第32話 色々な種族現る!
「今日は転校生を紹介するわね! 入ってらっしゃい」
『はい!』
そう言ってマミ教諭が振り向くと扉が開かれて中に一人の少女が入って歩いてきた。
腰、いやそれ以上の長さの真っ白い髪にオッドアイの瞳の女子生徒。
その少女は教壇の前に立つとチョークで黒板に文字を書いた。
西原小雪と黒板には書かれているようだ。
女子生徒は視線を美桜とつぐみに向けて手を小さく振る。
つぐみと美桜も嬉しそうに手を振ると笑みをむける。
秀久はめんどくさそうにその様子を眺めているようだった。
光一達も黙ってその様子を眺めていた。
「次の子も!」
『は、はいっ!』
まみ教諭に言われてそのあとに続いて長い黒髪に紫色の少女が入ってきた。
さきほどの子と同じ整っている顔立ちをしている。
おぉ~、という歓声があがるのはもういつものことといえるであろう。
こちらも教壇の上に経って名前を書き記す。
鬼崎みなもと書かれているのが誰にもわかることだ。
「あら、鴉鳥くんは遅刻かしら?」
「うーす、ここにいまーす」
マミ教諭がそうつぶやくと窓を開けられる音が響いて視線を向けると窓の枠にすわる一人の男子生徒がいた。
これにはマミ教諭の頭に怒りマークが浮かんだのは言うまでもない。
つかつかと歩み寄ると、頭をつかみ引きずり下ろして彼の頭を掴んで前かがみにして拳骨ぐりぐりをしていた。
「いだだだだだ!!? いてーよ!いてーから!」
「普通に登校しないおバカにはこれくらいで十分よ」
頭の痛みに悲鳴をあげる男子生徒の言葉を華麗にスルーするマミ教諭。
さすが、長年努めてきただけのことはある。
「まったく、さてあなたも教壇にたちなさい」
「いてて、へーい」
呆れる彼女をしりめに教壇に経って、黒板に名前をかく。
鴉鳥慎翔と書かれている。
女性からの歓声があがると嬉しそうに笑う慎翔。
「……うるさい、なぁ」
「まあまあ、由香里ちゃ」
由香里は眉間にシワを寄せて不機嫌そうである。
そんな彼女を宥めるのは心であった。
彼は気づいていないはずなのに彼女の撫で方が猫を撫でるようなやり方をする。
気が気でないのはマミ教諭とつぐみ達であろう。
気づかれて恐怖を抱かれるのはいつものことで拒絶だってよくあること。
だが、心にはそうしてほしくないのだ。
いつまでも彼女の側にいてあげてほしいと思っている。
そんなことしているうちに次の女子生徒が教壇の上にたっていた。
長い髪を三つ編みにしている黒髪の黄色の瞳をしている女子生徒。
名前を黒板にかいてから振り向いて葛城玉藻へと視線を向けている。
玉藻はにっこりと笑って手をゆらゆらとふると嬉しそうに彼女は笑った。
黒板に書かれている名前は狐邑かなえとなっていた。
「これはより範囲ひろめないとあかんのんかな」
「そうなるだろうな」
深紅がそう言うと光一は多少だるそうにそう告げる。
最近ぽかぽかしてきているので身体がだるくなっているのかもしれない。
西原小雪
性別)
女
種族)
吸血種
容姿)
・真っ白い髪にオッドアイ
・可愛い
性格)
明るくて人懐っこい人に優しく接したりする。
困っているひとには手をだす。
備考)
・吸血種でヴァンパイアという種族。
・祖母がそうだったためにその血が蘇り人外となった。
・つぐみ・美桜の親友。
・吸血姫ともいわれているかも?
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鬼崎みなも
種族)
鬼
性別)
女
身長:155cm
容姿)
・金色の長い髪で赤い瞳。
・可愛い
性格)
気弱で大人しめでお人好しぽく、困っている人をほっとけない。
備考)
・鬼族で父が鬼だったのでその血が高熱で蘇り、人外となった。
・秀久の知り合い。
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鴉鳥慎翔
性別)
男
種族)
鴉天狗
身長:177cm
容姿)
黒髪のショート緑色。
性格)
明るく短気ぽく馬鹿なところがある。
備考)
・母が鴉天狗でその血が蘇りをして人外となった。
あるいみ先祖返りかもしれない。
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狐邑かなえ
種族)
天狐?
性別)
女
身長)
166cm
容姿)
長い黒の髪を三つ編みにして前にながしている。
性格)
あるいみ生真面目で悪戯好きかも
備考)
・玉藻の知り合い。
・狐の種族であることは間違いない。




