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とある夜

作者: lily

初投稿です。

たかが高校生が書いた作品ですので、

何も考えずに、深く捉えずに読んでください。

脳味噌のどこかに在り続けることができたらそれは

この上ないことでございます。

また夜を迎えた。限界だった。

 朝起きては電車に揺られ、車窓の向かいの移り変わる

景色と睨めっこ。みんなスマホをしているのに私だけ。

 

 私だけが憂いた眼で田舎の街に緑が入り混じった、

不規則な景色を見つめているもんだから、さっきまで

せわしなくスマホをいじっていたのに、肩やら首が

疲れたのかこちらの視線に向かい側の人が気づく。

 

 別にあなたをみているわけではないのにと、

心で密かに思う。私はあの人の不思議そうな視線を

この夜に思い出してみたが、私からすれば

彼の方が不思議だ。いや、彼ら。

 

 まだ高校生の私はたまに思う。

 社会人になるまではお決まりの人生だ。

かと思えば社会人でさえ死ぬまでほぼ変わらない毎日を

過ごすのだ。

 

 ざっくり言えばそうだ。

 来世は人にはなりたくない。


 人はよく鳥になりたいと言う。大空を飛び、全身で

風を感じるとはどんなに気持ちいいのだろうと。


 しかし私は別に鳥でなくたっていい。植物やらの方が心地

良いと思う。


生涯つまらないと思う人もいるだろうが、そんなことは

ない。根元や葉、花の真ん中で挨拶しにくる昆虫たちや、

近くで子を育む虫、青虫なんかの成長を特等席で見れる。


 生命の尊さを思い出すだろう。わずかな生命である自らの

儚さも。傷つき傷つけることなく生涯を終える。むしろ

何かの役にたてるのだ。屋久杉なんかみたいに長くは生きていたくないが。


 人は汚くて残酷な生き物だ。表向きには輝く星のように、

気を抜いたら吸い込まれて、どこか別の世界にでも行ってしまいそうな、そんな瞳をもつあの娘も、今日もどこかで

誰かを傷つけてしたり顔を浮かべているに違いない。


 鏡の前で果たして今日言ったであろう失言を言えるだろうか。跳ね返ってぶつかるだけでなく、脳天を貫いてしまう気が私にはしてならなくて、、、。


 ああ、こう思ってしまおう。全ては見えない気体に、透明ながらに全てを写す水であった気体にどんな悪意のこもった発言も、乱反射して自らも含めた全員に当たれば、怖気付いて善人になり変わるだろう。


 私は全ての人にわかってほしかった。

傷付けつけられることはもうやめにしてほしかった。

 私は子どもの頃から親に言われて育った。


 "人にされて嫌なことはしてはいけませんよ"と。

 

 大人はみんな諍い合うことはないのだろうとは、

思わなかったが、誰しも守れないでいる掟だ。

 

 毎晩終わりのない悲しみで眠れない。

 私はきっと変わり者だ。今朝の彼らから見たように。

いちいち世の悲しみに関心を向けてみては悲観的になる。

無力さに憤りを感じる。


 まだ高校生になったばかりなのに先が思いやられる。

 どんなことを考えるのかというと、戦争やあの日喧嘩したアイツ、先生、決して分かり合えないであろう人種、

大人たち━━━━━━━

 

 どうしてあんな考え方をするのだろう、他人を認めようとしないのだろう、一理あるとは思ってくれないだろう。

 私も同じなのかもしれない、彼等を認めたくはない。

 

 ああもういやだ。こんな正解のないことばかり

考えていると自分は誰なのかすらわからなくなる。

 

 そもそもみんなわからないはずだが

もっと遠ざかっている気がする。

この世界のみんな、みんな馬鹿だ。私もアイツも。

 

 その点、花はいい。木や草は皆産まれた時からやるべきことを知っている。目指すべき姿を知っている。

 地に根を張り、背を伸ばしては立派に花を咲かせる、葉を生い茂らせる。


 彼等は全身で風を感じることができるのだろう。

全身で雨を感じることができるのだろう。

目と鼻の先で生物の成長を見ることができるのだろう。

いがみ合うことはなく、相手を傷つけることもない。

 

 あ、でも踏みつけられたくはない。

彼等も彼等なりに壁に当たるのかもしれない。

 じゃあ私が花だったらもう踏みつけられては惨めな姿だ。

花とまではいかないか。まぁ、でも、

あとは土に還るだけだ。


 私はいじめられていた、認めたくはないが、周りからは

そう見えている。廊下で悪口を吐かれては、ありもしない

濡れ衣を着せられ頭を垂らしていた。

 

 殴られようが蹴られようが周りは笑っていた。

 おかしな奴らだ。こいつらと同じ人間なんだ私は。


 でも私は黙ってやられているわけではなかった。

そこから静かに反撃を始めた。輝いたのだ。自分なりに。


 道端の石も磨けば光るということを信じていた。

勉強を頑張って身体を鍛え、外見を変えてみた。

 すると私と友達になってくれる人も数人だが増えた。

 数人でよかったのだ。もう私と分かり合えない人とは

いたくなかった。彼等とは差を見せつけるだけでよかった、言葉や拳は必要ない。


 彼等も身を引いてくれた。

しかし私の心に負った傷というものは簡単に癒えるはずも

なく、内気なままだった。

 

 とにかく下手に笑っているしかなかった。

そんな変われない自分が、そして自分を悪い方向へと変えてしまう人が世の中にはたくさんいて、いなくならないことが不満で仕方ないのだ。


 でもね、私は知っているの。

いくらそこらの石を磨いても、宝石にはなれないこと。

 ただ美しく生きてたいの。私自身を見失いたくないの。

 多くは望まないから、ただ誰かに美しいと、必要であると

思われたならそれは私にとって"ほんとう"の━━━━━


今日はもう寝よう。寝れるなら。

大体考え疲れると寝れると決まっている。


 

いかがだったでしょうか。

短くて、くだらなくて、語彙力不足で、表現力不足だった

かと自覚しております。

 

 人間倫理に置いての義務教育は、相手の痛みを理解して相手を傷つけず優しさに変換することで八割が終了すると聞きます。


 何か一つでも身近な人をいたわろうと、いつもは

気にしない、喋らないあの子、または嫌いなあいつの

いいところ、または自分の知らないところで悲しんで

いるかもしれないという妄想を持って、優しい人間に

近づいてもらえると嬉しく思います。


最後まで読んでいただきありがとうございました。


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