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俺のデバフは理を破る!〜俺が強い?違うなテメェ等が弱くなったんだよ!〜  作者: 鋼夜
一章 出会い編

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十三デバフ

更新です。

 俺が鈴谷康介殺害後に部屋から出ると、リリーナ達に合流したと思われた筈のロリが待っていた。


「…………」

「…………」


 何を話して良いのかお互い分からないって感じだ。


 それにしても、俺の異世界殺人のデビューがこんな奴等で良いのかよ……。


 いや、悪人だったてのが不幸中の幸いか?


 ──だけど、後悔はともかくとして罪悪感がヤバい。

 アトラスに居ると、日本って国が如何に平和ボケしていたか分かるし、それだけに中々クルものが有る。


「ハァ〜、しんどっ!」

「……ッツ」


 やべっ……隣にはロリが居るのに、この態度は露骨過ぎたな……反省せねば。

 ──しかし、ロリは先に戻ってると思っていたんだがな……。


 まぁ誘拐された事も有って一人は心細いのか?


「…………」


 この態度からして、俺が中で何をしていたか察してるだろうに……特に何も言ってこない。


 まぁ、こいつからしてみれば自分が拐われたのが原因だと逆に責任を感じてそうだ。


 だから一応フォロー入れておくか。


「あぁ〜ロリよ、あいつ等に何かされなかったか? 具体的に言うと十八禁展開とか」


 一体、俺は何を聞いてんだ?


「私はお腹を摩られた位よ……それより……」


 ロリが口澱んでいるが、俺は大人しく次の言葉を待った。


「アンタはあいつ等を殺った、のよね?」


 悩んだ結果……結局ストレートに聞いてきたな!


 まぁ、答えないと納得もしないだろうし正直に答えるか。


「まぁ、殺ったよ。ロリコン1に関しては今後の事を考えても面倒になりそうだから、早々に殺したぜ」

「……そう」

「事故みたいな物だし、お前もロリコンズの事は忘れろ」


 ロリになるべく心配かけない様、何時も通り答えた。


「そう……ね」

「お前が気にする事は何もないぜ。奴等が死んだのだって自業自得、リリーナも其れが分かってるから根回しもしてくれたし、今回の件で俺達に罪は無い筈だ」


 まぁ、リリーナやアトラスの人的には神星石(しんせいせき)だっけ? だかの、クソ貴重な石を使って呼んだ勇者が、四人も下らない内輪揉めで死んでるんだから溜まったもんじゃないだろうがな。


「ヤンキーズに関しては、俺が最初に見逃したのがそもそもの間違いだったし、過去の精算をしただけだ。所謂ケジメって奴だな」


 ……あれ、自分で言ってて思ったけど俺ってあいつ等に肉壁シールドやらされたり、リザードマンキングでやられた仕打ちを考えると気にする必要とかマジで無いんじゃね?


「……うん」


 俺がそんな事を考えている間も、ロリは思い詰めた顔をしていた。


「…………」


 まぁ、これは時間掛かりそうか? っと、そろそろ二人と合流だな。


「あっ、翔さん終わったんですね!」


 ファリスとリリーナが俺達に気がつくと走り寄ってきた。


「おぅ、終わったぞ。ちゃんとロリも無事だ」


 ファリスが元気よく話しかけて来てる横、目隠しされて変な縛られ方してるロリコン2の事が気になって仕方が無いんだが……。


 そういうプレイなのだろうか?


「彼は認識発動型のスキルでしたので視界を塞がせてもらいました」


 俺の疑問はリリーナが解決してくれた。


「それはそうと、美香をちゃんと助けれた様で良かったです」

「本当ですね、更科さんが無事で嬉しいです!」


 ロリが無事な事に二人は大いに喜んでいる。


「そ、そこに美香さんが居るんですか!? お願いです助けて下さい。これにはきっと何か誤解が有る筈です!」


 ロリの存在に気付いたロリコン2が急に言い訳を始めたな……。


 それに誤解って何だ? 何も誤解が無いと思うんじゃが。


「そう、誤解ね……」



 私は深道直人を見て心が決まった。


 翔だけに、罪を背負わせない。


「お願いがあるの」


 そう言うと三人が私の方に向く。


「リリーナとファリス……少しだけ席を外してくれる? 翔は出来たら一緒に居て……」


 自分勝手な願いなのは分かっているが、リリーナとファリスは何も言わずに席を外してくれた。


「お前ははそれで良いのか?」


 色々察した翔も、私の決心が鈍りそうな事を言って来るけど、もうヤルと決めた事だった。


「良いのよ……」

「……そうか、ならちゃんと見ててやるよ」

「有難う」


 私は翔が手を抜いて倒さなかった獣魔をゲートから出し、目の前の男を喰らう様に指示を出した。


「いだっ!?」


 目隠しされた深道直人は自身に突然降り掛かる痛みに声にならない声を上げた。


 しかし、更科の獣魔は主人の命令を遂行する様に深道直人を少しずつ食べて行く。


「痛い!! やめて!! 嫌だ! 美香さんどうしてこんな事をするんですか!」


 深道直人は自身が少しずつ喪失して行くのを痛みとして体感し、恐怖していた。


「どうして? それを理解していないから、貴方こうなっているのよ……」


 私は罪悪感と言う鎖で、自身を硬く、きつく縛り上げられる。

 それに伴う心の痛みに耐えながら、直人が死にゆく光景から決して目を離さない。


「お願いします! 死にたくない! 痛い!! ヤダ!!」


 自分が捕まった事で翔にこの痛みを……負わせてしまった……。


 ──でも、これで私は翔と一緒に罪を背負える。


「……ぃ…………やダぁぁぁぁ……死に、たく……ない」


 断末魔を上げ、深道直人だった者が私と翔の前で悲痛な表情を浮かべて息を引き取った。


 最期の瞬間、更科の心がズキリと傷んだ。


 そして……これは翔が負った傷と同じだ、そう自分を納得させた。


「えっぐっ! もう少し楽に殺してやれば良かったんじゃね?」


 翔がそんな事を言ってきたのでローキックで文句を言った。


「ふふっ、そうね」


 ……有難う、重い空気にならない様に明るく振る舞ってくれて。


 貴方のそう言う所、好きよ。


 翔、貴方となら私は……。



 嘘だろ、超怖いんですけど!


 ロリがロリコン2を殺すだろうって言うのは察してたが、まさか……生きたまま獣魔に食わせるとか鬼畜すぎん?


 余りにも可哀想な殺し方だから、もっと楽に殺してやれよって言ったら、微笑みながらローキックしてきやがった……。


 この女はサ○コパスかもしれん……。


 流石、寝てる間に俺を亡き者にしようとするだけある。


「まぁ、お互いお疲れさん。異世界の洗礼は二人共終わったな」

「えぇ、心が圧し潰されそうよ……」


 せやろか? その言葉に真実味を感じないんだが。


「結局、内輪揉めで残りの勇者も七人か……」

「そうね、リリーナには申し訳なくなるわ」


 まぁ、大本命のイケメンハーレムパーティーが無事なら何とかなるやろ。


「さて、二人と合流してからゆっくり飯でも食おうぜ」


 あんなスプラッターを観ても俺は御飯をちゃんと食う。


「そうしましょ」


 そして、それはこのサイ○パスも同じらしい。


 この後、俺たちはリリーナとファリスに再び合流した。


 リリーナも心配だったのか直ぐに言葉を掛けてくれた。


「無事に終わりましたか?」

「あぁ、終わったぜ。今回はリリーナとファリスにも迷惑かけた……同じ異世界人として謝罪するわ」


 俺は二人に頭を下げると、それに倣う様にロリも頭を下げた。


「気にしないで下さい。私達も貴方達を無理矢理な形で召喚したのですから……」


 ……確かにそうだよな! 俺達は強制的に呼ばれた訳だし、頭下げる必要は無いよな?


 いや、だが俺は大人だ! 頭は一応下げておく。


「そう言ってくれると助かる……」

「はい、ですので二人とも頭をあげて下さい」


 その言葉を聞いて、俺とロリは下げていた頭を戻した。


「まぁ、アレだ……こんな俺達だが、これからも頼むよ」

「こちらこそ宜しくお願いします」

「はい、逢いの絆はこの程度では終わりません!」

「そうね、この程度の困難は事は大した事ないわよね」


 俺達はそう言って町に戻るとフカヒレカーニバルを堪能する事にした。



 ──我は魔王サラサ・クロムウェル。


 我を知る者は、終焉の魔王と呼ぶ。


 最近、人間共が勇者召喚を行ったと聞いてな。


 我が軍団の魔物を何体か差し向けたが、全てが音信不通のまま倒されている。


 何故、戦う前に情報を上に流さない……無能の集まりなのか?


 戦う事に生き甲斐を感じる奴しか差し向けてないからなのか?


 ──だとしても無能が多すぎる。


「ジェリス、次はまともに情報を持ち帰れる奴を差し向けろ……何故に我に届いた唯一の情報が"ユウシャ、ツヨイ"とか情報と呼べない様な情報なんだ?」


 どう強いのか全く伝わって来ないではないか。


 って言うか、強いのは最初から分かってる……だから勇者って呼ばれてるんだよ。


「ハッ! 申し訳ありません魔王様! 次はもう少しまともな者を送り込みますので、もう暫しお待ち頂きたく思います」


 ジェリスよ、お前も我の右腕ならば言われる前に気付いて欲しかった。


 もしも次、情報がなかったら、我が直々に情報を集めにいくか?


 いや、先に右腕たるジェリスに行かせるか。


「頼んだぞ……」


 本当に頼んだ……。



 もうね、良いんだけどね?


 ロリが俺の隣で寝てる事にはもう何も言わないけどさ、せめて俺の腕は解放してくれ。


 朝起きると腕が痺れてて敵わん。


「おぃロリ、朝だぞ起きろ!」


 もう、此処で寝るならコイツの部屋代が勿体無いし、要らんと思うんだが?


「んぅ……おはよ〜……」

「飲むのはコーヒーで良いか?」


 そう言えば、こっちの世界でもコーヒーって有るんだな!


「いや、今日は私が入れるわ」


 珍しくコイツから動くのか、まぁ俺は楽できて良いがな!

 それにしても、何も言わずに砂糖を二個入れて渡してくるとか、俺の好みが完全に把握されてる……。


「サンキューら所でロリよ……お前が俺の部屋で寝るなら部屋代が勿体無いと思わないか?」


 ここで寝てる理由は聞かないが、部屋代については触れておく。

 ……だって無駄にお金払うのとか嫌じゃん。


「嫌……かしら?」


 何、首を少し傾げて可愛い感じ出しちゃってるの?


「あぁ〜? お前が良いなら良いんじゃね? 俺はただ、部屋代が勿体無いって話をしてるだけだ」

「そう、それじゃ今日からは部屋を一つ減らせば良いわね」


 どうやら俺の部屋で眠る事は変わらないらしい。


 まぁ、別に良いが。


 誘拐事件以降、俺はコイツの事が少しだけ気になってはいるのは確かだが、ロリ属性が無い筈の俺としては本当に何故だろうか。


 夜な夜な洗脳でもされてるのだろうか?


 それから、リリーナとファリスに合流して、今日の予定を話し合うと、リリーナから海を渡ってアガスト王国に入りたいと言われた。


「アガスト王国ってどんな所よ?」

「アガスト王国は武を至上主義とした国で、強さこそ正義と言った国です」


 つまりは脳筋の国かな?


 そんな所は勇者マッチョが行くべき国だろう。


 そう言えばマッチョって突然ソロパーティーにされてからは何してるんだろうか? まぁ、汗臭い奴の事を考えると臭くなりそうだから取り敢えずリリーナの話を聞こう。


「強さって言うのは単純な戦闘能力とかそう言った感じか?」

「はい、お金だけ持ってる貴族なんかよりも、実力が有って軍職に着いてる方のが発言権は強いですね」


 貴族の立場が無いとか、それって大丈夫なのか?


「まぁ、それはそうとして、どうして其処に行きたいんだ? まさか、俺に其処で強くなれとか鬼教官みたいな事言わないよな?」


 もしそうだったら俺は逃げる!


「そんな事は言いませんが、現在アガスト王国はかなりの数の魔王軍と戦う最前戦の国なのです。そう言う事情で助けに行きたいと思ってます」


 もっと行きたく無くなったんだが……。


 だけど、魔王軍に襲われてるとなると、勇者の立場としても行かない訳にも行かないよな。


「事情は分かったけど、イケメンハーレムパーティーは何処に行ったんだ? アイツ等もアガスト王国に行ったとかか?」

「彼等は、フォーストクライム王国に行きました。其処に魔王軍の大幹部、八将貴(はっしょうき)の一人と言われる"破滅のグラ"現れたそうですよ」


 よし、アガスト王国で決定だな。

 フォーストクライムはイケメンに任せよう。


「私達もそちらのが良い──」

「──アガスト王国に行こう」

「……分かりました」


 魔王軍の二つ名持ちのネームドとか、ヤベェ匂いしかしないからな!


 そんな相手ならば、きっとイケメンが何とかするだろ。


「それじゃ、乗船予約に行きましょう」

「ういっ〜」


 俺達はアガスト王国に行く為、船の乗船予約をしに行った。

何時も見て頂きありがとうございます。

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