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異世界で自由気ままな目録記  作者: MOMO
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宿にて

 





 「はぁ・・・ようやく落ち着けるなぁ、やはり都会なのか祭りが近いからなのか宿代高かったな・・・1泊1人100クートって・・・爺さんのこの本では平均30クートからなんて書いてあったけど、やっぱり千年も前じゃ値段とかは当てになりそうもないな・・・・って、エル・・・いつまでそうしているつもりだ?いいかげん慣れてくれよ」


 (美女)志信は宿屋で細かな説明をするとゆう約束でなんとかエルから信用してもらい、ようやくの想いで宿屋に来たのだ。

 建国際っとゆうこともあった為空いている宿屋が見つからず、この宿を見つけた頃にはもう夜も大分遅い時間になってからの事だった。


 「そっそんな事言われてもな・・・・やっぱり、その・・・・本当に志信しのぶなんだな?」

 「クドイ!何回目だよこのやり取り、そこまで信用できないか?」

 「それはそうだろう?いなくなった連れの男が突然似てもに付かぬ女に成って現れたのだぞ、疑がわぬ方がどうかしている・・・それよりどうやって抜け出してきたのかと、その姿の説明をしてもらわねば信用し切れんぞ・・・早く話せ」


 「分かったよ・・・あの時、表からエルと兵士のやり取りが聞こえてきて直ぐに脱出しなくちゃ!って思った時にな・・・」


 (美女)志信は疲れきり眠気をなんとか振り払いながらベットに腰を掛けゆっくりと語り始めた。


 「あの時、俺はそのまま上の階へ隠蔽なんかのスキルを使いながら上ると兵士達の待機室みたいな所に出たんだよ、そこに都合がいいってゆうかおざなりに捨てられていた俺の装備一式が置いてあったからとりあえずこのまま裏の窓から外に逃げようと思ったんだ。」


 「ふむ・・・それで?」


 「でな、出ようと窓から外を見れば人だらけだったから隠蔽利用してもこのままじゃ無理だなっと思ったわけよ、それで考えあぐねていた時閃いたのさ!」


 「何をだ?」


 「絶対兵士に追われない脱出策をさ!ずは一旦独房に戻ってアイテムBOXの中身でそんなに使わない物なんかを出して"なんでもできる!"でオークの死体を作ったのさ!」


 「オークの死体?」


 「そう!俺は他の人から見ればオークに見えるようだからな、厳密には2年前くらいの俺の体型に似せたオーク似の人間の死体もどきをだな、顔面を誰だか分からないくらいに壁にぶつけて壊して腕や足なんかも壁を殴ってボロボロ状態にして、もちろん壁にも跡が残るようにしてきた。」


 「ふむ?それがどうして追いかけられない理由になるのだ?」


 「それは、やつらが門で捕まえた奴は自分で自殺して死んだと思わせる為だ。門での出来事思い出してみろ、兵士達は通行確認の石版に俺の手を乗せてなかったろ?」


 「そういえば、確かに・・・」


 「とゆうことは、この町には英田あいだ 志信しのぶって人間が入ったって言う記録が存在しないから死んだ者が俺であるかどうかなんか兵士達には分からないし、あいつら俺をかなり『汚い』とか『臭い』とか罵倒していたからろくに調査もしないだろうが、念のために俺が思い出せれる範囲で精巧な人間の遺体を創ったんだ。」


 「なるほど・・・」


 「それで遺体にはしっかりと俺がしていたのと同じ足枷を付けて、鉄格子も元に戻して上に戻ったんだ。そこからがこの姿の理由になるんだけどな」


 「ふんふん」

 「兵士の詰め所から誰であれ兵士以外の人間が出てきたら皆注目するだろ?」

 「そうなのか?」

 「普通はするの!・・・・こほんっ・・・で俺が考えたのが兵士の格好をすることだ。だけどこの町兵士は皆女だったろ?」

 「あぁ、たしかに・・・えっと女性上位主義だっけ?門に並んでいる時志信が前にいるおばさんに聞いていたよな?」


 「そうそう!だから俺もな女の姿になろうと思ったんだ。たぶん"なんでもできる!"を使えば外見を装うことはできるんじゃないかなって、もちろんできなかったら仮面でも何でも付けて出てくつもりだったけど・・・」


 「それで・・・成功したと・・・」

 「そうゆうこと♪」


 (美女)志信は、自分の頬を撫でながらしたり顔で話を続けた。 


 「しかし、今も現れた時も兵士の格好をしていないじゃないか」

 「そりゃ脱出した時にいったん人ごみ入って、裏路地で着替えたに決まってるじゃないか兵士の格好のままじゃ知らない顔奴が来たら不審に思うだろ?あぁもちろん窓から出るときも顔が見られないようにフードを被った上に、不審に思われないように兵士たちがもている通信の魔道具でいかにも出入り口が塞がれているから仕方なく窓から出て、他の門へ応援に行く風な会話の演技をしてたけどな!」


 「服については、まあいい・・・っで?その顔はいったい誰なんだ?元の世界の志信のその・・・恋人・・・とかか?」

 「こんな美女が恋人だったら、俺は死んでも元の世界に返ろうと努力したろうさ・・・えっとなこの顔は恐らくこの世に存在しない人物だ。」


 「存在しない人物をどうやって想像してスキルを使ったのだ?」


 「いや~実は兵士達の待機所にさぁ、恐らくこの国の歴代の女王と思われる人たちの肖像画や騎士?と思われる人たちの肖像画がけっこういっぱいあったのと、兵士達のローッカーの内側に、たぶん憧れている騎士や兵士のブロマイド?見たいなのが在ったからさ、それを参考に鏡もあったからそれでチョチョイってね♪」


 「ふ~ん・・・・・・・・・・」


 そういいながらエルはあからさまに不機嫌な表情でで志信の体を舐めるように見渡した。


 「いっいや!ほら、おばさんも言っていたじゃん?美しい人ほど優遇されるって、だからそのね・・・俺なりに美人になるようにね・・・やったんだけど・・・・」


 「言い訳はそれでおしまい・・・・か?」


 ボキボキと指を鳴らしながら鬼の形相のエルがゆっくりと志信に近づいてゆく・・・・


 「ヒッ!!待て!タンマ、タンマ!別にやましい気持ちは・・・ちょっとは在ったけど・・・でも、これにはねもっと深い理由が!って、イヤ!まってあっ!あっ!!あぁぁぁぁぁ!!!!!!」


 その後、部屋からはメッキッ!やゴッキッ、バッキッっとゆう、それっ人体から絶対しちゃいけない音!!と共に(美女)志信の悲鳴が何時間にもわたって響いていた・・・・・・・・。

俺も変身してみてぇ・・・・美少女に・・・・

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