表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

6/12

おまけ 美空の自己紹介がらしくない件

自己紹介、やっと終わった。

 いや、終わったと言っても、半ば強制的に終了させられたようなものだったが。

 つい数十秒か前、寝る間も惜しんで考えてきた自己紹介中にしつこくその内容について追求してきた尾市に、俺は言葉を返せなかった。序論、本論ばかりに重点を置いたせいか、結論を全く考えていなかった……というよりかは、自分でも考えつかなかったというのが正しいだろう。まあとにかく、俺は論破されたのだ。

 そんな事を考えながら、俺は脱力状態で椅子に座っていた。

 すると、美空の番が来たみたいだ。美空は俺が論破されトボトボと席に戻ってきてから、あえて俺に声をかけてこなかった。これも美空なりの思いやりだろうか。

 美空は席を立ち、前へと向かう。

 あいつは今歩いているだけ。なのにも関わらず、美空の通り風だけで、発情しかけている小太りの男子。そして一人でときめいてる奴などの、主に男子の様々な反応が見受けられた。

 前に出ただけでこれか……。確かに美空は美人だし、俺の様な平凡な男子から見れば高嶺の花。そりゃあ一人でときめいてる奴がいてもおかしく無い。

 

 ざわざわとしていた教室がスッと静かになる。

「私の…名前は、美空アオイと言います……趣味は…読書です。よろしく、お願いします」

 らしくない所々詰まった自己紹介をした後、美空は席に戻ってきた。

 え? これだけ? というか、めっちゃ照れてないか⁉︎

 ふと疑問が湧いたが、もちろん口には出さなかった。

 美空が席に戻ると、再びクラスはざわつきを取り戻し、まばらに「美人」や「なんか顔赤くない?」などの声が聞こえてくる。

 それが聞こえていたのか、美空は普段白い顔を珍しく真っ赤にして、横でブツブツと何やら呟いている。

 

「だ…って……あまりこういうの…得意じゃない……」

 

 これはれっきとした言い訳だが、今の表情の美空なら、誰が見ても許してくれるだろう。

俺は思わずクスっと笑ってしまった。 

おまけなので本編とはそんな関係ないです。ただ美空のかわいい一面が書きたかっただけです。

評価、ブックマークお願いします。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ