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緋色と華  作者: レフェル
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第18話

「んで、宝はどこにあるのかね」

「プリントを見ればわかるんじゃないかしら~」

「うみゃあ!? ちょ、おねえちゃん!」


歩きながら秀久が言うと美桜はつぐみの髪をほどいてツインテールに結っていた。


「なんとも美桜さんらしいね・・・」

「ああ、そうだな・・・」


いきなりのことで驚くつぐみと相変わらずな光景に苦笑を浮かべる澪次。

秀久はというと、鼻血を垂らしていた。


「・・・・ところで・・・・・秀久、鼻血でてるよ」

「あ・・・やば」


澪次に指摘され、秀久はティッシュを取り出して鼻につめるという古典的なことをしていた。


「うふふ~♪」

「みゅ?」


にこにこと素敵な笑みを浮かべている美桜が秀久を見つめ、つぐみは不思議そうに小首をかしげる。

その拍子にツインテールを揺れ、リボンについていた鈴の音がちりんと揺れる。


「あ、プリントを見たんだけど、このあたりみたいだね」

「じゃあ、ここかな・・・」


澪次がchaosになりがちな状態に気づいて話題を変える。

靴箱をあけると中にはカプセルがあった。

それを取り出して中身をみるために開けると・・・。


「ストラップか・・・」

「猫の奴だね、可愛い~♪」


秀久が覗き込むとつぐみはにこにこ笑顔で取り出す。

三毛猫やら、白猫やらと種類は豊富のようだ。


「うふふ♪」

「あ、カメラで撮るんだ」


それを見て美桜がカメラを取り出すとそれでつぐみと秀久のツーショットを撮る。


「次に行くぞ?」

「ここでは、これだけみたいだしね」


秀久が澪次達に声をかけると歩き出し、つぐみもそれに続く。


「あ、待ってよ」

「あらあら、せっかちね~♪」


澪次と美桜も置いていかれないようについていく。


*****


そんなことをつぐみ達がしている頃・・・。

玉藻達の方では・・・・。


「うむむ・・・・ハズレもなかにはあるのじゃな」

「そうみたいだね・・・・・・次のはっと・・・指輪か」


珍しげにカプセルの中身を見ながら玉藻がつぶやくと明晴も同意し、次に見つけてきたカプセルを開ける。

中身はアメジストとターコイズ色をした宝石ぽいのがついた指輪だった。

どうやらネックレスにもできるようにチェーンも備え付けられている。


「へぇ・・・・こんなのもあるんだ」

「どれも綺麗じゃのう♪」


興味深げに指輪を見つめる明晴と笑顔の玉藻。


「あげるよ、玉藻」

「む? いいのか?」


そう言って手渡すと玉藻が首をかしげて尋ねる。


「うん、これでもつけて虫を寄せ付けないようにしないとね」

「あれはあれで面白いんじゃがのう」


笑いながら玉藻の薬指に指輪をつける明晴。

嬉しくはあるが楽しみが減るかと思うと少々複雑な玉藻。

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