表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。

神の愛に対する私見

作者: 橋本洋一

神話を紐解くと、人間に対する神々の愛は深いものを感じます。


まあ神話は人間の創ったものですから、ある意味では自己愛が肥大したものだと解釈できると思います。


それでも神話は僕たちに神の愛を教えてくれます。


旧約聖書の創世記では、神はこう言いました。『産めよ増やせよ地に満ちよ』と。人間を信頼して、肯定して、何より愛しているからこそ、言える台詞ことだと思います。


自分が創りだした最高傑作であるからこそ、愛らしく、愛おしく、愛しているのでしょう。


神の無限大の愛を『アガペー』と言います。これは人間では表現することができない、神特有の愛であります。


しかしその愛が数々の戦争や悲劇を起こしたことは否定することはできません。


たとえば、ユダヤ教の神は選民主義でありますし、イスラム教は神への愛を示すために異教徒を排除してしまいます。キリスト教は語るまでもありません。


十字軍、ジハート、ユダヤ人の差別。


神を信仰することによって、自分の命を捧げてしまうテロリズム。なんて愚かしいのでしょうか。


僕は宗教を肯定も否定もしない無宗教ですけど、これは間違っていると思うのです。


神はもっと大きな存在で大いなるものであるのです。


人間の選択に理解を示し、時には試練を与える。まるで親子のような関係であるのです。


人間は神を利用して殺人を行なうのは、有り体に言って間違っていると思います。


見守ってくれることに感謝を捧げるべきであり、人命を捧げるのはおかしく思います。


だからこそ、僕たちは一度、神について考え直すべきなのです。


みんなが幸せになれるような宗教は決して創れないですけど、不幸にしない宗教を創ることはできると僕は信じています。


人間の可能性を信じています。


宗教を創るのは小説を書くことと同じです。


何故なら自分の物語を他者へ布教して感情を支配するからです。


今の時代に新たな宗教を創ってくれる救世主の登場を待ちわびながら、僕は小説やエッセイを書き続けていきます。


読んでくださりありがとうございます

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
[一言] 私も最近知ったのですが >『産めよ増やせよ地に満ちよ』と。人間を信頼して、 と思っていたのですが、対象は「人間全体」ではなく「アブラハムの子孫(ユダヤ人)」だけです。その子孫に信頼をたびた…
[一言] なんだろう、同じようなこと言ってる人がいた。 ほとんど同じ意見です。 無宗教のくせにつらつらと語る自分みたいな人はやっぱりいるんですね。 感性で書いてると聞いて納得しました。 私は感性も論…
2017/01/20 15:51 退会済み
管理
[一言] 感想を書くのがだいぶ遅くなりましたが、よろしいでしょうか。 橋本様の「私見シリーズ」ですが、さすがに韻文も書く方だけあって、独特の感性と、余韻を残す終わり方でまとめられていると思います。 …
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ