神話創生 アトラス歴1462年【538年前】4-9
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◆ナギside◇
俺は控え室に戻ると、少しだけ考え事を始めた。
「アイツ普通に強かったな……。多分あの魔法もオリジナルだろうし──それにあの魔法呪の刻まれた武器も厄介だった」
あんなレアアイテムをマルチが持ってる理由も知りたいし、話しを聞きに行くか?
「まぁ、何にせよ先に青龍との戦いだな。次の試合迄に今の試合のダメージを回復出来るか?」
今も急速に回復している我が身に、つくづく人間から離れてしまったと俺は嗤ってしまう。
◆青龍side◇
やはり僕の予想は正しかった。
彼が決勝に上がってくる事は分かりきっていた事だったけど、マルチとの最後の瞬間、私の予想より上の動きを見せつけられた。
「楽しみ……僕も全力を出せると良いな〜。まぁ、お客さんも居るから無理か……でも本当に楽しみだ」
僕はナギとの試合が待ちきれず、呼ばれても居ない西門へと早々に向かった。
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「さぁ! 皆様大変お待たせしました! これより歴史に残る戦いの目撃者となるでしょう! 早速両者を出迎えたいと思います!」
司会が進行を進める中、とうとう僕が楽しめる相手との戦いが始まる。
「それでは! 西門より【四神の勇者】青龍選手の入場です!」
「「「うぉぉぉぉ!!!!!」」」
歓声が響く中、僕は西門のゲートを潜っていく。
◆ナギside◇
「それでは! 西門より【四神の勇者】青龍選手の入場です!」
「「「うぉぉぉぉ!!!!!」」」
どうやら青龍の入場が始まった様だ。
「俺もほぼ完治したな。……さて、俺もそろそろ呼ばれるかな?」
自分の出番が直ぐにくる為、身体を大きく伸ばして解すと、いよいよその時がやってきた。
「それでは東門より【神速の道化師】ナギ選手の入場です!」
「「「頑張れよナギィ!!!!」」」
いつの間に俺にそんな二つ名が付いたんだ……まぁ、まともそうだから良いけどな!
過去の悲しくなる二つ名を思い出し、少しだけセンチになってしまいそうになった。
「ってか、俺に結構なファンがついてね? これはまたもド派手に入場してファンサービスしないとな!」
俺は先程の試合と同様にゲートを抜けると跳躍し、身体を捻りながら空を翔ける。
ただし、先程とは違って己の身に焔を纏いながらだ。
「鳳凰飛翔」
そして、青龍の目の前で着地すると同時に焔を全て掻き消した。
「よぉ、約束通り決勝迄来てやったぜ?」
「うん。お互い本気でやろう。僕も悔いのない様にするよ」
「あぁ……俺も悔いの無い様にするさ」
俺達はお互いに熱い視線を送り合う。但しそれは恋人達の様な甘い物では無い。
これから壮絶な闘いが此処で起こるであろう事は此処にいる全ての者が予感しただろう。
「始まる前からバチバチの二人! これは直ぐにでも始めないと勝手に始めてしまいそうです! ──それでは決勝戦の試合を始めたいと思います!」
観客が試合の合図を固唾を飲んで待っていると、
「ファイッ!!!!」
試合は始まった。
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