べた石は神星石と呼ばれ、神々しく輝き、絶望の石は一転し、希望の石として使用される。


 先日、その神星石が生み出されたのだった。


 多くの犠牲に成り立ったこの石の誕生に人族の首脳陣は大いに喜び、直ぐに勇者召喚を行う事にした。


 召喚場所はファーラスト王国内にある神殿で行う。

 この場所では、神石の儀を行う他に勇者召喚も出来るのだ……正確には此処でしか勇者召喚を行う事が出来ないのであるが、その理由は誰にも分からない。


 しかし、一説によると勇者を呼ぶのは神石の儀の延長線上にあると考えられていた。

 そして、これは正解ではあるのだが、人族に真実かどうか些細な話だ。


 そんな中、いよいよ勇者召喚が行われる。




◆レイシア・アーザルside◇


 この日がやってきた……。


 神星石の正体を知っている身としては、素直に喜ぶ事は出来ない。──しかし、人族の為にも、守護者である勇者を呼ばない訳にはいかなかった。


「では、これより勇者召喚を行います」


 私の言葉に各国の首脳達が今か今かとソワソワしている。


(これから強制的に召喚する勇者には申し訳ないですが、私達を……人族を助けて下さい……)


 以前行った勇者召喚では四神と呼ばれる程の勇者が呼び出された。

 彼等、彼女達は私達と何も変わらない普通の人達だった。

 そんな人達を無理矢理呼び出すのは本当に心苦しく思っている。


 でも、


「──我等、人族の希望である勇者よ……絶望に染められた人種の生存の為、その力を我等に……」


 神々しく輝く石、神星石が更なる光を放ち始めた。


「──右手には剣を……左手には盾を我等には希望を……敵には絶望を──アトラスの神よ、我等の願い、我等を救う勇者を呼び出し給え」


 儀式を終えると、光を放つ神星石は砕け散った。


 キィィィィィィィィィィィィン!!


 そして、光の奔流が神殿内を包み込んだ。



 光が収まると神星石が有った場所に一人の青年が立っていた。


「カケル!? ミユキちゃん……って此処何処だ?」


 青年は意味が分からないと言った反応だが、いきなり呼び出されたのだ、この反応も仕方無い事だろう。


「初めまして勇者様。私はレイシア・アーザルと申します。此度の召喚、応じて頂きありがとうございます」

「え、勇者? 何を言ってるんですか……」

「困惑しているのは重々承知しております。──ですが、どうか我々の話しを聞いて頂けませんか?」

「あ、はい」

「有難う御座います。それでは説明致します」


 私は人族の現状や魔族の事等を説明した。




夜闇 棐(よやみ いずる)side◇


 目の前に居る女、レイシアさんは俺の現状等を説明してくれる。

 それによると俺は異世界召喚って奴にあったらしい。


 現状、この世界、アトラスはかなり不味い状況だった。

 異世界の人間を無理矢理呼び出して戦わせるって精神は気に食わないが……それでも放っておく訳のは気が引けた。


 それにこの世界に呼び出されたのが俺だけって言うのは心細いが、反面、親友も巻き込まれていないって言うのは素直に喜ぶべき事だった。


 そんな心境の俺に、レイシアさんは尚も説明を続けてくれた。



「成る程、何処まで役立てるか分からないけど出来る限り協力はします」

「……本当に有難う御座います」


 親友には一生会えないかもしれないが、最後にちゃんと挨拶出来なかったのが心残りだ……。


「それはそうと、戦う為の力って言うのはどうすれば良いんだ?」

「それは──」


 どうやら神石の儀とやらで俺の勇者としての能力が判明するらしい。


「それではヨヤミ様の能力をお調べ致しますので、其方の魔法陣の中にある石碑に、お手をお乗せ下さい」

「わかった」


 俺は言われた通り石碑に手を乗せると魔法陣が輝きを放つ。すると魔法陣内の羽ペンが自動的に動き、紙へと文字を綴っていく。


 暫くペンが紙を叩く音を聞いてると、魔法陣の輝きが唐突に消えると同時、羽ペンも動きを止めた。


「拝見させて頂きます」

「──どんな能力でしたか?」

「…………これは」


 レイシアさんは紙を読むと暫く固まっていた。


 気になった俺は、レイシアさんの持つ紙に顔を覗き込ませた。


「これってかなり良い感じ何じゃないですか?」

「は、はい……正直ビックリしました。これなら勇者の名に恥じないと思います」


 俺の能力、それは……。


 夜闇 棐(よやみ いずる) US(ユニークスキル)・重力操作・鉄拳

 重力操作=重力を操る事を可能とする

 鉄拳=鉄の様に堅い拳


「神を冠した能力ではないですが……同列に扱っても良い様な気がします。──それに二つ持ちって時点で凄いと思います」


 やはり当たりを引いた様だ。


「それで、俺は今後どうすれば良いんです?」

「そうですね……本来なら直ぐにでも戦って欲しいものですが、暫くは訓練を行って頂いた後、実践に参加して頂きたいです」

「了解した」

「有難う御座います。──それでは先ず、ヨヤミさんの部屋にご案内しますので、そちらで準備の方をお願いします」


 気乗りはしないが、生きる為にはしょうがない。


「カケルなら、この状況喜ぶんだろうな……」


 溜め息を軽く吐くと、俺はレイシアの後に付いていった。


 これから俺の異世界生活が始まる。

何時も見て頂き有難うございます。

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