第22話
更新なのですよ!
「むう・・・・そうだけど」
「それより、あれから変化はないのか?」
「なんか動きがあったらわっちら動かないとあかんのんやろ?」
うつむくつぐみにいつの間にか傍に来ていた光一と深紅が声をかけてきた。
深紅といることで男子からの妬ましい視線が光一めがけて集まる。
「そうね~。 お母さんによると、なんの異常もないようよ」
「はみゅ~♪」
つぐみを愛でながらにこにこと笑う美桜。
彼女の扱いは姉である彼女にはどうということもないのだろう。
「そっか、つまらんな」
「そうやね、まあ、平和とやらを楽しんでおくしかないんやろ」
退屈そうな光一と深紅。
お互いが好戦的な妖怪と悪魔だから余計につまらなく思えているのだろう。
「まったくもう、平和なのが一番だろうに」
「あはは(汗」
呆れる澪次を見て頭にでっかい汗を浮かばせるつぐみ。
「ところで、みんな、私物が足りなくなってないかしら?」
「そうだね、そろそろ服の変えとか必要だし。行った方がいいかも」
美桜が笑いながら提案するとつぐみは頷いた。
とある場所ではつぐみ達に必要な物を販売しており、そこで得ることにしているのだ。
「じゃあ、まみ先生に通しておかないといけないのう」
「そうだな、玉藻が悪戯するようなことを相手が対策してないといけねーし」
玉藻はうきうきとした様子で言うと明晴が懐から紙を取り出すと念じて、手を離す。
するとそれは一瞬で消えた。
「あれで、伝わるだろう」
「相変わらず、陰陽師の血はすごいもんやね~」
「ここにはいろいろな先祖返りがおろか、転生した者も集まってるからな。
いないということはないだろ」
明晴の言葉を聞いてつぶやく深紅と光一は興味なさそうにしながら鞄をまとめる。
「お、帰ってきたようじゃのう」
「ああ、okらしい。 事前に伝えておくそうだ、行くなら今だぞ?」
玉藻が言うがどこにあるか見つけづらい、だが彼女には恋人の術だからこそ、見つけやすいのだろう。
「それじゃあ、行こうかしら」
「どこか行くがか?」
「買い・・・・物・・・なの?」
美桜が笑顔で声をかけていると心と由香里が不思議そうな様子で近寄り、話しかける。
由香里の場合は心にバレたくない一心で嘘の行動をしているにすぎない。
「ソーでスよ♪買い物なノでス☆」
「よろしければ、二人も一緒に来ませんか?」
どう答えようか迷っているとにこにこ笑顔で明香と煉介が話してしまう。
これにより、ずっこけそうになるつぐみ達。
隠し事もできないコンビとはこの二人のことだろう。
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