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人生を決める滑り台   作者: お父さんはエセ作家
序章~生前~
2/12

死んでも勉強はするもんだ

2014/6/13 記号を変更しました。

 なになに?【死】とは、秩序ある制御された形態と機能が崩壊することであるって……ん~何か難しいよね


 簡単に言ったらさ、体と体に必要な臓器などが、かなり使いもんにならなくなったってことじゃない……?多分


 次は?【生】とは、生きているもの・命あるものであるって……そのままだよね


 え?今、何をしてるのかって?勉強ですよ!神様直々に講義して頂いてます


「まさか、死んだ後も勉強しないといけないなんて……」


 周囲からは話し声が全く聞こえず、カツカツと鉛筆をはしらせる音だけが聞こえてくる。


「まぁ、必修科目ですからね……」


 と、周りをキョロキョロと見渡していたのだが、黒板を叩くチョークの音が止んだので、自然と顔を正面に向け直した。


 あっ…………


 講義の邪魔者であるボクを捕らえた金色の瞳に、思わず視線を反らしてしまった。

  ・

  ・

  ・

 気まずい空気に、講堂内は静寂に包まれている。


 え~と……何か言い訳


「君は生まれ変わりたくはないのかな?」


「い、いえ!」


「じゃあ、どうして?君だけだよ?ノートも執らずにブツフツ喋っているのは」


「す、すみません」


「分からないことがあるなら、何度だって聞いてくれてもかまわないんだよ?君たちが無事に生まれ変われるよう、知識を与えるのが私の仕事なんだから」


「は、はい」


「稀にいるんだよね、君みたいな子が……たしかあれは、千年前だったかな……ん~……」


 ボクのせいで神様は、あーでもないこーでもないと考え出す始末。周りの天使からの厳しく批判する視線に耐えきれず、


「か、神様!次の【滑り台】の講義についてですが!」


 と、ボクは叫んでいた。




誤字・脱字が御座いましたら、指摘のほど宜しくお願い致します。


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