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緋色と華  作者: レフェル
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第29話

久しぶりの更新でい!

放課後……。

つぐみ達は担任でもある紅城まみ教諭がいる職員室へと向かった。

まみはどうやらつぐみ達が来ることを予想していたのか笑顔で振り向いて見つめてきた。


「今夜も起こると思うから成敗しに行きたいのでしょう?」

「は、はい。 あの……駄目……ですか?」


まみの言葉を聞いて頷いてから聞き返すつぐみ。

少し手持ち無沙汰にしながら聞いているようだ。


「本当なら止めたいところだけどね……。 このような被害がでたらこちらも見過ごすわけにはいかないしね」


ふう、と溜息をもらすまみを見て息を飲むつぐみ。

まあ、この中で緊張してるのは煉介とつぐみくらいだろうが。


「それじゃあ、許可をしてくれるということでいいんだな?」

「えぇ、でも……くれぐれもバレないようにね」


光一がまみを見つめて尋ねると彼女は笑みを見せながら応えた。

 まあ、彼らがそんなヘマはしないとわかっていても忠告をするのが彼女だ。


「じゃあ、どこかで合流して!」

「いや、それだと効率が悪いからそれぞれにわかれて行動するべきだろう」


つぐみの言葉を聞いていた秀久が周囲を見渡してそう告げた。

確かに、全員でまとまっての行動はあまりにもよくないことだろう。


「そうこうしているうちに被害がもっとでてからじゃあ、遅いものね」

「なら、別行動で犯人を捕まえるといこうで♪」


澪次が苦笑しながら言うと深紅はにこにこ笑顔で地図を取り出す。

取り出すさいに胸元から地図を取り出したように見えたのはなぜだろうか。


「ふむう、儂らはここから見回るとしようかのう」

「そうだね、めんどくさいけど制限をかけられたら困るし」


玉藻がある部分を指で示すと相方の明晴が同意するように頷いた。

まあ、この二人がタッグで組むのは当然といえば当然の組み合わせだといえよう。


「じゃあ、わっちらはこちらにしようかや」

「そうするか。 後で歩美にも知らせとかないといけねーし」


深紅が笑顔で赤ペンで目印を書くと光一も地図のあたりを確認して同意する。

心なしか二人の笑みがふかまっているように思える。

戦えるのがワクワクしているようにも見えるが実際はどうなのだろう。


「じゃあ、私達はこちらの公園にしましょうか~♪」

「そうだね、おねえちゃん!」

「まあ、ある程度の予測地点にそれぞれが配置していれば誰かが当たるだろうな」


美桜が小さな手で地図を指差し、つぐみもそこを見て笑顔で頷く。

秀久はそこを見て妥当だろうと判断する。


「ユかリにモ言わナいト駄目でスね!」

「そうですね、僕達にできることで人々の平穏を守らなくては!」


メラメラと燃え上がりそうな二人―――煉介と朱香は握り拳をして決意していた。

その様子を微笑ましそうに見つめるまみ教諭。


「まあ、あなた達ならそうそう危ないことはないと思うけど、注意しなさいよ?」

『はい!』


職員室からつぐみ達が出ていくと結界が消えた。

どうやら結界でまみ達の会話の内容を隠していたようだ。

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