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俺のデバフは理を破る!〜俺が強い?違うなテメェ等が弱くなったんだよ!〜  作者: 鋼夜
三章 遥かなる旅路編 〜四神の章〜

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神話創生 アトラス歴1465年【535年前】5-9

更新です。


◆ナギside◇


 スキルが二十を超えるだと? そんな出鱈目な相手に俺は勝てるのか……だが、さっきの話しからするに、此処でコイツを倒せれはば継承のクールタイムの都合で完全に殺せる。


 ただ、さっきの吹き飛ばされた攻撃すら俺には理解出来ていない。それに加えて炎神の能力を有しているなら、様子見とかって余裕は俺には無くなる。


 だったら……。


「お前がヤバい奴って時点でノーリスクで戦えないって事は分かったぜ……」

「そうかい? だったら素直に私の配下(スペア)となるのが良いと思うよ」


 この言葉の意味は……神殿騎士もコイツのスペアって認識なのだろう。


 だが、


「それ位で、はい配下になります。なんて言う奴は、そもそもこんな所に来てねぇよ」

「……だったらどうするんだい?」

「さっきも言ったが、俺のやる事は何も変わんねぇ」


 まぁ、やる事は変わんないが、俺と言う存在は変わるかもしれないな。


「力を解放する。……30%だ」

「何の話だ?」

「わざわざ説明する気はない。──うがぁぁぁぁぁ!!!」


 俺は魔王の心臓と同調を開始する。


 ……トクン……ドクン……ドックン……ドッドッドッ……ドドドドッ……パキン!


 心臓の鼓動に混じり、俺の中で何かが壊れる音がした。──何が壊れたかは分からない……今はそんな事を気にする余裕も無い。


「俺の血肉を糧にしろ絆絶! レベル2解放!」


 絆絶からは蔦が伸び左腕に大きく食い付くと俺の腕から生命を強奪していく。

 しかし、これによって絆絶からは刀身に血管を思わせる様な魔法呪が走る。


「まだだ! 絆絶よ、俺の眼の前に居る化け物を断て! レベル3解放っ!」


 レベル3に解放すると、俺の腕に食い込む蔦はその数を増やし、俺の肩まで大きく呑み込んだ。


「っぐっ!」


 あまりの痛みに意識が一瞬だけ、遠のいたが、その僅かな時間で絆絶の変化は全ては終わっている。


「面白い武器だね? いや、鎧なのかなそれは……」


 風間の言う通り、肩まで食い込んでいた蔦は形を変え、左腕から肩までを覆う漆黒の鎧となっている。


 しかし、この鎧の下では現在も俺の身体を食い散らかしている状態だ。──だから、短期戦で決着をつけるしかない。


「……氷焔螺旋」


 刀身の先から、鎧を纏う腕に血管の様な魔法呪が走ると同時に、


 キィィィィン!!!


 俺の魔法によって発生した甲高い音が俺の耳を打つが、気にせず風間に剣の切先を向けると次の呪文を唱えた。


「── 氷焔螺旋・地風滅界(ラグナロク)!!」


 俺の魔法によって侵蝕された空間は一瞬にして閃光が走る。


「うん、その攻撃は不味いな。── 炎神・メギドの火(ラグナロク)


 性質の違う二つの同じ技が、侵蝕世界の中で螺旋の光とメギドの火で覆い尽くした。


 そして、アッサリと侵蝕世界が砕け散る。


「驚いた……朱雀が負けた事から単純なスペックでは君の方が上手だとは思ってたけど……此処までとは」

「黙れ、こちとらテメェ相手に時間を掛けられる程暇じゃねぇ」

「だろうね。君のその左腕……いや、身体は持って十分ってところかな? 今の君の顔色は死人と大差ないよ」

「……」


 奥の手の一つでも相殺される。

 単純な肉体のスペックは奴が言う通り俺が圧倒している筈。──だが、アイツが持つスキルの中に俺を吹き飛ばす効果を持つ物がある以上、接近戦は無謀かもしれない。


「だったら……氷焔螺旋・限界突破(オーバーリミット)


 絆絶に纏われた魔法は使用者すら呑み込みそうになる程荒れ狂う。


「青龍……パクらせてもらうぜ。一斉掃射(フルバースト)!」


 先程の技と比べたら一発の威力は落ちるが、それでも上級魔法クラスの威力を有する弾丸達が風間を襲った。


「ふむ、それじゃこちらも──炎神・焔剣創造……からのスキル・飛空剣」


 焔剣を次々と作り出すと、それは即座に空を舞って俺が繰り出す弾丸を切り落としていく。


「なに!」

「驚いたかい? それじゃ次は……スキル・超音波!」


 キィィィィンンンンンンッ!!


「んなっ!?」


 俺の聴覚はイカれ……三半規管も揺らされた。




◆風間side◇


「便利だろ? って聞こえてないか……まぁ死なない程度に痛ぶったらゆっくりと洗脳させてもらうよ。その仮面を剥ぎ取ってね」

「何言ってんのか分からねえが……クソがっ! 舐めたマネしやがって」

「はははっ……それじゃ次はコレかなスキル・気配希薄」


 音を失くされた君に取って気配を薄くされるのは困るだろ?


「それじゃ次のスキルは……」


 その後も私のスキルによってナギを痛ぶり尽くした。



「ふぅ、やっと倒れたか。青龍君と良い勝負しただけあって中々しぶとかった」


 私は目の前に倒れ伏すナギに向け、称賛の言葉を贈る。


「さて、その認識阻害させる仮面を剥ぎ取った後、ゆっくり洗脳してあげるよ」


 ゆっくりとナギに近づくと背筋に悪寒が走った。


「ひっ!?」


 これは私が恐怖した? いや……これは南條朱雀の身体が恐怖したのか? そんな事を思っていると、気絶していると思われたナギから声が聞こえてきた。


「……5……0…………%、だ」


 この戦いはこれからが本番の様だ。

何時も見て頂き有り難う御座います。

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