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俺のデバフは理を破る!〜俺が強い?違うなテメェ等が弱くなったんだよ!〜  作者: 鋼夜
三章 遥かなる旅路編 〜四神の章〜

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神話創生 アトラス歴1465年【535年前】5-10

更新です。


◆ナギside◇


「……い……して……よ!」


 声が聞こえる……俺を呼ぶのは誰だ。


「何をボケっとしてるのカケル!」

「……はっ? ロリが何で……」

「何寝ぼけてんのよ……ファリスとリリーナも何か言ってあげて!」

「ファリス? それにリリーナ?」


 二人もいる、の、か?


「カケルさん! 体調悪いんですか?」

「確かに顔色が悪そうですね。……少し休憩しますか?」

「そうね顔が悪そうね」

「文字数足りて無くね?」


 ……俺は確か風間と戦ってた筈だよな?


「……いや、悪い何か白昼夢でも見てたみたいだ」

「アンタ、感覚崩壊が強力だからって幾ら何でも気を緩めすぎじゃない?」


 感覚崩壊が強い? いつの話しだよ!


「狩りも一区切り付いてますし、この辺で夜営でもしましょうか」

「そうね。肝心な所で倒れられても困るし、賛成だわ」

「わ、私も賛成ですっ!」


 何かよく分からん事態のままよく分からない間に夜営する流れになった。



「…………」

「カケル、本当に大丈夫? さっきからうわの空って感じだけど」

「……ん? あぁ、何だか懐かしくなっちまってな」

「地球に居た時の事でも思い出した?」

「──俺が未来を変える為に過去で戦ってるって言ったら信じる?」

「何よそれ、漫画の読み過ぎじゃない? って私達の状況が漫画みたいなものか……」

「漫画って言うのは何ですか?」

「私も詳しく知りたいですっ!」

「漫画って言うのは──」


 ロリが二人に漫画の事を詳しく説明していた。


 ははっ……この空気懐かしい……ここが俺の居場所、逢いの絆だったな。


「アンタ何でいきなり泣いてるの? 気持ち悪いわね」

「幾ら何でも俺に対して辛辣すぎひん?」

「そうですよ! 更科さん! カケルさんは今、精神的にアレになってるんですから!」


 アレって何? 本当にフォローしてるのかそれ?


「二人とも……カケルさんも疲れてるみたいですし、今日の所は寝ましょう。火の番は私、ファリス、ミカ、カケルさんの順番で良いですか?」

「そうね、それで良いわ。カケルもさっさと寝なさいよ?」

「……悪いな、そうさせてもらう」

「では決まりですね。皆さんは先にゆっくり寝て下さい」

「はいっ! おやすみなさい!」


 そうして、俺達は寝床についた。



「……ん……俺の時間か、って大分寝てたか?」

「──そうね。まぁ、偶には良いわよ。アンタも疲れてるだろうしね」

「何だよ起こしてくれて良いのに。その、悪いな……」

「だから別に良いって」


 暫くの間、俺たちの間に沈黙した空気が流れる。


「ねぇ」

「んっ?」

「さっきの話し、本気で言ってたでしょ」

「さっきの話し?」

「過去で戦ってるって話し」

「……どうしてそう思ったんだ?」

「だって、カケルの顔から今を懐かしむ感じがしたから」


 ははっ……お前ってちょこちょこ鋭いよな……そんなだから俺はお前の事が好きになったんだろうな。


「俺な……この世界の終わりを見ちまったんだ」

「うん」

「その終わりの世界でな、魔王に救われたんだよ」

「魔王に?」

「そうだ、魔王って言われてる程悪い奴じゃないぜ? 話せば以外と分かってくれる奴だし」

「へぇ」


 俺は今迄の事、魔王の事、神の事、全ての話しをロリにした。自分も疲れてるだろうに、寝る時間を削って迄俺の話しに付き合ってくれた。


「それでな、風間って勇者にやられちまってな……」

「アンタがやられるって想像出来ないわね。ゴメン嘘、凄く想像出来る」

「……おぃ」

「ふふっ、でもカケルは諦めてないんでしょ? 私を変態共から助けてくれたヒーローだし。例えそいつに負け続けても、一番大事な所で貴方はきっとやってくれる」


 あぁ……コイツに言われると俺はやれそうな気がする。──やっぱりお前は良い女だよ。


「お前が好きだ」


 口が勝手に動いてしまった。


「……ふぁっ!? な、なにいきなり! えっ? えっと……それは男と女、として?」

「そうだ」


 俺は過去に戻ったら白虎が生きてる限り、彼女を愛すると誓った身だ。……でも、この世界では……俺が美香との約束、伝えられなかった後悔を伝えておきたかった。


「────」


 嗚呼、やっぱりコッチが夢の世界だったんだな……美香の声が聞こえない。きっと夢が終わるんだろう。──でも、声は聞こえなくてもお前のその嬉しそうな表情が見れただけで満足だ。


「俺は必ず、必ず逢いの絆の皆んなに会う為に戦い続けるよ……」

「────」

「また数百年後に告白の返事をするよロリ」


 ピシリッ!


 世界は罅割れ、俺の夢は終わる。


 俺が終わる。


 でも、俺は必ず戻ってみせる。


 俺には逢いたい人達が居るから……。

何時も見て頂き有り難う御座います。

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