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楽園を略奪されたので奪還します  作者: 留意茶
3章:増える疑惑編
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再集結!

お久しぶりです。

本編と全く関係ない話ですが先日に息抜きでやった某探検隊のうんめいのとうを無事に攻略できました。運命の塔じゃないです。

「とうさーん!」


「リュークゥーー!」


 2人が互いに駆け寄り────


「ぐほぉっ!?」


「ぐっ!?」


 ……見事なクロスカウンターが決まる。


「「いててて……」」


「まったく、二人とも子供なんだから」


 そしてそれを咎めるマリー。そして、一方のジュリアはというと。


「ジュリア、元気だったかい?」

「学園生活はどうなの」


「元気だし、何も問題は無いよ。」


 両親であるドミニクさんとリアナさんとの再開を喜んでいました。


 まあ、それはともかく。


「一応、もう一回だけど説明させてよ」


「ああ、もちろん」


 ここまで来た目的を話すことにしました。


 ====


「うーん、やっぱり腑に落ちないなあ。」


「私もね。どうにも帝国内部の情報が少なすぎるように思えるのだけれども。」


「ここまでの内容からして三国が結託し、対抗するために帝国が【楽園】にまで侵攻したことになるけれども、誰がそれをさせたかとか、不透明な部分があるからね」


「誰が、とかは抜きにして【楽園】に侵攻した目的は……?」


「邪神が復活したとかっていう噂って……」


 話がどんどん不安な方向に向かっていくぞ。


「……まあ、どうにかなるでしょ。それは置いといて、俺が作った家に早いところ飛びたいよ。」


 =====


 俺が提案すると、全員が頷いた。


「それじゃあ行くよー!《ポータルEX》」


 …視界が開けた先にあったのは、家の地下の風景。

 レストとキンがおすわりをしている。


「2匹ともお疲れ」


「バウッ」「きゅっ」


 やっぱり動物はいい。癒される。


「おー、これが2人のペットか」


「バウッ!」「きゅっ!」


 父さんの無神経な発言に2匹による猛抗議の嵐が巻き起こった。


「あー、わかったわかった。俺が悪かった。……でだ、俺らはそのお姫様と会えばいいんだな?」


「そうだね。更にいうなら、ここのポータルも覚えていて欲しいかな。何かあった時に使えるから。」


「なるほどな。……よしっ、これで俺らも使える」


「手が早いね」


「俺を誰だと思ってる。」


 父さんがめちゃくちゃ強いのはわかっていたけれども、それでも自分が苦労して作った魔法陣を一瞬で解析されるのはあまり気分の良いことではない。


「リーゼロッテに会いに行くよ」


 ===


「あああああ本物の創造神と破壊神!テンションが!テンションが下がりませんっ!流石ですリュークさん!」


「それ程でもないよね」


「いやいやいや、もう私、今日死んでも後悔ないかもしれません……!」


 リーゼロッテが興奮の余り発狂してる。手に負えない。


「リューク。私たちふたりで相手はしておくから、ヨハンたちのところへ行ってきなさい。」


「ありがとう」


 ===


「おお、リューク!久しぶりだな!ずいぶんと逞しくなって!」


 早速兄さん達を連れてきた。久しぶりの一家勢揃いである。


「久しぶりに全員揃ったな。」


「ほんと。」


「それにしてもリュークが自重してないわね 。」


「ほんと。」


「だって兄様だし。」


 こんなやり取りも久しぶりだ。


「うおおおお、掘りごたつすげえーーーーー!」


 ヨハン兄さんは相変わらず豪快だ。

 掘りごたつの中に入ってゴロゴロと転がっている。


「にしても一人でこんな家を設計するなんて流石俺の息子だぜ。」


「「「でもきっと父さんの血じゃこんなのは作れないよね。」」」


「えっ、ひどい。」


 自慢げな顔をした父さんがここぞとばかりに集中放火されていた。

 あれ、父さんって実はわりと威厳がない……?


「安心してリューク、父さんのバカは今に始まったことじゃないわよ。」


「そうそう、それでもマリーは俺みたいなバカを選んでくれたもんなー。」


「あら貴方、こんな早い時間からは流石に駄目よ?」


 二人の距離が急接近する。急展開される二人の世界。甘い、甘すぎる。どうやったらこうなるんだ。


「「「「歯が浮きそうだわ(なの)…」」」」


 女性陣四人がゲッソリしている。


「親のイチャイチャなんて見たくないですよ」


 アルフレッド兄さんなんて気分が優れなさそうだ。


「「「でもこれも今に始まった事じゃないしなあ」」」


 ヨハン兄さん、ドミニクさん、リアナさんは達観している。



 うちの女性陣とアルフレッド兄さんは三人を見習うべきだな。鍛錬がたりないのだよ鍛錬が。俺なんてあれを見てもなんとも思ってないぞ。鍛え方が違うのだよ鍛え方が。



「ちょっと、リューク!溢れてる溢れてる!」


「えっ?」



 見てみると、《アイテムボックス》から大量に砂糖の入った容器が出されていた。

 どうやら無意識の内に砂糖を吐き出していたらしい。


 砂糖を吐きそうな……ってことかな。


「出しすぎだよ…」


 机の上は既に真っ白だ。やってしまった……。


「わ、悪い」


 だが全員がノックアウトされても平常心を失わない者がいた。


「うわぁ、おふたりは熱々なんですね!」


「「「「いやお前はなんかおかしいから!」」」」


 ===


「さて、久しぶりに集まったんだし、もう遅くなってしまったから、夕飯にしようじゃないか」


「「「お腹減ったね」」」


 しかしまあ、久しぶりの一家団欒だったからか、時間が経つのが早い。既に時刻は午後の六時を回っている。夕飯を作るか。


「じゃあ夕飯を作るから待っててよ。こっちだって少しは料理上手になったんだよ。」


「リューク、私も手伝うわ。」


「お、夫婦で作るのか。こりゃ楽しみだ。」

「へー、リュークが料理ね……。」

「あらあら~、楽しみだわ~。」

「食べられるものにしてね!?」


 全員揃いに揃って不安げな顔をしている。そこまで不安なのか…っ!


「失礼な!」


 ぐぬぬ。絶対に美味い飯を作ってやる……!


「うちのジュリアは大丈夫でしょうか…」


 リアナさんが少しだけ不安げな顔をしている。うんうん、わかるわかる。同じ不安げな顔をしているというのにうちの家族と来たら……!


 そしてさて料理に取り掛かろうとしたところで重大なことに気がついた。


「あっ、ヨシュア……」


 仕方が無いのでヨシュアも呼ぶことにした。


 ===


 その頃ヨシュアはというと。


「肉が、肉が歩いてるぅ……」


 歩く肉に齧り付く夢を見ていました。

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