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俺のデバフは理を破る!〜俺が強い?違うなテメェ等が弱くなったんだよ!〜  作者: 鋼夜
三章 遥かなる旅路編 〜四神の章〜

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神話創生 アトラス歴1465年【535年前】5-13

更新です。


◆白虎side◇


 私の周りには追ってとして現れた神殿騎士達が倒れ伏している。


「さて、あらかた追っては潰したかな?」


 騎士達は白虎から一方的に蹂躙された形跡が地形の変化からも物語っていた。


「カケルさんは大丈夫かな……クロード相手だと私じゃ邪魔になるし、どうしようかな」


 そんな事を考えていると、轟音が建物に……カケルが向かって行った聖堂から鳴り響いた。


 ゾクリッ。


 背筋に嫌な汗と悪寒が走る。


「──まさかっ!?」


 白虎は直ぐに悟る。これはカケルが力を解放した、させられたと。


「この感じは、かなり大きく解放したの!?」


 力を解放しちゃいけない、させる訳にはいかない。そんな事はあの時(闘技大会)で判っていた事だった。


「何が貴方は私が守る! とか言えたわね私──全然守れてないじゃん。旦那を支えられないで何が妻よ!」


 クロードのスキル、思考誘導の事などはお構いなくカケルの元に走る。


「──まだ、まだ間に合うかもしれない!」


 急いでメインホールへと向かう中、魔王と勇者の戦いは佳境へと差し掛かっていた。



 戦闘の余波でボロボロとなった聖堂から一際大きな音が響くと、天に向けて閃光が走るのを白虎は目撃をする。


「あれは、カケルさんの大技じゃないっ!」


 既に二発目だとは思わない白虎にとっては、そんなにも追い詰められているのかと言う焦燥感が高まっていく。


 しかし、そんなのを直ぐに上回る事態が起こる。


 ドォッン!


「嘘っ! 二発目? って言うか空のあれは……太陽?」


 一体、カケルは何と戦ってるのか、クロードとは別の何かと戦ってるのかもしれないと思い、白虎は再び聖堂へと走る。




◆マルチside◇


「お、おいっ!? アレは一体なんだ!?」


 誰が挙げた声かわからない。


 しかし、その声で皆んなが一斉に空を見る。


「マルチさん……あれは一体」


 ケイティがこの世の終わりを見ているかの様な表情で俺に聞いてくる。


「…………」


 マルチは状況的に十中八九ナギ関連の事だと察する。


 残虐非道の魔王軍が近く迄来ている事もあり、民衆達はこの空の異常……落ちてくる太陽を魔王の仕業だと思っていた。


「ケイティ、心配しなくて大丈夫だ」

「ほ、本当ですか?」

「あぁ、早く帰ろう。帰ったらお茶を入れてくれ」

「……わかりました!」


 二人は医院へと戻る中、背後では放たれた閃光によって太陽が跡形も無く消えていく中で何事も無かったかの様に帰路へと着く。




◆白虎side◇


 私が聖堂に着いた時、変わり果てたカケルさんと何故かゴミ野郎(南條朱雀)が倒れていた。


「何でコイツが此処に? ってそれどころじゃ無い!」


 慌ててカケルに近寄ると容態を確認する。


「呼吸はあるけど……不味い状況。何にせよコイツをどうにかしないと!」


 絆絶を纏うカケルに手を触れると精神を集中する。


「かなり食べてるけど……まだ間に合う」


 絆絶は白虎が【地神】の力を使って作り出した、カケル専用の自動変化する(ゴーレム)である。

 以前カケルから「お前が戦闘中に使ってた、地面を鞭みたいにしてた奴みたいに剣とか作れねぇの?」って言われたのがキッカケで作った物だ。


 それにカケルの心臓に刻まれている魔法呪を解析し、簡単ながら魔法呪を剣に刻んだ。

 刻んだ呪は使用者の生命を糧にして効果をあげる諸刃の力ではあったが、カケルは「俺って基本的に戦闘センスがないから、こう言うのでも凄ぇ助かる」と言ってコレを喜んだ。


 つまり、使用者の意識が無い中、この場で絆絶をどうにか出来るのは作り出した本人のみだった。


「鎮まれ絆絶! ──っ!?」


 製作者にまで蔦を伸ばし始める絆絶を、能力全開で抑え込む。


「くっ……アンタ、じゃじゃ馬過ぎるでしょ! 誰に似てるんですか」


 もし、カケルが起きてたら「お前じゃね?」と返したかもしれないが、当然そんな返事は返って来ず、代わりに返事をするかの様に絆絶は白虎から命を貪る為に脈動する。


「ハァハァ……調子に乗らないで!」


 白虎は優しい顔でカケルの顔を覗き込むと、更に出力を上げたのだった。

何時も見て頂きありがとうございます。


次回更新も2〜3日頂きます。

来週に遅い夏休みが取れるかもなので、そのタイミングでストックを作る予定です。

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