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楽園を略奪されたので奪還します  作者: 留意茶
前章:過去のあんな事こんなこと
12/62

ランドの本気/リュークの正体(?)【前章最終話】

この話で前章は完結です。

次回からやっと、タイトル詐欺にならないように話を進められます。これで人心地つける…


話のタイトルを変えました。

(修正前)リュークの生い立ち→(修正後)リュークの正体(?)です。

 今日は父さんとの勝負の日です。

 今から戦うわけですが、その前にステータスを確認したいと思います。


 ==========================


【ステータス】

 名前:リューク・????

 年齢:14歳(1↑)

 Lv:0【locked】

 状態:健康、経験値封印

 種族:???

 職業:なし


【特性】

 限界突破

 経験値取得増加【他】

 ???


【能力値】

 HP:42,729/42,729(12,642↑)

 MP:37,133/37,133(7,691↑)

 ST:18,024/18,024(4,502↑)

 SP:0

 攻撃:6,047(1,031↑)

 耐久:8,272(3,629↑)

 魔力:6,073(1,837↑)

 素早さ:5,913(2,364↑)

 運:2,000(850↑)



【戦闘スキル】剣術MAX、弓術MAX

 格闘術LvMAX、投擲LvMAX

 暗殺術LvMAX、鞭術LvMAX


【魔法スキル】

 並列起動LvMAX、魔力制御LvMAX

 魔力操作LvMAX、詠唱LvMAX

 消費MP減少LvMAX


【補助スキル】

 隠密LvMAX、遠見LvMAX

 採取LvMAX、目利きLvMAX

 HP自動回復LvMAX、MP自動回復LvMAX

 鑑定LvMAX、看破LvMAX

 隠蔽LvMAX、偽装LvMAX

 料理LvMAX、裁縫LvMAX

 罠作成LvMAX、暗視LvMAX

 薬作成LvMAX、大工LvMAX

 石細工LvMAX、伐採LvMAX

 走行術LvMAX、鍛冶LvMAX(NEW!!)

 拷問LvMAX、苦痛軽減LvMAX、苦痛耐性LvMAX

 痛覚遮断LvMAX、索敵LvMAX

 物理ダメージ軽減LvMAX(NEW!!)

 魔法ダメージ軽減LvMAX(NEW!!)

 全ダメージ軽減LvMAX(NEW!!)

 麻痺無効LvMAX(NEW!!)

 ???Lv1


【称号】

【???ランドの息子】

【???の加護】

【??マリーの息子】

【??の加護】

【戦兄弟の加護】

【魔術姉妹の加護】

【リアル神童】

【封印:成長阻害《極大》】

【無慈悲なるもの】

【ドM根性】

【限界を超えしもの】

【?の??に入りしもの】


【魔法一覧】


 《ヒールボールLv144》(42↑)

 《スパイクシールドLv94》(24↑)

 《アクセルLv123》(37↑)

 《ブーストLv111》(21↑)

 《エレキボールLv167》(36↑)

 《魔力の糸(マナストリングス)Lv108》(44↑)

 《ヒールLv116》(53↑)

 《マジックメイルLv141》(59↑)

 《マナブーストLv61》(19↑)

 《アンチマジックベールLv78》(↑42)

 《フレイムボムLv29》(13↑)

 《アイスボムLv29》(13↑)

 《ウインドアローLv116》(20↑)

 《カースLv29》(21↑)

 《アイテムボックスLv70》(8↑)

 《ロックオンLv39》(39↑)

 《パラライズLv63》(63↑)

 《マジックウェポンLv52》(52↑)


 ==========================

【物理ダメージ軽減LvMAX】

 物理ダメージをLv×5%軽減する。


【魔法ダメージ軽減LvMAX】

 魔法ダメージをLv×5%軽減する。


【全ダメージ軽減LvMAX】

 全ダメージをLv×3%軽減する。


 今回は耐久をメインに鍛えるようにジュリアにお願いしたので、耐久力には自信があります。

 あとは父さんの本気がどれくらいか、にかかっています。

 あと、できれば勝ちたいです。



【浮島休憩所】


 約束の時間になりました。

 観客として、家族から全員と、ジュリアとキンが来ています。

 ジュリアの前では負けられません。


「本当にここでいいのか?」

 父さんが聞いてくる。


「ここがいいんだよ。」

 もう既に戦闘前の高揚感と緊張でいっぱいいっぱいです。


「緊張してるでしょ。勝てるの?」


 ジュリアがそんなことを聞いてくるので、とりあえず抱きしめる。

 アルフレッド兄さんが睨んできたので舌を出しておどけた表情をして煽っておいた。

 普段の仕返しだ!


「絶対に勝つさ。勝って認めさせる。」

 そう言ってから父さんのところまで歩いていく。


「緊張はほぐれたみたいだな」


「ああ、お蔭さまでね。」


「おぉ、怖い怖い。」


「笑う余裕すら無くしてあげるよ。ランドさん(、、、、、)。」


「簡単に負けてくれるなよ?」


 よし、試合前の掴みは良かった。あとは5分をどう使うかだ。


「2人とも準備はいいみたいだな」

 今回の審判はヨハン兄さんがやる。


「ああ。」「うん。」


「試合形式は1対1、5分間の決闘でいいな?武器、魔法は何を使ってもいい。ちなみにこのフィールドには死ななくなる結界が張ってあるみたいだから、殺しに行ってもいいぞ。」


 しなないのであれば、本気で行ける。

 大丈夫だ、やれるはず。

 あの過酷な訓練の日々(鞭で叩かれ続ける)を思い出せ!

 俺ならやれる!


「それじゃあいくぞー。」


 父さんが構えるのを見て、自分も準備をする。


「はじめッ!!」


(《アクセル》《マジックメイル》

 《ブースト》《マナブースト》

 《スパイクシールド》《ヒールボール》)


 予め考えておいた組み合わせで魔法を使い終え、右手を引いて正面から踏み込む。


 対する父さんも右手で相殺しようとしてくる。

 拳と拳がぶつかろうとした瞬間、父さんの拳に魔力が集まる。

 相殺される?いや、違う。

 このまま押し込む気か(、、、、、、、、、、)

 《アンチマジックベール!!》

 《パラライズ!!》

 反射的にベールを出し半歩ほど左にずれる。

 父さんの拳に集まった魔力は霧散し、拳が空を切る。

 そして俺の右手は父さんの顎を打ち抜いた。


 だがそこで終わらせるわけにはいかない。


 《パラライズ》

 前に踏み込み、父さんの腹に膝蹴りを決める。


 《パラライズ!》

 くの字に折れた父さんの頭を掴んで自分の体を捻り、地面に叩きつける。


 《ロックオン!!》《エレキボール!!》《パラライズ!!》

 右足にロックオンをして、エレキボールを出す。

 そして左手を思い切り踏み付ける。骨の折れる音がした。

 これで機動力はかなり削がれるはずだ。


 さらに追撃をしようとしたところで、右腕を掴まれて、後方に放り投げられた。

 父さんはというと


 ────笑っていた。



「ハハハハハハハハ!!最高だよリューク!!お前は誇ってもいい!!なんせこの俺にここまでやらせたやつは今までに2人だけだったからなぁ!!」

「その無様な姿を見せた相手が2人だけとか流石にないだろ。」

 そうは言ってみたものの、父さんの膨れ上がる殺気に冷や汗が止まらない。

「ふふふ、せっかく本気で暴れられるんだ、ちったァ楽しませてくれよ?【覚醒】ッ!!」

 膨れ上がった殺気が弾ける。

 一瞬で距離を詰める父さん。


「(速い!!)」


(《スパイクシールド!!》)

 とっさにシールドを張るが、そんなもの関係ないとばかりに拳を振り抜く。

 パリンッ!!

 小気味よい音が聞こえると同時に両腕をクロスしてガードする。

「んぁあ゛あ゛あ゛あ゛あ゛!!」

 振り抜かれた拳の重さだけで後ろに吹き飛ぶ。

 左腕の骨が折れる音がした。

 あまりの痛みに涙目になる。

 痛覚は9割カットしてるはずなのに!


(ここで足を浮かせたら負けるっ!!)

 だけれども気合と根性で踏ん張る。

 目線は父さんから絶対に離すことのないようにする。

 目を離したら、その時点で勝機は潰えるだろう。

 《魔力の糸!!》

 《ロックオン!!》《ウインドアロー!!》

 効果はないとは思うけれど、反撃も忘れない。

 そして15mほど動いた後に反撃に出ようとする。

「させないぞ?」

 背後から急接近する殺気。

「《エレキボール》《スパイクシールド!!》」

 エレキボールを出してなけなしの牽制をしつつ、スパイクシールドを使う。

(《フレイムボム》《アイスボム》)

 ついでに少し前の足元に(、、、、、、、)爆弾を仕込んでおく。



 一歩。エレキボールを拳で破壊された。

 二歩。拳がそのままシールドに向かう。

 《パラライズ!!》このタイミングでシールドにパラライズを付与する。

 三歩。父さんが仕込んであった二種類の爆弾を踏み抜き、爆発する。

 それを確認してから腰を落とす。

 四歩。爆発で踏ん張りの利かずに体の浮いたまま攻撃しようとする。気にせずに一歩前に出る。


 《スパイクシールド!!》

 二歩。父さんのがら空きの胴に向かって前に出る。

 三歩。体を引き絞る。スパイクシールドが刺さるが、父さんが体制を立て直す。

 四歩。父さんの顔を下から打ち抜くアッパーが決まる。

 同時に父さんの右フックが顔に刺さる。


 父さんの、アッパーの衝撃を利用したムーンサルトをくらい、仰向けに倒れる。

 《ヒール!!》HPが削られていたので、回復する。

 そのまま父さんにマウントポジションを取られ、顔を殴られ続ける。


 《ヒールボール!!》

 このままだと押し切られるので、ヒールボールを15個追加する。


 今の俺のヒールボールは、MP1あたりHPを72.5回復できる。

 そして一秒間の出力は最大でMP15だ。

 それが16個あるので、一秒間あたりのHPの回復量は、

 16×72.5×15=17,400となる。

 ちなみにMPの消費量は16×15=240となる。


 試合の残り時間はまだまだあるが、あと2分くらいならほとんどゾンビ戦法に近いことが出来る。


「ハハハハハハハハハハハハッ!!しぶとい!いいねぇ!そんなことをしてきたのは大昔の強豪にもいなかったよ!」


「うる…せぇ、ダメージ8割カットしてても俺に秒間2万近くダメージ入れてるやつが言うな!」


「2万じゃ足りないのかな?じゃあもっと激しくするね!!」

「見た目30のおっさんに『もっと激しくする』なんて言われても嬉しくねえぞ!!」

「うるさい口だねぇ。でもすぐに減らず口なんか叩けなくしてあげるよ?」

 そう言って父さんが拳を引く。

 普通の人間なら目を瞑る光景だが、重要なのはそこではない。


 生憎(、、)俺は普通じゃない(、、、、、、、、)んでね(、、、)


 重要なのは、そのモーションがいつもよりコンマ2秒ほど長かったということだ!!


(今だっ!!《パラライズ!!》)

 ついさっき《ウインドアロー》と同時に使って仕込んでおいた《魔力の糸》に《パラライズ》を全開で流し込む。

 そして《魔力の糸》は父さんの右手首に薄く巻きついていて。

 瞬間。父さんの体が跳ねた。


 流石の俺もその機を逃すほど鈍重ではないと思う。

 浮いた父さんの体を跳ね上げ、上空に蹴り飛ばす。

 その流れでジャンプ。

「ガッ!」


 吹き飛ばされた父さんより先回りし、半回転。

 その勢いのままに、腹に拳を叩き込む。

「ぐっ・・・」

「《魔力の糸(マナストリングス)!!》《エレキボール!!》」

 地上に向かって加速する父さんの先に、魔力の糸(マナストリングス)を網目状に張り、エレキボールと接続する。

 即席コンビネーション、《エレキネット》

 《エレキネット》に絡まった父さんの体に俺ができる最高レベルの電流が流れ、肉の焼け焦げる臭いがする。


「まだまだァ!!《エレキボール!!》《魔力の糸(マナストリングス)!!》」

 父さんを中心にして囲うように。

 少しずつ角度を変えた立方体をエレキボールで作る。

 魔力の糸は父さんの首、両手足からエレキボールに繋げた。

 そしたら残りのMPを使い切る勢いでエレキボール同士を繋げる。

 球体状の電気の檻(、、、、、、、、)が完成した。

 昔の森の異変の時にも使ったコンビネーション。

 実は名前を付けた。

「《エレキボール・プリズン!!》」


 何十秒か経って、MPが尽きて、魔法が終わる。

 MPを殆ど使い切ったこともあって、体がだるい。

 流石の父さんもここまでやれば…と思って油断していたのが悪かった。

 気がつくと俺は吹き飛ばされ、無様にも地面に叩きつけられた。

 地面を何回転もした後に、動きは止まった。

 父さんはところどころ焦げているが、ほぼ無傷だった。


「ちくしょう、あんた、しぶとすぎんだろ…」

 肩で息をしながら言う。


「そういうお前こそ。流石にあれは効いたぞ…」


 微量ではあるがMPが回復した。ヒールボールにMPを注ぐ。


「重ねて言うと、俺はまだやれるんだぜ?」

 そういいながら俺は緩慢な動作で立ち上がる。

 もう既に全身がボロボロで、足も震えている。

 次に攻撃されたら絶対に気絶するだろう。


 俺のそんな姿を見た父さんはというと。


 少し驚いた表情をしてから、真面目な顔で俺を見つめてきた。


 目を逸らしたら負ける気がするので、絶対に目は逸らさない。


 何秒間そうしていただろうか。


 あるいは何十秒だったかもしれない。


 勝手に俺が緊張感を高めていると。


 父さんは。


 諦めたような表情を一瞬見せて。


 その後に。


 心から喜んでいるとでも言えるような。


 嬉しそうな。


 満足そうな笑顔で。


「…俺の負けだ。降参する。」


 と、言った。




「試合終了!!勝者、リューク!!」


 ああ、終わった。勝ったのか。


 いや、あれが実戦だったら負けてたな。


 そのまま地面に倒れ込む。


「リューク!!」


 ジュリアの呼ぶ声が聞こえる。


「悪い...疲れたから...少し、休む。」

「えっ、ちょっとリューク!?...このバカぁ!」


 そう言って俺は意識を手放した。



 ==========================


【ランド】


 リュークが倒れた。

 ああ、もう無理だ。

 さすがの俺も疲れた。


「結構派手にやられたわね~?あのままやってたら負けてたでしょ

 う~?」


「ああ。あいつは諦めてなかったからな。何か仕掛けてこられると思った。」


「そうね~。それにしても予想外の攻撃ばかりされてたわね~特に最後のとか。しびれるわよねぇ~。」


「母さんが冗談とは珍しいな。まあ、確かに痺れたけど」


「ところで~ジュリアちゃんもあれくらい強いのかしら~?だとしたら私がやろうかな~?」


「私はリュークほど強くないですよ。」

 ジュリアが話に混ざってきた。リュークは…ジュリアにお姫様抱っこされていた。


「あら~?これはリューには教えない方が良さそうね~?」


「試合に負けて勝負に勝った。けど男として負けた。そんな気分だ。」

 堪らずにそう零す。


「あら~?男としては負けてないわよ~?」


「それならいいのだがな。」


 嬉しそうにするランド。だがランドの天パが電撃で焦げているので、ギャグにしか見えない。シュールである。


「それで~、負けたわけだけど~?」


「ああ、覚悟はできてる。」


 リュークが起きたら、必ず全てを教えよう。


 俺はそう思いながら、眠りに落ちた。




 ==========================


【リューク】


「ん~~つっ!?~」


 目が覚めたのでおきあがろうとしたら、全身が痛みました。


「ああ、そういえば倒れたんだったな。」

 隣を見てみると、枕元でキンが丸くなっていた。可愛い。

 ぐぅ~~~~~っ。体が空腹を訴える。

 さっきからいい匂いが漂っているのだ。

 そしてはっきりとわかる肉の焼ける音。


「昼飯食ってなかったしな。腹減ったなぁ~...。」


「あら、リューク、起きたのね。ちょうどいいタイミングよ。これ、食べて?お腹空いてるでしょ?」

「ああ、もちろんだ。ところでこれはジュリアが?」

「そうよ」

「ありがとう」

「優しいジュリア様に感謝なさい?」

「ははーっ」

「冗談よ。ほら、さっさと食べる!」

「いや、自分で食べるからいいよ」

「その体でよく言うわ!ほら、あーん。」

 渋っていると無理やり食べさせられた。

 美味しい。


 いつもよりもゆっくりと食事をとっていると、父さんが入ってきた。

 空気の読めないヤツめ!


「おお、悪い悪い。邪魔したな。」

「いえ、問題ないですよ。」

「そうか?それにしてはリュークが睨んでくるぞ?」

 ニヤニヤしながら言ってくる。


「このタイミングで父さんが来るってことは、全部教えてくれるんだね。」

「ああ、もちろんだ。だがまず飯を食い終えるんだな。」

「わかってるよ。」


 そうしてしっかりと食べ終えた。


「お前ら本当に仲がいいんだな。」

「ええ、もちろんです。」

「明日になったらリュークも成人だろ?うちのリュークをよろしく頼めるかな、ジュリアちゃん。」

「あら、これは親公認ということでいいですか?」

「ああ、母さんも納得してる。」

「うふふ。それじゃああとはリューク次第ですね。」

 ジュリアがこちらを見てくる。可愛い。

 仕方が無いから、手札を切ってしまおう。

 本当は明日渡す予定だったんだけどな。

「そうだな。ジュリア。俺と結婚してくれないか?」

 笑いながら《アイテムボックス》からそれを取り出す。


 それは白銀で作られた美しい指輪だ(と自負している)。

 サイズはジュリアの左手の薬指を参考にしているから、ぴったりのはずだ。

 ジュリアは白髪だからね。白い指輪は似合うと思う。


 ジュリアはまさか本当にプロポーズされるとは思っていなかったのか、目を丸くしている。


「それとも、ジュリアは俺じゃあ嫌かな?」

 とりあえず意地悪を言ってみる。

「ううん、そんなことないよ!ちょっとびっくりしただけ!!」

 ならよかった。


「うぉい、まじでやるのかよ。うちの息子が男前過ぎてやばい。」

 父さんが変なことを口走っている。これは男前のうちには入らなくないか?わからないけれども。


「ねえ、リューク。これ、指に嵌めてもらっていい?」


「もちろんだ。」

 ジュリアの左手の薬指に指輪を嵌めた。


「うわぁ、ぴったり。本当に私はリュークのお嫁さんになれるのね?」

「まあ、明日にならないと、正式にはそうではないんだけどね。」

 そうなのだ。明日まで俺はまだ成人していない。

 ちなみにジュリアは俺よりも生まれたのが少し早い。

 だから明日になったら結婚できる。

「とりあえずリュークも手を出して。指輪嵌めるから。」

 ジュリアに指輪を嵌めてもらう。

 これももちろんぴったりだ。



「えー、ゴホン?式はいつになるのかなー父さん楽しみだなー(棒)」

 あ、父さんのこと忘れてた。


「ってことだから、明日僕はジュリアと結婚しようと思うんだ。だからよろしく!」


「いきなりの無茶振りだな!でもまあ、愛する息子の滅多にないわがままなんだし聞いてやるよ。」


「サンキュー父さん。さすが父さん!!」


「おだてても何も出ねえぞ。あと、本体に戻るぞ。」


「あ、そうだったね。じゃあ早く教えてくれないかな?」


「まあそんな焦るな。あと、俺がしゃべる訳では無いからな。」

「どうやるんだ?」

「まあ、これを見てみろ。」

 ニヤリと笑って父さんは懐から白く光る水晶のようなものを2つ取り出した。


「この中には俺の記憶のコピーと母さんの記憶のコピーが入っている。あ、もちろん知識に関するものだけだな。プライベートなものは入ってないから安心しろ。ちなみに記憶を移したりするのは基本的に禁忌だからな?今回は許可をもらってきたから例外だ。」


 禁忌の許可をとってくる相手とか誰だろうか。

 大物の予感がします。


「2つも取り込んだら知識が混濁しないの?」

「いい観点だが、問題は無いぞ。2つあるものに関してはうまく調整される。とりあえず取り込んでみろ、だいたいやり方はわかるだろ?」

「まあ、なんとなく。」


 そして俺は水晶に触れる。

 瞬間、莫大な量の情報が頭に直接流れ込んでくる。

「あ゛ぁっ!?」

 慣れない感覚と多すぎる知識のせいで頭痛が酷い。

 全て取り込む頃には俺はびっしょりと汗を流して肩で息をしていた。


「どうだ、リューク。結構くるだろ?」

「なるほど、だから父さんの攻撃を耐えるのが条件なのか。」

「そういうことだ。ほら、落ち着いたらもう1つあるからな。」


 息を整えてもう1つの方も取り込む。

 2回目は身構えいたこともあってそこまで苦しくなかった。


 二つの記憶を取り込んで、いくつかわかったことがある。


「父さん、凄いことしたんだね。」


「確認するから父さんは何者か当ててみろ。」


「創造神様だな」


「じゃあ母さんは?」


「破壊神様だ」


「そうそう、あたり。」


「というか、俺の出生がすごいことになってるな。これは。」


「まあ元気に育ってくれているんだから、大丈夫だろ。」


「まあ、ね」


 この生い立ちなら、何も教えないのも無理がないと思う。

 だって破壊神と創造神の息子だよ?

 絶対やばいって。


「ちなみに俺は下の世界にも知り合いは沢山いるからな。俺の名前を出せばどうにかなることもあるぞ。関わりのある連中の名前はわかるだろ?」


「ということは、俺は地上に行っていいということだね?」


「ああそうだな。お前にはこれをやろう。ジュリアちゃんにもな。」


 そう言って父さんが渡してきたのは銀色の鍵だった。


「これは家の地下にある転移魔法陣と繋がっているんだ。まあ、簡単に言うと、転移して下に降りて、鍵を使って戻って来れるってことだ。」


「ちなみにそれに魔力を流すと、無くしても手元に戻ってくるようになるぞ。」


「おお~流石創造神様だ!!」


「あと、リューク。最後にこれだけは言っておくが、最近は邪神の復活を目論む不届き者がいるみたいでな、そっちは父さんに任せて欲しいが、気をつけろよ?あと、帝国の動向も最近は妙でな。何をしてくるかわからんから警戒はしておけ。いいな?」


「ああ、邪神関連と帝国に気をつけろ、でしょ?わかったよ。」


「ジュリアちゃん、うちのリュークをよろしく頼むな。」


「私こそ、頼りにさせてもらいます。」


「その意気なら大丈夫そうだな。あと、その鍵には念話とお互いの場所がわかるっていう機能があるから、何かあったら連絡をくれ。」


「わかりました!」「わかったよ。」


「頼りにしてるぜ?」

 そう言い残して、父さんが部屋から出ていった。





 やった、ついに父さんに認めてもらったぞ!

 そして地上に行けるというではないですか!

 地上探索ですよ地上探索!


「あー、明日が楽しみで仕方が無い。」

「あら奇遇ね、私もよ。」



 これからの人生、どうなるかわからない。

 だからこそ、期待に胸が膨らみます。

次回、ついに本編開始!!


リュークの15歳の誕生日です。


????「お前なんかを幸せにするものかぁ!」

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