グループを決める
次回、少しだけ物語が動き出します。
朝練が終わったので仕度をして登校する。
その際も魔力は練っている。
今は限界ギリギリより少しだけ余裕がでるようにしている。
なぜって?ふとした拍子に魔力が乱れて魔力が暴発したりしたら怖いからだよ。下手したら腕がなくなったりするんじゃないかな。
「ちわーっす……」
「おはよー……」
まだ二日目だというのに朝からテンションが下がっている。
テンションが低いというかは疲れてノリが悪くなっている。
「えっ、二人共朝からそんな顔してどうしたの?」
クラスメイトに聞かれた。どう答えればいいんだ。
『朝から学園長にしごかれたからね、死ぬかと思ったよハハハハ』
……いや、これはないな。
悩んでいるとヨシュアが答えていた。
「ハハッ、まあいろいろあったんだよ。別に悪いことじゃないからね、気にしなくていいよ。心配してくれてありがとう。」
笑顔で言うヨシュア。
だが笑顔がきつい。
無理矢理感がすごい。
もう天国が見えてるんじゃないかってような笑顔ですよ。
「え、ええ。そうなの、深くは聞かないことにするわね。」
クラスメイトドン引きである。
二人してふらふらと歩きながら席についた。
ほぼ同じタイミングでリリアとルナマリアが来たようだ。
「おはようなの……」
「おはようございます~」
「「「「おまらえもかーー!!」」」」
クラスメイトの絶叫が響き渡った。
【訓練場】
実技の授業ということで訓練場に集まりました。
「全員揃ったみたいだね、それじゃあ前半は君たちには二人一組になって魔法を撃ち合ってもらうからね。いいかいこれは練習だからね、死なないようにしてね?でも殺す気でやってね?」
「「「「そんな無茶「やるんだよ」……」」」」
「「「「は、はいっ!」」」」
「あー、ちなみに君たちに朗報だよ。うちと武術学園でグループを組んで、明後日に合同でダンジョンに行こうと思ってるから、四人一組のグループを今日決めてもらうよ。誰と組んでもいいけど、ダンジョンで死なないように決めてね。あと、このグループはうちの学校の魔術大会の時のグループにもなるから、そこんところよろしく。」
「魔術大会ってなんですか」
「いい質問だ。そういうスタンス、嫌いじゃないよ。
魔術大会ってのは簡単な話、4対4のチーム戦だ。ちなみに学年オープンのトーナメント戦だよ。優勝すると武術学園の優勝チームとのエキシビションマッチに出られるよ。優勝したチームには素晴らしい商品がつくよ。」
「わかりました、ありがとうございます。」
「さあさあ、君たち、さっさと始めなさい。死ぬ気でやる訓練は伸びるぞ?強くなれるぞ?」
「「「「おおおおおおーーー!」」」」
【リューク&ヨシュア】
「んじゃ、早速やるか。」
「そうだな相棒。」
2人で邪魔にならない場所に移動する。
「ああっ!ヨシュア(リューク)くんが……!ペアを組んでもらうと思ったのに……」
「二人の間に男の友情みたいなのが見えるわ……!入り込む余地がないわね!」
「ところであのふたり結構いい雰囲気じゃない?もしかして……」
「断じて違うからね?」
「っ……!」
ちょっと不名誉な噂が流れそうだったので危ないことを言おうとした子の前まで移動して訂正してもらった。
「おーいリューク!時間がもったいねえよ!」
「そうだな、今行く。魔力がな!」
振り向きざまに魔力塊を5連射。
「うわっ!ひでえ!」
「うるせえ奇襲は基本だ!」
その後はヨシュアの出した魔力塊を全部相殺した。
修行が足りんよ。
【リリア&ルナマリア】
先生の説明が終わったので移動することにします。
場所が狭いと本気でやれないのですよね。
最近の悩みです。
「ルナ、行くの。」
「はい、わかりました。」
リリアさんはとても可愛らしい女の子です。
私も妹ができたみたいですごく嬉しいのですが、すぐに私が妹ポジションになりそうなくらいリリアさんは大人びています。
あとリリアさんブラコンです。お兄ちゃん大好きです。
2人で移動しようとしたらクラスメイトたちが集まってきました。
「リリアちゃーん!俺と組まない?」
「リリアちゃーん!結婚してくれー!」
「リリアちゃー!俺と付き合ってくれ!」
「俺と付き合ってくれ」
「俺はそっちの気はねえよ!」
ひとりを除いてあとは全員変態ですね。
「ルナマリアさん、私と組みませんか?」
「ルナマリアさん、私と付き合ってくれませんか?」
「私と結婚してください」
こっちもそうだったようです。このクラスどうなってるんですか。
その後はリリアさんにこってりと魔力を絞られました。
出した魔力を全部相殺してくるんですよ、勝てませんって。
でもそんなリリアちゃんでもリュークさんと学園長には勝てません。
私の主観ですが、リュークさんはとても強くてかっこいいです。でも既婚らしいので手を出せないですよね。ドキッとはしますが惚れてないのでセーフです。
【学園長】
おやおや、あの4人ですが、既に魔力を練りながら生活していますか。
そんな発想ができるのもすごいですが、思ったらするという強さへの貪欲さは目を見張るものがありますね。
ランドと旅をしていた時の私も貪欲だったつもりですが、リュークくんのそれは当たり前のようにやるから凄いのです。
ランド、あなたは息子をとんでもない化物に育てようとしているのではないですか。
これは鍛え甲斐がありそうです。生きててよかったー!
【後半・グループ決め】
「はいじゃあグループ決めてね!」
そういって学園長が手を叩く。
ノリが軽いですね。まあ長々と説明されるよりはマシか。
ここだけの話にはなるが、学園長は入学式の時の挨拶で──
「えー、皆さんおはようございます。私が学園長です。長々としゃべるのは苦手なので簡潔に締めますね。みなさんには魔法の理解を深めて精神的にも肉体的にもより強く、そしてかっこよくなってもらいたいです。ビシバシ鍛えられて卒業していってください。以上です。」
─────とかって軽くやっちゃうくらいにはノリが軽いのだ。
まあ学園長の話なんてどうでもいいか。
四人グループという話だったのでいつもの四人で固まることにした。
正直な話このメンバーじゃないと話にならないんだ。
クラスメイト達は潜在能力は高いのだが、それでもヨシュアやルナマリアには敵わない。
そう考えるとヨシュアとルナマリアって潜在能力高いんだよね。
「まあこの四人になるよね。」
ヨシュアが苦笑いを浮かべる。
「仕方の無いことですよ。」
「当然なの!」
諦めたような表情のルナマリアと、胸を張ってドヤ顔のリリア。リリアから「ふんすっ!」って音が聞こえそうだ。可愛い。
その後は抗議に来たクラスメイト(ほぼ全員)を面倒なので一度に相手して蹴散らした。
実力差を体に教えるのは大切ですね。
みんな納得してくれましたよグへへ。
その日の放課後も学園長にしごかれてから寝ました。
明日こそは勝ってやるんだい!
でも勝てるようになるまで時間がかかりそうです。




