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緋色と華  作者: レフェル
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第35話 噴水広場にて

昼休み時は食堂かカフェテラスに行くものや教室で弁当を食べるものなど。

 早弁していたので購買にいき、パンや弁当を買うなどが多い。

ここの学園はかなり広いマンモス校なので迷う人も続出しないわけではない。

 施設や設備もかなり充実しており、これほど人気な学園はそうはいないだろう。

寮の完備もきちんとされており、快適空間を満喫できるとか。

 つぐみと美桜は自宅に帰らないといけないので寮住まいではない。

まあ、秀久も居候なので一緒に帰っていたりするが。

 ちなみにこの学園には守護委員ガーディアンという委員会がある。

これは特に優れたものがなる決まりではなく、この学園の特例のことも知っているものだけが選ばれる。

 まあ、学園長がおふざけで選んだりもするが。

それは中等部でも同じで守護委員が決まったそうだが、まだ高等部では守護委員決まっていないのだ。

 近々選定するつもりなのらしいが、それがいつかはわからないのである。

なにせ学園長の気まぐれで決まるようなものだから。


「はい、ヒデくん」

「お、サンキュー」

「愛妻弁当ね~♪」


つぐみが笑みを見せて弁当を渡すと嬉しそうに受け取る秀久。

美桜はにこにこ笑顔でそれを眺めて言うと。


「な、ななななな何いってるの!?」

「そ、そそそそそうだよ! 何を言っているんだよ!?」


つぐみと秀久がうろたえながらそう言うと美桜はふふっと楽しそうに笑うだけだった。


「いじられていますが、止めなくてよろしいんでしょうか」

「いいんだよ、あれもいわゆるじゃれつきだから」

「すやすや~」


小雪が澪次の袖を掴んで言うと彼はあっさりと言ってのける。

その近くでは日和が枕持参で眠っていた。


「今日はなにを作られたんですか?」

「ヒデくんが肉ばかり食べそうだから野菜もいれてバンラスの良い弁当にしたよ」

「あ、これはかなりバランスよいね」


歩美がちかよりながらつぐみに問いかけると笑顔で答えるつぐみ。

続いて剛がちかより、弁当を覗き込むと笑みをこぼす。

料理談義で盛り上がるのはいつもこの一角であったりする。


「深紅はいかなくていいのか?」

「ん~……えぇと思うから歩美に任せるで」


光一の問いかけに彼女はにっこりと笑みを見せながら告げる。

わざわざ参加する気はないといった様子だ。


「……心……くん、なんで……猫じゃらし……があるの?」

「いや、なんとなくぜよ」


由香里が弁当箱を取り出しながら心にも手渡すと手元にあるものをみて問いかける。

心はそれにたいして苦笑をうかべて答える。

まあ、無意識にもってきたなんていえないのだろう。


「明晴、これも食べるとよいのじゃ!」

「いなり寿司はもういいから」

「こんなに美味しいんですよ!? それだけでいいんですか!?」


食べさせようとする玉藻に明晴はやんわりと断る。

それを見たかなえが驚いた様子で言う。

ちなみにかなえの弁当もいなり弁当だった。

好きなのはわかるがバランスよい弁当にした方がいいと思われる。


「まったく青春まっさかりね」

「俺はいつもまみさんにフォーリンラブや!」


あきれ果てたかのように言うまみ。

そこへちゃっかりまみへの愛をアピールする大輝。

つぐみ達に誘われてまみと大輝も弁当持参できたのだ。


「俺だけひとりみって感じだな~」

「まあまあ、じきに良いひとが現れますよ(汗」


ぼんやりとつぶやく慎翔にみなもが諭すように声をかける。


「レンスケ! あーンでス♪」

「じ、自分で食べれますからっ!!」


密着されて慌てている煉介に朱香が箸を手に口元へともっていく。

まさにいちゃいちゃ空間といってもいいだろう。

そんな楽しい?時間が昼休みに起きていた。

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