第23話
久しぶりの更新!
東方……いいですよね~。
あの後、心に説明すると一緒に行くというので、一番身近でなんの影響もないショップへとつぐみ達は向かったのだ。
ちなみに、途中で歩美ちゃんと出会い、一緒にいくことになったりもした。
とはいってもランジェリーなので男は入ることを躊躇して、ベンチに座りながら待つことになるのだが。
「女ってどうしてこうも長いんだ?」
「しるかよ、そんなこと」
「じゃけんど、一緒に入らないでよかったことだけはよかったと思うぜよ」
「まあ、それに関しては同意見だな」
「そうだね、僕らは結構場違いだし」
「慣れるもんでもないですよね、これは」
男6人はベンチに座りながらそれぞれぼやいたり、苦笑したりしていた。
そうこうしていると、ふとなにかが目に留まる。
傘をさした一人の少女が街中を歩いているのがわかった。
その少女は陽光に照らされたらなお、綺麗に見えるプラチナブロンドで肌が白かった。
瞳の色は遠目なためにわかりにくかった。
衣装は白のゴシックロリータで頭には白い帽子をかぶっているのがわかる。
「雨でもないのに、なぜ、傘なんじゃろうか」
「は?……それってどういう」
心がぽつりとつぶやくと光一達は心が見ていた方へと視線を向ける。
そこには心がいうような少女がいた、だが……この少女はこちらを振り向いて笑いかけたのだ。
視線に気づいていたのだろうか。
「僕と同じ存在か?」
「いや、違うだろうな。おまえのとは匂いも雰囲気も違う」
澪次の言葉に秀久は首を横にふり、告げる。
それに彼の知り合いだとするならすぐに近寄ってくるだろうから。
「敵か……?なら、さっさと」
「待ってください、久遠さん。ここで戦うのは人目が多すぎます」
光一が腰をうかそうとすると煉介が腕をつかんで止める。
確かにこのままでは周囲を巻き込みかねないので戦うのは不利といえるだろう。
「それに、ここには心もいるから、やめておいたほうがいいだろう」
と、明晴が小声で光一に告げる。
それを言われて心を横目で見て、溜息をもらす光一。
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そんなことが外で起きている頃、ランジェリーショップでは。
「これがあった方が獣化する時は楽なんだよね~」
「そうだね、前はその……やばいことなってたし」
美桜が桜色のパンティを手に笑顔で言うとつぐみは同意して美桜とお揃いのを選んでいた。
若干つぐみはシスコンなところがある為、美桜に甘えることがあるとか。
「うむ、妾の場合は尾が多いから大変じゃがな」
「……だから、多い方……選ぶ」
由香里と玉藻はうきうき笑顔でパープルとライトグリーンのパンティを持っていた。
これを男性陣が知ったらどうなるのか、あまり考えたくないのはなぜだろう。
「ア!毛並みの手入レも必須でスね!」
「そうですね、それならシャンプーがある場所にいかないと」
緋香が笑顔で言うと歩美も笑みを見せて頷いた。
ちなみになぜか、ここのランジェリーにはシャンプーまでも置いてあるという不思議な場所だ。
なお、シャンプーに関しては彼女達のような先祖帰りや妖怪などの生き物のみに用意されるものである。
「羽ノ手入レはカカセまセン!」
「毛並みの手入れもね~♪」
緋香はそういうとシャンプー置き場にいき、吟味していた。
そこに美桜もくわわり、吟味するのだが。
「ぬ?」
「ん?」
「?」
玉藻とつぐみと由香里はなにかの匂いに気づいた。
獣とはまた違った匂いのようだ。
ただ、懐かしいという思いもまたある。
「あら~?リリちゃんかしら」
「でも、リリちゃんなら理想郷で住んでると思ってたのに、どうしてここにきたのかな?」
どうやらすでに買ったのか買い物袋を持って近寄る美桜。
その美桜につぐみは疑問をもちながら問いかける。
「もしくは……なにか、あったのかもしれないわね?」
ランジェリーの店主が金色のセミロングをいじりながら話に加わる。
理想郷の賢者ともいわれる彼女はいつでも理想郷とここへと行きゆきができたりする。
どうやってかはまだ不明だとか。
「行こう、おねえちゃんにみんな!話を聞いてみないと!」
「そうね、その方がいいかもしれないわ」
つぐみが金を払うと美桜も頷いて、玉藻達も頷くと金を払い、急いでショップから出ていく。
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